かたつむり

ラムネ

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P.17

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「とりあえず誕生日会だな」
「うん、何食べたい?何でも奢る」
 反町は傘を閉じながら、いつもと変わらない口調で聞いて来た。相変わらず感情の起伏が解りづらい奴だ。
「駅前のドトールでホットドッグとミラノサンド」
「え」
「テイクアウトしてさ。反町んちに行こ」
「え、え、」
「だって、お前がかたつむりなんかトッピングするから何処にも行けない」

 紫陽花越しに見た反町の笑顔は高校時代と同じだった。皺は少し増えたけど。
 眼鏡と反町の間にも、黄金比が存在する事を知った。俺の心が安心できる黄金比。
 本能的に落ち着くものを見ていられる自分はとても幸せだと思える雨上がり。

 とにかく、今後ともよろしく。








かたつむり
end.
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