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5 育った環境
「まずひとつ…言わなきゃいけないことがあるんだ」
王子は魅惑的に言う。
わたしは両手で顔を隠した手の隙間から、不機嫌そうに睨んだ。
王子は満足そうな笑顔だった。
「ぼくに他の兄弟はいない。
みんな死んだ」
「??は?」
え…なんで笑顔で言ってるの?
その疑問が一拍遅れてやってきた。
「だからさっき言ったこと、きみの姉が無事生きて帰ってきたとしてもぼくは別に困らないんだ」
肩に顔を置かれる。
意味がわからなくてされるがままだ。
疲れているのか、「ふぅ…」と息をつき目を閉じた。
言ってる意味がわからなくて、わたしは目をパチクリした。
「この国に、仲のいい同盟国なんてぼくの国くらいでしょ。
そこにはぼく以外に跡取りはいない。
もし他の国の王子を、この国の第一王女の婿にすると言うのなら、ぼくのところの国王がただじゃ置かない。」
目を開いた。
ずっと見ていたことに気づいたか、と。
わたしはビクッとする。
王子は気にした風はなく「はは」と笑う。
「跡取りでもない王女との婚姻なんて…面目を潰されたことになるからね。」
わたしはうがった目でその王子を見た。
王子は、ニコニコとほほえむ。
言ってることが、パズルのピースのようにはまっていった。
すべての意味がわかり、血の気が引いた。
なんで兄弟が皆死んだ?
前はいると言っていた。
邪魔だとも……
「…………っ!!!!!」
第2王女の顔は一瞬で青くなった。
目を開き、口を魚のようにパクパクと開ける。
王子は可笑しそうに笑う。
「きみには女王になってもらうよ。
ぼくと同じ手で」
優しく言われる。
肩が震えた。
「寒いの?」と言い、温めるようになでる。
王女の小さな唇からは「え…?」と言葉が漏れ出た。
純粋そうな瞳が王子を見る。
まるで汚いものかのように
「急なことに戸惑ってるの?」
ニコニコ笑うソイツに、わたしは吐き気を催した。
「女王にはッ!ならないッ!!
女王になるのは…!お姉さまだけよ!!!」
ありえないものを見たように言う第2王女。
王子は少し驚き、キョトンとした顔だった。
「同じ、…手でぇ?」
第2王女は苛ついた声を出す。
「その方がてっとり早いでしょ」
王子は解放するようにゆっくり離れる。
わたしの身体は動かなかった。
「…ありえない」
わたしの言葉に、空気がピリつく。
真っ黒な瞳に見つめられた。
ゾッとし、鳥肌が立った両腕をさする。
「人の道に外れてる」
「ハッ笑」
クックックッと笑う王子。
わたしは耳鳴りがした。
なんでッ…なん、で…!!
目の前がチカチカと光る。
まだしゃべりたりないのか、目の前に来て、ニコッとほほえむ王子。
わたしはソイツを汚物を見るような目で見た。
「ぼくに元々真っ当な道なんてない。
そんなことを思えるのは、きみが恵まれ過ぎてるからだよ。大国の王女様?」
笑っている。
だが、怒りが若干見えた。
怒るのはわたしの方だった。
「…環境のせいにするんじゃないわよ?」
静かに口を開いた。
「あなたが兄弟を皆殺しにしたのは、あなたが恵まれなかったせいだって言うわけ?」
第2王女は好戦的に、片方の口角を上げ、皮肉っぽく笑った。
命知らずだなぁ…と偽王子の頭に感想が浮かぶ。
「そうだよ。」
ニコニコ笑う第一王子。
そしてこの雰囲気が一瞬で崩れた。
「それと…ぼくたち会ったことあるよね?」
ガラリと変わる。
真剣な目。
「え?」
次の言葉で全身が凍った。
「忘れられてるとでも思ってんのか」
王子は魅惑的に言う。
わたしは両手で顔を隠した手の隙間から、不機嫌そうに睨んだ。
王子は満足そうな笑顔だった。
「ぼくに他の兄弟はいない。
みんな死んだ」
「??は?」
え…なんで笑顔で言ってるの?
その疑問が一拍遅れてやってきた。
「だからさっき言ったこと、きみの姉が無事生きて帰ってきたとしてもぼくは別に困らないんだ」
肩に顔を置かれる。
意味がわからなくてされるがままだ。
疲れているのか、「ふぅ…」と息をつき目を閉じた。
言ってる意味がわからなくて、わたしは目をパチクリした。
「この国に、仲のいい同盟国なんてぼくの国くらいでしょ。
そこにはぼく以外に跡取りはいない。
もし他の国の王子を、この国の第一王女の婿にすると言うのなら、ぼくのところの国王がただじゃ置かない。」
目を開いた。
ずっと見ていたことに気づいたか、と。
わたしはビクッとする。
王子は気にした風はなく「はは」と笑う。
「跡取りでもない王女との婚姻なんて…面目を潰されたことになるからね。」
わたしはうがった目でその王子を見た。
王子は、ニコニコとほほえむ。
言ってることが、パズルのピースのようにはまっていった。
すべての意味がわかり、血の気が引いた。
なんで兄弟が皆死んだ?
前はいると言っていた。
邪魔だとも……
「…………っ!!!!!」
第2王女の顔は一瞬で青くなった。
目を開き、口を魚のようにパクパクと開ける。
王子は可笑しそうに笑う。
「きみには女王になってもらうよ。
ぼくと同じ手で」
優しく言われる。
肩が震えた。
「寒いの?」と言い、温めるようになでる。
王女の小さな唇からは「え…?」と言葉が漏れ出た。
純粋そうな瞳が王子を見る。
まるで汚いものかのように
「急なことに戸惑ってるの?」
ニコニコ笑うソイツに、わたしは吐き気を催した。
「女王にはッ!ならないッ!!
女王になるのは…!お姉さまだけよ!!!」
ありえないものを見たように言う第2王女。
王子は少し驚き、キョトンとした顔だった。
「同じ、…手でぇ?」
第2王女は苛ついた声を出す。
「その方がてっとり早いでしょ」
王子は解放するようにゆっくり離れる。
わたしの身体は動かなかった。
「…ありえない」
わたしの言葉に、空気がピリつく。
真っ黒な瞳に見つめられた。
ゾッとし、鳥肌が立った両腕をさする。
「人の道に外れてる」
「ハッ笑」
クックックッと笑う王子。
わたしは耳鳴りがした。
なんでッ…なん、で…!!
目の前がチカチカと光る。
まだしゃべりたりないのか、目の前に来て、ニコッとほほえむ王子。
わたしはソイツを汚物を見るような目で見た。
「ぼくに元々真っ当な道なんてない。
そんなことを思えるのは、きみが恵まれ過ぎてるからだよ。大国の王女様?」
笑っている。
だが、怒りが若干見えた。
怒るのはわたしの方だった。
「…環境のせいにするんじゃないわよ?」
静かに口を開いた。
「あなたが兄弟を皆殺しにしたのは、あなたが恵まれなかったせいだって言うわけ?」
第2王女は好戦的に、片方の口角を上げ、皮肉っぽく笑った。
命知らずだなぁ…と偽王子の頭に感想が浮かぶ。
「そうだよ。」
ニコニコ笑う第一王子。
そしてこの雰囲気が一瞬で崩れた。
「それと…ぼくたち会ったことあるよね?」
ガラリと変わる。
真剣な目。
「え?」
次の言葉で全身が凍った。
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