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5.5 【番外】正体
「来たいと言ったら招待されたでしょうに…」
優しい声で言う。
平民に挨拶するときのように、ほほえんで。
このときわたしたちは、婚約パーティーの話をしていた。
「隣国の王子さまなら、わたしもお母さまも歓迎したわよ?」
そう言い頭を回す。
ここに…何人隠れてる?
大国の王女二人、そして女王も殺すのがこの人の仕事だとすれば…
バレるに決まってる。
もしかして…捨て駒か?
王子の顔を見て考えた。
「思い出した?」
嬉しそうに笑う王子。
この顔もスパイ学校で習ったのか…と思うと反吐が出た。
サッと、馬鹿だと噂の頭で考えた。
「ねぇ」
話し掛けてくる王子。
やわらかい声に内心驚く。
頭をクルクルと回す。
…どうすればいい?
この人は、自分の正体をほぼ明かした。
殺す以外になにがある?
恐怖でわたしを支配しようとか?
今を生き延びられるためなら…そっちの方がいい…っ
泣きそうな心の声。
さっきまで平気だったのが嘘みたいだ。
嗚咽しそうで、苦しくなった。
口を抑える。
無言で、背中をさすろうと手が伸びた。
見ると止まった。
さわるな、とわたしは威嚇する。
だが眉根を下げ、心配そうにわたしの様子をうかがう様子も見られた。
これらもすべてスパイ学校で習った表情かと思うと、恐怖が襲う。
どうする?
考えなきゃ。
わたしに生かす価値があると、この人に教えないと。
でも、まずなんでこの国のスパイ学校にいた人が、隣国からの王子として花婿になってるの?
隣国からのスカウト?
たくさんの疑問で頭がバクハツしそうだ。
だめだ…なにも見えてこない。
ここに、賢いお姉さまがいたらすぐに解決なのに…
感傷に浸ろうとする自分を押さえつけた。
『自分の頭でよく考えて。
貴方はバカじゃないわ。』
姉の言葉…
自分の頭を片手で、支えるようにして持つ。
働いてくれよ…と祈るように。
「第2王女。…将来の夫を無視するのかい?」
ビクッとし、固まる。
強い、
クルッと肩を持たれる。
目の前のことに集中しろ…と怒っていた。
相変わらず…嫉妬深い、自分が一番じゃないと気がすまない。
殺意を感じた。
「………はぁ」
両手で顔を覆う。
自分を落ち着かせるために息を吐く。
一個のことしか頭に浮かばなかった。
殺されないために、女王になると嘘をつく…
なにもかも、言うことを聞くと。
姉の顔が浮かぶ。
ありえない、わたしは従者か周りの人に煽てられたと思うだろう。
なんの、知識もないわたしが、
いや、この人が操るからいいのか。
優しい声で言う。
平民に挨拶するときのように、ほほえんで。
このときわたしたちは、婚約パーティーの話をしていた。
「隣国の王子さまなら、わたしもお母さまも歓迎したわよ?」
そう言い頭を回す。
ここに…何人隠れてる?
大国の王女二人、そして女王も殺すのがこの人の仕事だとすれば…
バレるに決まってる。
もしかして…捨て駒か?
王子の顔を見て考えた。
「思い出した?」
嬉しそうに笑う王子。
この顔もスパイ学校で習ったのか…と思うと反吐が出た。
サッと、馬鹿だと噂の頭で考えた。
「ねぇ」
話し掛けてくる王子。
やわらかい声に内心驚く。
頭をクルクルと回す。
…どうすればいい?
この人は、自分の正体をほぼ明かした。
殺す以外になにがある?
恐怖でわたしを支配しようとか?
今を生き延びられるためなら…そっちの方がいい…っ
泣きそうな心の声。
さっきまで平気だったのが嘘みたいだ。
嗚咽しそうで、苦しくなった。
口を抑える。
無言で、背中をさすろうと手が伸びた。
見ると止まった。
さわるな、とわたしは威嚇する。
だが眉根を下げ、心配そうにわたしの様子をうかがう様子も見られた。
これらもすべてスパイ学校で習った表情かと思うと、恐怖が襲う。
どうする?
考えなきゃ。
わたしに生かす価値があると、この人に教えないと。
でも、まずなんでこの国のスパイ学校にいた人が、隣国からの王子として花婿になってるの?
隣国からのスカウト?
たくさんの疑問で頭がバクハツしそうだ。
だめだ…なにも見えてこない。
ここに、賢いお姉さまがいたらすぐに解決なのに…
感傷に浸ろうとする自分を押さえつけた。
『自分の頭でよく考えて。
貴方はバカじゃないわ。』
姉の言葉…
自分の頭を片手で、支えるようにして持つ。
働いてくれよ…と祈るように。
「第2王女。…将来の夫を無視するのかい?」
ビクッとし、固まる。
強い、
クルッと肩を持たれる。
目の前のことに集中しろ…と怒っていた。
相変わらず…嫉妬深い、自分が一番じゃないと気がすまない。
殺意を感じた。
「………はぁ」
両手で顔を覆う。
自分を落ち着かせるために息を吐く。
一個のことしか頭に浮かばなかった。
殺されないために、女王になると嘘をつく…
なにもかも、言うことを聞くと。
姉の顔が浮かぶ。
ありえない、わたしは従者か周りの人に煽てられたと思うだろう。
なんの、知識もないわたしが、
いや、この人が操るからいいのか。
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