溺愛攻めを怒らせた

冬田シロクマ 

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カフェデート (うっすら排泄管理)

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トントンと足音が聞こえた。
僕は羽毛布団にくるまっていた。

「そんなとこにいたんだね。布団にくるまっていて見えなかったよ」

静かな声でハルが喋る。
ジャラ…
ロンは鎖の音をさせながら布団から顔を出した。
ハルに首の鎖を軽く引っ張られる。
「こっちに来て」という合図に素直に従う。
いつものように頭を撫でられハルの言葉を待つ。

「ロンにプレゼントがあるんだ」

袋を持ち出しロンに手渡す
中を探るとハルのより小さめの服が入っていた。

「ロンは M サイズだよね」

黒い上下の服をロンの体に当てる。

「うん、ぴったりだね。
て言うことでロン、デートしよう。」

ハルの言葉の意味がすぐには分からなかった。


「はい、貞操帯付けるから下、下ろして」

ハルのシャツとズボンを着ていたロンは、膝下までズボンとパンツを下ろし、チンコがハルに見えるよう大きめのシャツを少し上げた。
カチャカチャと音をさせ、ハルの顔が自分のチンコの至近距離にある

これは慣れない…

恥ずかしさで目線を泳がせ終わるのを待つ。
今日は長いな…チンコの先に違和感を感じる。

「よし、終わったよ」

そしてハルが持ってきた黒い上下の服を着た。
外には大きな車が待機してあった。

どこに行くつもりなんだろう…?

窓の外をぼんやり考える
貞操帯付けられてるから安易に逃げられないし…
前逃げた時ペンチで壊そうとしても無駄だった。
それに撮影された数々、データを消してからじゃないと逃げられない。
運転している人を見る。
ハルもその人も静かだった。


デパート…?何をするつもりなんだろう?

カゴをひき、前を歩くハルがこっちを振り向く

「逃げないでね…」

後ろからハルの片腕が回り、首を軽く締めるようにされる。
耳元でそっとささやかれた。
分かってるよね?とハルの顔は言っている。
僕は「ああ…」と今気づいたように言った。


デパートの中で何度も人とすれ違う。
声をあげたい衝動を何とか抑え、ハルのあとをついて行く。
目線を下にして歩き続けた。
その様子をハルは無表情で見ていた。


ハルに手を引かれカフェに入った。

「ロンがテレビを見て行きたそうだったから。どう?美味しい?」

テレビで紹介されていたパンケーキが運ばれる。

男同士でこんなとこいるの恥ずかしいんだけど…

ハルをチラッと見る。
大きな抹茶パフェを食べており全然気にした様子が無かった。

このためだけに僕を連れ出したというのか?

嬉しくなると同時に苦しい…
好きになりたくないのに、

ハルの顔を見る。
憎いほど綺麗な顔だ。
周りの女性がハルを見てコソコソ話している。
ロンは誤魔化すようにパンケーキを次々と口に運ぶ。

「美味しい?」
「ゔ…美味しい…」
「美味しそうに見えないけど…?」

顔をブンブンと振り「美味しいよ」とハルに伝えた。

「良かった」

上目遣いてハルを見る。
本当に嬉しそうな純粋な笑顔だった。
昔の優しいハルだ。
懐かしくなるのと同時に息苦しくなる

僕はハルの事が好きなんだ…

泣くのを我慢し口の中が苦くなる。

いやだ…こわい

ハルに気づかれないようパンケーキを全て口に入れコーヒーで飲み込んだ。


トイレに行って気づいたが排泄も出来ない物をチンコに付けられていた。

「う…あっ」

自分の気持ちに気づいた後と今とで落胆した。
カフェの席に戻りハルの肩に触れる。
ハルは女性に話しかけられていたが、そんな事に構ってられる余裕がロンには無かった。

「…ハル、帰ろう?」
蚊の泣くような声だった。

ハルはトイレをしたくて苦しそうなロンに「そうだね」と優しい顔で頭を撫でた。
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