溺愛攻めを怒らせた

冬田シロクマ 

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ほんの少し微エロ

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「してない」

嘘付け。

酷く冷たい顔になったのが分かった。
俺の顔を見て、ロンがビクッと反応した。
だから次にまた、貼り付けたような笑みを漏らす。

「嘘付かないでよ」

ハルの笑っていない目で見透かされる。

「…嘘じゃない。」

無表情なハルに、顎をグイッと片手で掴まれる。
僕は怯えた表情でハルと目が合う。

さっきの可哀想なハルはどこに行ったんだ?

僕は複雑そうな顔でハルを見た。
ハルは真剣な顔で僕を見ている。

何だ?

(今のロンは、嘘を付いてるようには見えないんだよなぁ)

撫でるようにロンの髪の毛をとく。
え?とビクビクと怯えている。

怪訝な顔でハルを見た。
顎を掴まれている手が痛い。


思い出した…
コイツはそんな優しい奴じゃない。
警戒している表情のロンにハルはニコッと笑った。
そして顎を掴まれたまま、強引に口付けをされた。
最初はバタバタと抵抗していたが、
抵抗しても無駄だと悟ったロンは、ハルの両肩に両手を置いた。

「俺を好きだと嘘を付いてまで、こここら逃げたいの?」

抱かれた後、手で頭を固定しハルはこっちを見ている。
柔らかい表情で、優しい茶色い瞳。
少しリラックスするように心が、和らいだ。

「嘘じゃ無いって言ったよね」

僕はハルの体の上に、またがる。
ハルの口にキスをし、ロンは嬉しそうに笑う。
ハルの大きな手が、愛おしそうにロンの頭を撫でる。

好きになって欲しいという気持ちが強すぎて、都合いい風に見えてるのかもしれない…

ハルはロンの頭にキスをした。
再びサラサラと髪の毛を撫でる。
猫のようにロンは俺に擦り寄ってきた。

可愛い…

「ロン」
「ん?」

なんの警戒もしていないロンの無防備な表情。

「俺が好きなら言うこと聞いてくれるよね」

頭、背中と大事なものを扱うようにハルは撫でてくる。

「ロン、固くなってきたね」

ハルは太腿でロンの固くなった股間を押す。
少し恥ずかしそうにロンは顔を赤らめた。

うぶな振りか…

「ロン、パンツ下ろしてくれる?」

ハルは優しく笑って言った。


貞操帯を持ったハルは穏やかな表情で笑っている。
両腕を掴み、逃さないようにしていたロンは、嫌そうに体が反っていた。

「嫌?ロン」

ロンは嫌そうに頷く。

「逃げないなら付けてても問題ないでしょ?」
「…そうだけど」
「駄々をこねても無駄だよ。」

ハルが言っているように、拒否しても無理矢理付けられるのだろう。

前は僕の意見を聞かずに、好き勝手されてたからそれよりマシなのか…

チラッとハルの方を見る。
優しそうな表情で僕を愛おしそうに見ている。
その顔は僕のことが好きだと言っているようなものだ。

…なのに僕の嫌なことをするのか。

「ワガママはだめだよ。ロン」 

ロンはおずおずと素直にズボン、パンツと脱いだ。

「いい子だね」

妖しく笑ったハルにゾクッと体が反応した。

ああ…もういやだ。
体がダルい。チンコが痛い。
疲れて体を動かしたくない。

僕は静かに目を閉じた。


インターホンの音で目を冷ました。
警察かな?と淡い期待は静かにかき消された。
見知らぬ女性が立っていた。
見覚えのある顔に、頭を傾げる。

誰だ…?
ハルの知り合い?

「ロンくん!!」

力一杯叫ぶ女性に僕は目を奪われた。
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