195 / 261
第5章
第12話
しおりを挟む
第12話
シロヤマのボロ屋から出た所で男たちに囲まれて、背後はボロ屋がある状況で退路が塞がれてしまった。
彼らは案内人であるシロヤマと共にダンジョンに行こうとしているなだけに、それなりの実力者なのだろうと思い、身構えて攻撃に備えていると、拳を振り上げてくる速度はシーバスと大して変わらなく、難なく避けることができた。
男たちの繰り出される数々の拳や蹴りを避けながらも、移動していたら、彼らの身体と身体の隙間を通り抜けた。
「クソが!ちょこまかとしやがって!」
「おい、このおっさん意外と強いんじゃねえか?」
「それでもおっさん一人だ。俺たちが負けるわけがねえ」
彼らは息を切らしながらも、まだまだ戦意は失ってはおらず、仕方なく殺気を使って睨むと彼らのうち二人は四つん這いになって過呼吸みたいになった。
「クソ、なんて殺気だ。だが俺も数多くの修羅場を潜り抜けてきたんだ。こんなおっさん如きに、負けてたまるかあ!」
「実力に差があるみたいだから手を出したくないんだけど、向かってくるなら仕方ないね」
まだ戦意を失ってない彼は拳を振り上げて向かってくるも、額にデコピンを手加減しながらやったら、シロヤマのいえまで飛んでいき、扉をバラバラに破壊してしまった。
手加減したとはいえ、殺してしまったかと思って駆け寄ると、呻き声をあげていることで死んでないことに安堵し、その場から逃げるように離れる。
離れたあとに買い物途中の、満面な笑顔のシロヤマに意外と楽しそうにしているシーバスを見かけた。シロヤマの家で起きた彼らについては、わざわざ知らせなくてもいいだろうと判断して、俺も街の散策をしていたら、宿に泣いて帰ったはずの、アマとアミが屋台の前で、なにやら俺の事を何か文句を言い合いながら、やけ食いをしている現場に遭遇してしまった。
「あ!おじさん!なんで追いかけてくれなかったの!普通追いかけてくれるでしょ!」
「いや、えっと、すまない。宿に帰っていると思って後ででも良いかなっと思って、それにさっきまでシーバスと一緒にヤマトの案内人の所に行っていたんだ」
「ミーツさん、シロヤマお姉さんの所に行っていたんですか?じゃあ、お姉さん依頼受けてくれたんですね」
「えー、おばちゃんと、もう会ったんだあ。
それでどうだった?おばちゃんおじさんに何か魔法使った?」
「もう、アマ。おばちゃんじゃなくて、お姉さんって言わなきゃ怒られるよ!」
「うん、魅了の魔法を使われたよ。危うく掛かっちゃう所だったけど、ロップが助けてくれたんだ」
「あー、そんなんだあ。魅了の魔法なんておばちゃん持ってたんだあ。今度教えてもらおっと」
アマは先程まで両手に持った肉刺しに齧りついていたのに、俺がシロヤマと会った話をした途端にシロヤマの話題に話が変わって、魅了の魔法を使ったシロヤマに今度教えてもらおうと言うアマには、なるべく今後は、アマとは二人っきりにならないようにしようと思った。
そんな彼女たちと話していると、彼女たちの後ろからそろりと、息を殺してやってくるシロヤマがやってきて、気づいている俺に人差し指を立てて、シーっと何も言うなと言わんばかりにジェスチャーをした。
「ほお、だ~れ~が!おばちゃんだって!」
「あ、シロヤマお姉さん。ほら~、だからおばちゃんなんて言っちゃダメだって言ったじゃない」
「やっぱりアマかあ~。こんな悪いことをいう子はお仕置きだよ」
「キャハハハハ、ごめんってごめんなさいってキャハハハハ、苦しいってキャハハハハ」
シロヤマはアマの脇をくすぐり、笑って息ができない彼女の脇をひたすらくすぐり続け、最後は泣き出したところでようやく、くすぐるのを止めた。
「お姉さん、やり過ぎです!
ほらアマも泣いてないで立って行こ」
「グスグス、うん。じゃあね。お姉ちゃん」
「うん!それでよろしい!またねアマにアミ」
彼女は満足したのか、腰に手を当てて屋台で肉串を買って美味そうに頬張っている。
「全く、お前はやり過ぎだ」
「でもシーバスは妹が酷い目にあっているのに、彼女を全く止める素振りもなかったけど、なんでなんだい?」
「そんなの俺には無理だ。こいつの実力を知っている奴だったら、近づこうともしないはずだ」
「そんなに彼女は強いんだね。だったらファミリーのときにでも仲間に入れたらよかったのに」
「それは、い、嫌だ。この国で活動している冒険者なら彼女のこと知らない者はいないから、仲間にいれたとか知れたらいい笑い者になるからな」
「シーバスゥ、ボクのことを婆さんって言ったね?キミもアマと一緒の刑だあ」
「うわ!や、止めろバカ」
彼が彼女のことを婆さんと言った途端、肉を頬張っていた彼女の手は肉を落とし、シーバスをくすぐり出したが、彼も抵抗して彼女を引き剥がそうとするものの、シーバスの力では引き剥がせないようだ。
「ああもう!すまん!俺が悪かった!だから許してくれ、婆さんと言ったのはただの照れ隠しだ!
お前をパーティに誘ったら、こうして気軽に誘えないだろが!」
「え~、シーバスそうなの?そうだったらそうだと早く言ってよね。まさかシーバスがボクのことをそんなに好きでいてくれていたなんて」
「ミーツさん、実はそういうことなんだ。
こいつの本当の年は250歳を越えてるのは知っているが、俺はこいつのことを好きなんだ。
だけど、仲間に誘えば仲間になることは間違いないだろうが、他の冒険者たちが黙ってはいられないだろうし、ファミリーのガーダンやジーラントたちも仲間に誘っていたから、俺が仲間にしたら絶対に取られていた。だから、今まで誘えなかったんだ」
彼女の口ぶりと種族が長命なエルフってこともあって、なんとなく結構な年なのだろうと思っていたが、まさか彼が彼女に好意を持っていたのに驚いた。
「シーバス!嬉しい!じゃあ、ボクたちは相思相愛なんだね」
「そ、そうだな。だけど、今俺はミーツさんのパーティに在籍している身だ。だがミーツさんが無事にヤマトに着くことができれば、俺はパーティから抜ける。そのときはお前と一緒パーティを組むのも悪くないだろう」
「それならボクがミーツくんのパーティに入ってあげるよ。それならボクもシーバスと同じ、愉快な仲間たちの一員だからね。
一仲間同士なら一緒に腕を組んで歩いても不思議じゃないもんね。
ミーツくん、ボクも仲間に入れてくれるよね?」
「俺はいいけど、アマたちがなんて言うかな」
「そんなの、ボクとシーバスのラブラブぶりを見せたら断れないの間違いないよ!」
こうして再びギルドに彼女のパーティ加入の手続きをしに向かうと、先程の男たちが何故か頭に黒のパンティを被ってふらふらと歩いていた。
「あーー!ボクの下着!この下着泥棒!」
「なに!俺の彼女の下着を盗む不届き者がまさかいるなんて」
「もう、シーバスったら、早速彼女呼びなんて恥ずかしいよ」
彼らに向かってシーバスは殴りかかるも、逆にカウンター気味で殴り返されて、そんな姿を見たシロヤマが、彼らに何か魔法でも使ったのか、急に彼らはうつ伏せに倒れた。
「先にボクのパンティは返してもらうよ」
彼女は頭に被ったパンティを奪い取ったあと「二度と顔を見せるなと言ったよね?」と付け加えて言い放つと、ぎりぎり顔を上げてたのが地面に埋まるくらい沈んだ。
「もう!ミーツくん!あの子たちを倒すなら、もっと徹底的に倒さなきゃダメじゃない!」
「え?俺が倒したの知っていたのかい?」
「もちろんだよ!ボクの探知能力はこの街全体に広がっているんだからね。この街で起きてる出来事は全部把握してるんだよ。だからミーツくんがボクの家の扉を壊したのも知ってるよ」
「なに!ミーツさん、家を壊したのか」
「いやたまたま、指で弾いたら扉まで飛んでいって壊れたってだけで、わざとやったわけじゃない。だけど、悪かった」
「ふふふ、いいよいいよ。ボクとシーバスが恋人同士になったのは、ミーツくんのお陰でもあるんだしね。どうせシーバスとヤマトに行くからあの小屋は潰さなきゃだしね」
流石に顔まで地面に埋まっていたら、窒息してしまうだろうと思って、うつ伏せで埋まっている男の頭に手を置こうとしたとき、ズンッと手に重力の負荷が掛かったものの、俺には特に問題ない程度なため、両手使って彼らの身体を掴んで引きずり出して仰向けで寝かしたら、やはり息が苦しかったのか、息を切らしながら深く息を吸い込んだ。
「もうミーツくん!もう少し苦しませないと!」
「いや、流石に息ができないのは酷いと思って」
「まあパーティリーダーがそう言うならしょうがないか。許してあげる。だけど、次にボクの周りをうろつくことがあれば、許さないからね」
彼女は深く息を吸い込んでいる彼らに近づいて一睨みすると、彼らも怖気付いたのか、ひいっと悲鳴を上げて顔を手で覆い隠した。
それからは今度こそギルドに行き、パーティメンバーの追加の申請をし、正式に『ミーツと愉快な仲間たち』のメンバーに加わったシロヤマだが、メンバー申請のときに本名を言わなくてはいけなくなったのだが、本名は『シマークス・ロビン・ヤモンスラン・マツボックリ』というなんとも長い名前を言ったことに驚いた。
それでは何故シマークスではないのかと言うと、ヤマトのギルド本部の偉い人がシロヤマと呼び出したことで、シロヤマの名が広まり、シマークスという名前を周りに訴えても、聞き入れてもらえなくて、仕方なくシロヤマと名乗ることになったそうだ。
てっきりシロヤマは転生者か、転生者の親が付けた名前だと思っていたのだが、元々の名前を短縮した呼び名だったことが判明した瞬間だった。
それをシロヤマの名前についてシーバスに聞けば、言ってなかったけかと、あっさりと返された。
シーバスと彼女を連れて宿に帰ると、既にシロも帰ってきており、そのまま俺の部屋に集まるように指示を出して集まってもらい、新しいパーティメンバーでシロヤマを紹介したら、アマだけが泣きながら反対したものの、シーバスの彼女になったことを話したら、それだと賛成と喜んで祝福した。
シロヤマのボロ屋から出た所で男たちに囲まれて、背後はボロ屋がある状況で退路が塞がれてしまった。
彼らは案内人であるシロヤマと共にダンジョンに行こうとしているなだけに、それなりの実力者なのだろうと思い、身構えて攻撃に備えていると、拳を振り上げてくる速度はシーバスと大して変わらなく、難なく避けることができた。
男たちの繰り出される数々の拳や蹴りを避けながらも、移動していたら、彼らの身体と身体の隙間を通り抜けた。
「クソが!ちょこまかとしやがって!」
「おい、このおっさん意外と強いんじゃねえか?」
「それでもおっさん一人だ。俺たちが負けるわけがねえ」
彼らは息を切らしながらも、まだまだ戦意は失ってはおらず、仕方なく殺気を使って睨むと彼らのうち二人は四つん這いになって過呼吸みたいになった。
「クソ、なんて殺気だ。だが俺も数多くの修羅場を潜り抜けてきたんだ。こんなおっさん如きに、負けてたまるかあ!」
「実力に差があるみたいだから手を出したくないんだけど、向かってくるなら仕方ないね」
まだ戦意を失ってない彼は拳を振り上げて向かってくるも、額にデコピンを手加減しながらやったら、シロヤマのいえまで飛んでいき、扉をバラバラに破壊してしまった。
手加減したとはいえ、殺してしまったかと思って駆け寄ると、呻き声をあげていることで死んでないことに安堵し、その場から逃げるように離れる。
離れたあとに買い物途中の、満面な笑顔のシロヤマに意外と楽しそうにしているシーバスを見かけた。シロヤマの家で起きた彼らについては、わざわざ知らせなくてもいいだろうと判断して、俺も街の散策をしていたら、宿に泣いて帰ったはずの、アマとアミが屋台の前で、なにやら俺の事を何か文句を言い合いながら、やけ食いをしている現場に遭遇してしまった。
「あ!おじさん!なんで追いかけてくれなかったの!普通追いかけてくれるでしょ!」
「いや、えっと、すまない。宿に帰っていると思って後ででも良いかなっと思って、それにさっきまでシーバスと一緒にヤマトの案内人の所に行っていたんだ」
「ミーツさん、シロヤマお姉さんの所に行っていたんですか?じゃあ、お姉さん依頼受けてくれたんですね」
「えー、おばちゃんと、もう会ったんだあ。
それでどうだった?おばちゃんおじさんに何か魔法使った?」
「もう、アマ。おばちゃんじゃなくて、お姉さんって言わなきゃ怒られるよ!」
「うん、魅了の魔法を使われたよ。危うく掛かっちゃう所だったけど、ロップが助けてくれたんだ」
「あー、そんなんだあ。魅了の魔法なんておばちゃん持ってたんだあ。今度教えてもらおっと」
アマは先程まで両手に持った肉刺しに齧りついていたのに、俺がシロヤマと会った話をした途端にシロヤマの話題に話が変わって、魅了の魔法を使ったシロヤマに今度教えてもらおうと言うアマには、なるべく今後は、アマとは二人っきりにならないようにしようと思った。
そんな彼女たちと話していると、彼女たちの後ろからそろりと、息を殺してやってくるシロヤマがやってきて、気づいている俺に人差し指を立てて、シーっと何も言うなと言わんばかりにジェスチャーをした。
「ほお、だ~れ~が!おばちゃんだって!」
「あ、シロヤマお姉さん。ほら~、だからおばちゃんなんて言っちゃダメだって言ったじゃない」
「やっぱりアマかあ~。こんな悪いことをいう子はお仕置きだよ」
「キャハハハハ、ごめんってごめんなさいってキャハハハハ、苦しいってキャハハハハ」
シロヤマはアマの脇をくすぐり、笑って息ができない彼女の脇をひたすらくすぐり続け、最後は泣き出したところでようやく、くすぐるのを止めた。
「お姉さん、やり過ぎです!
ほらアマも泣いてないで立って行こ」
「グスグス、うん。じゃあね。お姉ちゃん」
「うん!それでよろしい!またねアマにアミ」
彼女は満足したのか、腰に手を当てて屋台で肉串を買って美味そうに頬張っている。
「全く、お前はやり過ぎだ」
「でもシーバスは妹が酷い目にあっているのに、彼女を全く止める素振りもなかったけど、なんでなんだい?」
「そんなの俺には無理だ。こいつの実力を知っている奴だったら、近づこうともしないはずだ」
「そんなに彼女は強いんだね。だったらファミリーのときにでも仲間に入れたらよかったのに」
「それは、い、嫌だ。この国で活動している冒険者なら彼女のこと知らない者はいないから、仲間にいれたとか知れたらいい笑い者になるからな」
「シーバスゥ、ボクのことを婆さんって言ったね?キミもアマと一緒の刑だあ」
「うわ!や、止めろバカ」
彼が彼女のことを婆さんと言った途端、肉を頬張っていた彼女の手は肉を落とし、シーバスをくすぐり出したが、彼も抵抗して彼女を引き剥がそうとするものの、シーバスの力では引き剥がせないようだ。
「ああもう!すまん!俺が悪かった!だから許してくれ、婆さんと言ったのはただの照れ隠しだ!
お前をパーティに誘ったら、こうして気軽に誘えないだろが!」
「え~、シーバスそうなの?そうだったらそうだと早く言ってよね。まさかシーバスがボクのことをそんなに好きでいてくれていたなんて」
「ミーツさん、実はそういうことなんだ。
こいつの本当の年は250歳を越えてるのは知っているが、俺はこいつのことを好きなんだ。
だけど、仲間に誘えば仲間になることは間違いないだろうが、他の冒険者たちが黙ってはいられないだろうし、ファミリーのガーダンやジーラントたちも仲間に誘っていたから、俺が仲間にしたら絶対に取られていた。だから、今まで誘えなかったんだ」
彼女の口ぶりと種族が長命なエルフってこともあって、なんとなく結構な年なのだろうと思っていたが、まさか彼が彼女に好意を持っていたのに驚いた。
「シーバス!嬉しい!じゃあ、ボクたちは相思相愛なんだね」
「そ、そうだな。だけど、今俺はミーツさんのパーティに在籍している身だ。だがミーツさんが無事にヤマトに着くことができれば、俺はパーティから抜ける。そのときはお前と一緒パーティを組むのも悪くないだろう」
「それならボクがミーツくんのパーティに入ってあげるよ。それならボクもシーバスと同じ、愉快な仲間たちの一員だからね。
一仲間同士なら一緒に腕を組んで歩いても不思議じゃないもんね。
ミーツくん、ボクも仲間に入れてくれるよね?」
「俺はいいけど、アマたちがなんて言うかな」
「そんなの、ボクとシーバスのラブラブぶりを見せたら断れないの間違いないよ!」
こうして再びギルドに彼女のパーティ加入の手続きをしに向かうと、先程の男たちが何故か頭に黒のパンティを被ってふらふらと歩いていた。
「あーー!ボクの下着!この下着泥棒!」
「なに!俺の彼女の下着を盗む不届き者がまさかいるなんて」
「もう、シーバスったら、早速彼女呼びなんて恥ずかしいよ」
彼らに向かってシーバスは殴りかかるも、逆にカウンター気味で殴り返されて、そんな姿を見たシロヤマが、彼らに何か魔法でも使ったのか、急に彼らはうつ伏せに倒れた。
「先にボクのパンティは返してもらうよ」
彼女は頭に被ったパンティを奪い取ったあと「二度と顔を見せるなと言ったよね?」と付け加えて言い放つと、ぎりぎり顔を上げてたのが地面に埋まるくらい沈んだ。
「もう!ミーツくん!あの子たちを倒すなら、もっと徹底的に倒さなきゃダメじゃない!」
「え?俺が倒したの知っていたのかい?」
「もちろんだよ!ボクの探知能力はこの街全体に広がっているんだからね。この街で起きてる出来事は全部把握してるんだよ。だからミーツくんがボクの家の扉を壊したのも知ってるよ」
「なに!ミーツさん、家を壊したのか」
「いやたまたま、指で弾いたら扉まで飛んでいって壊れたってだけで、わざとやったわけじゃない。だけど、悪かった」
「ふふふ、いいよいいよ。ボクとシーバスが恋人同士になったのは、ミーツくんのお陰でもあるんだしね。どうせシーバスとヤマトに行くからあの小屋は潰さなきゃだしね」
流石に顔まで地面に埋まっていたら、窒息してしまうだろうと思って、うつ伏せで埋まっている男の頭に手を置こうとしたとき、ズンッと手に重力の負荷が掛かったものの、俺には特に問題ない程度なため、両手使って彼らの身体を掴んで引きずり出して仰向けで寝かしたら、やはり息が苦しかったのか、息を切らしながら深く息を吸い込んだ。
「もうミーツくん!もう少し苦しませないと!」
「いや、流石に息ができないのは酷いと思って」
「まあパーティリーダーがそう言うならしょうがないか。許してあげる。だけど、次にボクの周りをうろつくことがあれば、許さないからね」
彼女は深く息を吸い込んでいる彼らに近づいて一睨みすると、彼らも怖気付いたのか、ひいっと悲鳴を上げて顔を手で覆い隠した。
それからは今度こそギルドに行き、パーティメンバーの追加の申請をし、正式に『ミーツと愉快な仲間たち』のメンバーに加わったシロヤマだが、メンバー申請のときに本名を言わなくてはいけなくなったのだが、本名は『シマークス・ロビン・ヤモンスラン・マツボックリ』というなんとも長い名前を言ったことに驚いた。
それでは何故シマークスではないのかと言うと、ヤマトのギルド本部の偉い人がシロヤマと呼び出したことで、シロヤマの名が広まり、シマークスという名前を周りに訴えても、聞き入れてもらえなくて、仕方なくシロヤマと名乗ることになったそうだ。
てっきりシロヤマは転生者か、転生者の親が付けた名前だと思っていたのだが、元々の名前を短縮した呼び名だったことが判明した瞬間だった。
それをシロヤマの名前についてシーバスに聞けば、言ってなかったけかと、あっさりと返された。
シーバスと彼女を連れて宿に帰ると、既にシロも帰ってきており、そのまま俺の部屋に集まるように指示を出して集まってもらい、新しいパーティメンバーでシロヤマを紹介したら、アマだけが泣きながら反対したものの、シーバスの彼女になったことを話したら、それだと賛成と喜んで祝福した。
86
あなたにおすすめの小説
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。