16 / 27
第16話 獣人族
しおりを挟む
「なんだ今の悲鳴は!?スーちゃん!!今の悲鳴聞こえた?」
突然の声に驚くエルだが、すぐに遠くからスーちゃんが駆けつけてきたのを見るとエルは駆け寄りどうするか聞いた。
『ハッピー、あなたと畑ミニスーちゃんは先に聞こえた場所まで行ってください。後で応援部隊でエルフ達を派遣します。』と触手を使い作戦指揮をし始める。
「ピイー!」
「ハッピー無理はしないでね。俺も行ったほうがいいかな?いらない?」
ハッピーにいらないと言われしょんぼりするがすかさずスーちゃんが『エル様は何かがあった時のためにここにいてください。』と傷つけない言葉を選びフォローしていた。
ハッピーと畑にいたミニスーちゃんのうち10匹ほどが声のした方に走って向かった。スーちゃんはその様子を見て、エルを家に送った後自身も現場に向かうためエルフ達に声をかけた。
至急北側に武装して来なさい!
「なんですか!?今のは!?」
「もしかしてスーちゃんさんの念話?念話って魔王クラスのモンスターが部下に命令する時の魔法よね。」
スーちゃんのいるエルの家からエルフの家は多少離れている。そのためスーちゃんは念話を使った。一口に念話と言うがスーちゃんの場合1.5km離れているところにしようと思えば魔王でも厳しい。
エルフ達は即座に武器を取り、スーちゃんに言われた場所に迅速に向かう。
「ピイー!」
ヒューーーン!!
「ぎゃあー!」
その頃森ではハッピーが風魔法で襲っている魔物を退治していた。
「なんでいきなりゴブリンが飛んだんだ?ハーピー!?」
「ピイー、、ピイ!」
「ん?任せてくれってことか?」
「ピイー♪」
ハッピーは驚いている獣人族の男に身振り手振りで言いたいことを伝える。そして伝わったことを確認すると再び戦闘に戻った。
ハッピーや畑ミニスーちゃんが健闘するも、相手のゴブリンの群れは50は超える数いる。さらに畑ミニスーちゃんのなかでも獣人族の警護に回ってる者もいるためすこし人員不足なのだ。
ピュン!
「ギャアー!」
「ピイー♪」
ハッピーの背後から来たゴブリンの額に矢が突き刺さった。
「ハッピーちゃん、助太刀に参りました。」
エレル達エンシェントエルフ達が応援に駆けつけた。次々に飛んでくる矢にゴブリン達はなす術もなかった。
「ところであなた方は……獣人、ドッグマンですね。」
「はい、危ないところを助けていたたぎ誠にありがとうございます。」
「いえ、しかしなぜドッグマンがこの森に来ているのですか?正直な話ここに来ることは死を意味しますよ。」
「はい、実は……」
エレルがドッグマンのリーダーに話を聞いた。ドッグマンは食糧難に陥り、新天地を求めて動いていたところ、多数のモンスターに見つかり追いかけられてるうちにこの森に入ってしまったそうだ。
ドッグマンは決して弱くないが、食糧難による力不足、焦りに少数ということで壊滅寸前だったそうだ。
「なるほど、事情はわかりました。」
「ど、どうか俺達を少しの間かくまってくれ。エルフ達に頼むのは申し訳ねえがどうか、」
「ふふ、大丈夫ですよ。きっと私たちの長はあなた方を迎えるでしょう。」
エレルはドッグマンのリーダーの肩をポンと叩くと、帰還する準備に移った。その間ゴブリンの素材等の回収は畑ミニスーちゃんに任されていた。
「ピイー、ピイ!」
ハッピーはまたしても種や果実などを適当に採ったりもいだりしていた。
「しばらく時間がかかります。その間に傷を治してください。薬草ですが。」
エレルは非常用の薬草をドッグマンたちに渡す。傷を負っている者が多かったため礼を言いすぐに食べた。
「なんだこれ!?すごい効能だ!!」
エルの村の畑で採れた薬草は野菜と同じく魔力を多く含んでる。そのため野生に生えてる薬草よりも即効性と効力が高かった。
しかし、これほどの薬草をポーションにする技術力がまだエルフたちには持ち合わせていなかったため、本当に緊急時のものだった。
プニョん、
畑ミニスーちゃんが終わったとエレル達に触手を伸ばして合図する。それを見たエレルはドッグマンを守る陣形を組んで村まで帰還した。
~~~~~~~~
「スーちゃん、ハッピーたち大丈夫かな。怪我してたらすぐに治してあげてね。」
エルはハッピーやその後に駆けつけたエルフたちのことを心配していた。もともと兵士志望ではあったものの最近の平和ボケしたためより心配していた。
しかしそんな心配するエルに『きっと大丈夫ですよ。ほら。』と安心させるようにエルの手に触手を乗せ、ある方向にもう一本の触手を伸ばす。
「あ!!ハッピー!それにエレル達!大丈夫!?怪我とかないよね。」
「ピイー♪」
ハッピーはエルを見るなりすぐに駆け寄り頭をスリスリとエルの体にくっつける。
「実はゴブリンの群れがドッグマン達を襲っていたのです。そこで10人ほどのドッグマンをお連れしました。」
「おー、獣人族って奴だな。はじめまして。俺はここのリーダー?見たいのをやってるエルだよ。」
「は、自分はリーダーのターグスといいます。この度は助けてくださりありがとうございます。」
「いいよいいよ、それよりお腹とか空いていない?いろいろ話を聞きたいしまずは宴をしようよ。」
「へ?」
ドッグマン全員の頭にクエスチョンマークが浮かび上がるが、エルは宴を始めると宣誓するとスーちゃんが各部門に指示を出し準備を始めた。
突然の声に驚くエルだが、すぐに遠くからスーちゃんが駆けつけてきたのを見るとエルは駆け寄りどうするか聞いた。
『ハッピー、あなたと畑ミニスーちゃんは先に聞こえた場所まで行ってください。後で応援部隊でエルフ達を派遣します。』と触手を使い作戦指揮をし始める。
「ピイー!」
「ハッピー無理はしないでね。俺も行ったほうがいいかな?いらない?」
ハッピーにいらないと言われしょんぼりするがすかさずスーちゃんが『エル様は何かがあった時のためにここにいてください。』と傷つけない言葉を選びフォローしていた。
ハッピーと畑にいたミニスーちゃんのうち10匹ほどが声のした方に走って向かった。スーちゃんはその様子を見て、エルを家に送った後自身も現場に向かうためエルフ達に声をかけた。
至急北側に武装して来なさい!
「なんですか!?今のは!?」
「もしかしてスーちゃんさんの念話?念話って魔王クラスのモンスターが部下に命令する時の魔法よね。」
スーちゃんのいるエルの家からエルフの家は多少離れている。そのためスーちゃんは念話を使った。一口に念話と言うがスーちゃんの場合1.5km離れているところにしようと思えば魔王でも厳しい。
エルフ達は即座に武器を取り、スーちゃんに言われた場所に迅速に向かう。
「ピイー!」
ヒューーーン!!
「ぎゃあー!」
その頃森ではハッピーが風魔法で襲っている魔物を退治していた。
「なんでいきなりゴブリンが飛んだんだ?ハーピー!?」
「ピイー、、ピイ!」
「ん?任せてくれってことか?」
「ピイー♪」
ハッピーは驚いている獣人族の男に身振り手振りで言いたいことを伝える。そして伝わったことを確認すると再び戦闘に戻った。
ハッピーや畑ミニスーちゃんが健闘するも、相手のゴブリンの群れは50は超える数いる。さらに畑ミニスーちゃんのなかでも獣人族の警護に回ってる者もいるためすこし人員不足なのだ。
ピュン!
「ギャアー!」
「ピイー♪」
ハッピーの背後から来たゴブリンの額に矢が突き刺さった。
「ハッピーちゃん、助太刀に参りました。」
エレル達エンシェントエルフ達が応援に駆けつけた。次々に飛んでくる矢にゴブリン達はなす術もなかった。
「ところであなた方は……獣人、ドッグマンですね。」
「はい、危ないところを助けていたたぎ誠にありがとうございます。」
「いえ、しかしなぜドッグマンがこの森に来ているのですか?正直な話ここに来ることは死を意味しますよ。」
「はい、実は……」
エレルがドッグマンのリーダーに話を聞いた。ドッグマンは食糧難に陥り、新天地を求めて動いていたところ、多数のモンスターに見つかり追いかけられてるうちにこの森に入ってしまったそうだ。
ドッグマンは決して弱くないが、食糧難による力不足、焦りに少数ということで壊滅寸前だったそうだ。
「なるほど、事情はわかりました。」
「ど、どうか俺達を少しの間かくまってくれ。エルフ達に頼むのは申し訳ねえがどうか、」
「ふふ、大丈夫ですよ。きっと私たちの長はあなた方を迎えるでしょう。」
エレルはドッグマンのリーダーの肩をポンと叩くと、帰還する準備に移った。その間ゴブリンの素材等の回収は畑ミニスーちゃんに任されていた。
「ピイー、ピイ!」
ハッピーはまたしても種や果実などを適当に採ったりもいだりしていた。
「しばらく時間がかかります。その間に傷を治してください。薬草ですが。」
エレルは非常用の薬草をドッグマンたちに渡す。傷を負っている者が多かったため礼を言いすぐに食べた。
「なんだこれ!?すごい効能だ!!」
エルの村の畑で採れた薬草は野菜と同じく魔力を多く含んでる。そのため野生に生えてる薬草よりも即効性と効力が高かった。
しかし、これほどの薬草をポーションにする技術力がまだエルフたちには持ち合わせていなかったため、本当に緊急時のものだった。
プニョん、
畑ミニスーちゃんが終わったとエレル達に触手を伸ばして合図する。それを見たエレルはドッグマンを守る陣形を組んで村まで帰還した。
~~~~~~~~
「スーちゃん、ハッピーたち大丈夫かな。怪我してたらすぐに治してあげてね。」
エルはハッピーやその後に駆けつけたエルフたちのことを心配していた。もともと兵士志望ではあったものの最近の平和ボケしたためより心配していた。
しかしそんな心配するエルに『きっと大丈夫ですよ。ほら。』と安心させるようにエルの手に触手を乗せ、ある方向にもう一本の触手を伸ばす。
「あ!!ハッピー!それにエレル達!大丈夫!?怪我とかないよね。」
「ピイー♪」
ハッピーはエルを見るなりすぐに駆け寄り頭をスリスリとエルの体にくっつける。
「実はゴブリンの群れがドッグマン達を襲っていたのです。そこで10人ほどのドッグマンをお連れしました。」
「おー、獣人族って奴だな。はじめまして。俺はここのリーダー?見たいのをやってるエルだよ。」
「は、自分はリーダーのターグスといいます。この度は助けてくださりありがとうございます。」
「いいよいいよ、それよりお腹とか空いていない?いろいろ話を聞きたいしまずは宴をしようよ。」
「へ?」
ドッグマン全員の頭にクエスチョンマークが浮かび上がるが、エルは宴を始めると宣誓するとスーちゃんが各部門に指示を出し準備を始めた。
0
あなたにおすすめの小説
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
追放された俺の木工スキルが実は最強だった件 ~森で拾ったエルフ姉妹のために、今日も快適な家具を作ります~
☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺は、異世界の伯爵家の三男・ルークとして生を受けた。
しかし、五歳で授かったスキルは「創造(木工)」。戦闘にも魔法にも役立たない外れスキルだと蔑まれ、俺はあっさりと家を追い出されてしまう。
前世でDIYが趣味だった俺にとっては、むしろ願ってもない展開だ。
貴族のしがらみから解放され、自由な職人ライフを送ろうと決意した矢先、大森林の中で衰弱しきった幼いエルフの姉妹を発見し、保護することに。
言葉もおぼつかない二人、リリアとルナのために、俺はスキルを駆使して一夜で快適なログハウスを建て、温かいベッドと楽しいおもちゃを作り与える。
これは、不遇スキルとされた木工技術で最強の職人になった俺が、可愛すぎる義理の娘たちとのんびり暮らす、ほのぼの異世界ライフ。
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる