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0か月目【処女喪失】

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「っ、あ」

口を開くが、はくはくと動くだけで言葉が出てこない。
無理だ。
恥ずかしい。

「あんまり甘やかしてもね。自分でおねだりすることも覚えてみようね」

おねだり?
それはつまり、自ら胸を露出して、胸を触ってほしいと懇願するということか。

「できる?できない?」

首をこてんとかしげる小金井。
「できない」と即答したい。

でも本当はわかっている。
「できる」ようにすることが、自分の役割だ。

「でき、ます」

震える手でスカートからブラウスのすそを取り出す。
ブラウスのすそを握り、深呼吸してぐいと上にあげる。
何の色気もない白いブラジャーが露わになった。

「わ、こんなブラ初めて見た。今度もっといいの買ってあげるからね」

暗にブラジャーの魅力がないと言われたが、もはやそんなことはどうでもいい。
自ら下着を人に見せるという行為があまりにも恥ずかしく、すそを持ち上げたまま、助けを求めるようにちらりと小金井に視線を移した。

「これ以上は恥ずかしい?んー、じゃあちょっとだけ手伝ってあげよう」

そういうと小金井は私の背中に片手を回し、あっという間にホックを外した。
あまりの早業に何が起こったかわからず目をぱちぱちとさせる。

「あとはできるね」

小金井は私の胸に視線を集中させている。
当たり前だが、ブラジャーを引き上げれば乳房も乳首も見られてしまう。
考えれば考えるほど自分がどれだけ恥ずかしい行為をしているのか否応なくわからされる。
それでも、自分で選んだこの「仕事」を続けるしかなかった。
私は意を決してブラジャーを引き上げ、自ら胸を露出した。

「お、がんばったねえ。えらい子にはごほうびをあげないとね」

「ひゃうっ」

小金井は微笑んで私の乳首を弾いた。
今まで出したことのないような甲高い声に目を見開いて驚く。
思わずたくし上げていた服を手放してしまった。

「こーら」

「あ、ごめんな、さい」

たしなめられ、すぐに謝罪する。
次第に私は性処理課に属している自分と、エースとしてこの会社を担っている彼との圧倒的な格差を認識し始めていた。
すそを持ち直し、ゆっくりとたくし上げなおす。

「自分でおっぱい見せられたね。えらいね」

人に褒められるようなことをしているわけではない。
それでも身体が熱くなって、鼓動が早くなっていくのを感じる。
自分はこの人に褒められたことで、たしかに「嬉しい」と思ってしまった。

「んひゃっ!あ、んうっ」

「乳首びんびんだよ?さっきのキスがよっぽど気持よかったんだねえ」

「ちが、あんっ!」

「ちがわないでしょ」

小金井の長い人差し指が私の乳首を何度も弾く。
弾いたと思ったら乳頭を優しい手つきで撫でたり、人差し指と親指でつまんでくりくりと責め立ててくる。
初めての快感に、私は成すすべなく嬌声をあげることしかできなかった。
快楽に溺れ切っている私の頭では、もはや快楽に溺れている自分への嫌悪感など感じている余裕はなかった。
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