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第一章 決起
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昼なお暗き、というにふさわしい山の中。うっそうと繁った草をかきわけて、よっつの影が現れた。
「おお。こうして見ると、さらにデケェな」
空に声を放つように、晴れ晴れと蕪雑が言う。
「まったく。我等の住まいから、2日ほどで出られると聞いていましたが、道のないことで、3日もかかってしまいましたよ」
ぼやきつつ蕪雑の隣に立ったのは、健康的な肌色の、蕪雑ほどではないにしろ、たくましい体躯をした青年だった。その横に、彼によく似た、のびやかな四肢の小柄な少年が、木の上から飛び降りて並ぶ。
「兄さんも蕪雑兄ぃも、体がおおきいからな。道がなくっちゃ進めないけど、俺っちみたいのだと、ヒョイヒョイッと木の上を行けるから、もっと早くつけてたぜ」
フフンと得意げに胸を反らした少年の後ろに、疲れた顔の烏有が立った。
「旅の楽士っていうから、もっと動けるもんだと思っていたけど、だらしねぇな」
くるりと振り向いた少年が言う。
「そう言ってやるな、袁燕。楽士は音楽で生計を得るもんだ。俺らみてぇに、山で獣を狩ったり、草を摘んだりするもんじゃねぇからな。慣れてねぇのも仕方ねぇさ。剛袁も、ご苦労だったな」
蕪雑が少年に向かってとりなし、青年を労う。袁燕と呼ばれた少年は軽く肩をすくめて、好意的な目を烏有に向け、剛袁と呼ばれた青年は、軽く蕪雑に頭を下げた。
「烏有、大丈夫か」
「ああ……。すまない、蕪雑。まさか、これほど道がないとは思わなかった」
「ははっ。山の道ってのは、人や獣が通ってこそ、できるもんだ。獣の道があったって、ちいせぇモンだと俺等にとっちゃ、ないのと変わらねぇからな」
「まったく。あの兄弟が共にきてくれていなかったらと思うと、恐ろしいよ。野宿の荷物や枝払いを、彼等が引き受けてくれていなければ、もっと時間がかかっていただろうね」
「袁燕は身軽だから、木の上を行って先を見つけてくるし、剛袁は体力があるからな。あの兄弟はいつも、ふたりで獣を追ってんだよ」
「なるほど。弟が獲物を探し、兄がそれを仕留める、というやり方なんだね。それで同行者を彼等に決めたというわけか。――僕の監視も兼ねて」
それを聞き、蕪雑が申し分けなさそうに眉を下げた。
「すまねぇな」
「なにがだい?」
「俺ぁ、烏有を信用してんだぜ。酒と愚痴の相手をしてくれた上に、今後の提案もしてくれたんだからよぉ」
「本当に、蕪雑は心配になるほど、まっさらだな」
「ん?」
「いや……。剛袁や、ほかの者たちの反応は、正しいんだ。山賊と名乗る、屈強な相手に連れていかれた僕が、自分の身を守るために大それたウソをついたと考えて、当然なんだよ」
「ウソなのか?」
「ウソじゃないさ。……蕪雑はどうして、手放しで僕を受け入れ、信用してくれたんだい?」
質問がよほど意外だったらしく、蕪雑は腕組みをして、思案のために視線を泳がせた。
「うーん。…………誰かを信じるのに、なんか理由でもいんのか?」
「えっ」
「俺は烏有を信じたいと思ったし、アンタの提案をすげぇって思った。それ以外に、なんか必要なのかよ」
烏有が目を丸くして、それを見た袁燕が軽やかな笑い声を立てる。剛袁が苦々しげに、ため息をついた。
「まあ、そういうわけだ」
腰に手を当てた蕪雑が、これで話は終わりとばかりに景色に目を向ける。
「しっかし、デッケェ川だなぁ! 俺ぁ、こんな川、はじめて見たぜ」
彼等が立っているのは、甲柄とは反対方向に山を下った、広大な土地だった。背後には、人の手がすこしも加えられていない、自然のままの山がそびえており、目の前には平坦な草原が広がっている。その先には、陽光を受けて輝く広大な川が横たわっていた。
「この土地に、そっくりそのまま、俺等が住んでいた集落の建物や畑を移しても、たっぷりとあまりが出るだろうな」
両腕を広げて感激する蕪雑の背中を、不思議な気持ちで烏有がながめていると、傍に剛袁が立った。
「我等は蕪雑兄ぃのように、貴方を全面的に信頼しているわけでは、ありませんから」
冷淡な小声に、烏有はそっと唇に笑みを乗せる。
「それが当然だろう。蕪雑がアレでは、さぞ気を揉むことが多いんじゃないかな」
「そこが、兄ぃの美徳ですから」
「なるほど」
ふたりの視線を背に受けて、蕪雑が川へと歩きだす。そこに袁燕も並んで、烏有と剛袁が後に続いた。
「こんなに広い土地なら、でっかい家に住めるよな」
袁燕は飛びはねたり、クルクルと回ったりしながら、山裾から川までの道を行く。
「あんまりデッケェ家を作ったって、持て余しちまうぞ。だいたい、ここに造るのは、俺等だけの集落じゃねぇ。国なんだ。甲柄ぐれぇ、でっけぇのを造るんだからな」
蕪雑が声を弾ませると、袁燕は変わらず全身ではしゃぎつつ、剛袁にまとわりついた。
「兄さん、兄さん。ここを好きにしていいってんなら、うんと畑を作ろうな。食っても食っても、なくならないくらい、いっぱいの麦を育てるんだ。そうすりゃあ、誰も腹をすかせなくてすむし、俺っちも食べ物の心配なんかしねぇで、細工師の修行に打ち込める」
「そうですね」
「兄さんは、どんなふうにしたい?」
「俺は……」
言いかけた剛袁は、目に見えぬものを見ようとするかのように、目を細めた。
「まだ、ここに我等の住まいを造るかどうかも決まってはいないんです。考えてもいませんよ」
「えー」
つまらなさそうに、袁燕が唇を尖らせる。剛袁の横顔に、なにかが垣間見えた気がして、烏有は「おや」と彼を見た。
「心配性だなぁ、剛袁は。はじめようってときには、うんっと想像しときゃあ、いいんだよ。あんなふうにしてぇ、こんなふうにしてぇってのが、目標になって、がんばろうって気分になれるんじゃねぇか」
「蕪雑兄ぃ。俺は現実的で、物事に慎重なだけです。烏有の言葉を鵜呑みには、できかねますよ。彼は我等に豪族となり、国を造り、そのまま “府”にしろと言っているのですからね」
「そのまんま、受け止めてるじゃねぇか」
「ただ言葉を聞いて理解することと、納得をするのとでは、雲泥の差があります」
「剛袁は、ときどき難しいことを言うな」
「なにも難しくなど、ありませんよ。夢物語だと言っているんです」
「いいじゃねぇか、夢物語。夢は、デッケェほうが楽しいだろう? なあ。袁燕も、そう思うよな」
「うん! 男はでっかい夢を目指すもんだ」
「そうだ、そうだ。デッケェ夢を、目指すもんだ」
快活な笑いを弾けさせるふたりに、剛袁は愁眉となって額に手を当てた。
「苦労をするね」
「誰のせいですか。とんでもない話を持ち込んできた、張本人にねぎらわれたくなど、ありません」
たしかにそうだと、烏有は剛袁の恨めしそうな視線を受け止めた。
「貴方は、何者なんですか」
「ただの旅の楽士だよ」
「それがどうして、府を造る許可状を、中枢に求められるのです」
「腕のいい楽士は、身分を問われず宴に招かれる。そこで気に入られ、格別の待遇を得ることもある。それだけだよ」
剛袁が疑わしげに、烏有の目の奥を覗きこむ。
「たったそれだけで、大それた文を送れるとは思えませんね。……お偉方のどなたかと、格別な関係にでもあるのですか」
烏有は肯定とも否定ともつかない笑みを浮かべた。
「貴方は――」
「なにを、ふたりでコソコソ話してんだよ。さっさと、こっち来いって。川までは、まだまだ距離があるぞ! 今夜は、川のそばで野宿だな」
「俺っち、川で泳いでみたい」
「おう。そいつぁ、いいな。食料も確保してぇし、でっけぇ魚を捕まえて、土産にすんのもありだよな」
袁燕が歓声を上げて、剛袁と烏有に駆け寄り、ふたりの腕を引っ張った。
「早くしないと、日が暮れて川に入れなくなっちまうぞ」
剛袁は物言いたげに、烏有は静かな微笑をたたえて、袁燕に引かれるままに足を急がせ、川を目指した。
「おお。こうして見ると、さらにデケェな」
空に声を放つように、晴れ晴れと蕪雑が言う。
「まったく。我等の住まいから、2日ほどで出られると聞いていましたが、道のないことで、3日もかかってしまいましたよ」
ぼやきつつ蕪雑の隣に立ったのは、健康的な肌色の、蕪雑ほどではないにしろ、たくましい体躯をした青年だった。その横に、彼によく似た、のびやかな四肢の小柄な少年が、木の上から飛び降りて並ぶ。
「兄さんも蕪雑兄ぃも、体がおおきいからな。道がなくっちゃ進めないけど、俺っちみたいのだと、ヒョイヒョイッと木の上を行けるから、もっと早くつけてたぜ」
フフンと得意げに胸を反らした少年の後ろに、疲れた顔の烏有が立った。
「旅の楽士っていうから、もっと動けるもんだと思っていたけど、だらしねぇな」
くるりと振り向いた少年が言う。
「そう言ってやるな、袁燕。楽士は音楽で生計を得るもんだ。俺らみてぇに、山で獣を狩ったり、草を摘んだりするもんじゃねぇからな。慣れてねぇのも仕方ねぇさ。剛袁も、ご苦労だったな」
蕪雑が少年に向かってとりなし、青年を労う。袁燕と呼ばれた少年は軽く肩をすくめて、好意的な目を烏有に向け、剛袁と呼ばれた青年は、軽く蕪雑に頭を下げた。
「烏有、大丈夫か」
「ああ……。すまない、蕪雑。まさか、これほど道がないとは思わなかった」
「ははっ。山の道ってのは、人や獣が通ってこそ、できるもんだ。獣の道があったって、ちいせぇモンだと俺等にとっちゃ、ないのと変わらねぇからな」
「まったく。あの兄弟が共にきてくれていなかったらと思うと、恐ろしいよ。野宿の荷物や枝払いを、彼等が引き受けてくれていなければ、もっと時間がかかっていただろうね」
「袁燕は身軽だから、木の上を行って先を見つけてくるし、剛袁は体力があるからな。あの兄弟はいつも、ふたりで獣を追ってんだよ」
「なるほど。弟が獲物を探し、兄がそれを仕留める、というやり方なんだね。それで同行者を彼等に決めたというわけか。――僕の監視も兼ねて」
それを聞き、蕪雑が申し分けなさそうに眉を下げた。
「すまねぇな」
「なにがだい?」
「俺ぁ、烏有を信用してんだぜ。酒と愚痴の相手をしてくれた上に、今後の提案もしてくれたんだからよぉ」
「本当に、蕪雑は心配になるほど、まっさらだな」
「ん?」
「いや……。剛袁や、ほかの者たちの反応は、正しいんだ。山賊と名乗る、屈強な相手に連れていかれた僕が、自分の身を守るために大それたウソをついたと考えて、当然なんだよ」
「ウソなのか?」
「ウソじゃないさ。……蕪雑はどうして、手放しで僕を受け入れ、信用してくれたんだい?」
質問がよほど意外だったらしく、蕪雑は腕組みをして、思案のために視線を泳がせた。
「うーん。…………誰かを信じるのに、なんか理由でもいんのか?」
「えっ」
「俺は烏有を信じたいと思ったし、アンタの提案をすげぇって思った。それ以外に、なんか必要なのかよ」
烏有が目を丸くして、それを見た袁燕が軽やかな笑い声を立てる。剛袁が苦々しげに、ため息をついた。
「まあ、そういうわけだ」
腰に手を当てた蕪雑が、これで話は終わりとばかりに景色に目を向ける。
「しっかし、デッケェ川だなぁ! 俺ぁ、こんな川、はじめて見たぜ」
彼等が立っているのは、甲柄とは反対方向に山を下った、広大な土地だった。背後には、人の手がすこしも加えられていない、自然のままの山がそびえており、目の前には平坦な草原が広がっている。その先には、陽光を受けて輝く広大な川が横たわっていた。
「この土地に、そっくりそのまま、俺等が住んでいた集落の建物や畑を移しても、たっぷりとあまりが出るだろうな」
両腕を広げて感激する蕪雑の背中を、不思議な気持ちで烏有がながめていると、傍に剛袁が立った。
「我等は蕪雑兄ぃのように、貴方を全面的に信頼しているわけでは、ありませんから」
冷淡な小声に、烏有はそっと唇に笑みを乗せる。
「それが当然だろう。蕪雑がアレでは、さぞ気を揉むことが多いんじゃないかな」
「そこが、兄ぃの美徳ですから」
「なるほど」
ふたりの視線を背に受けて、蕪雑が川へと歩きだす。そこに袁燕も並んで、烏有と剛袁が後に続いた。
「こんなに広い土地なら、でっかい家に住めるよな」
袁燕は飛びはねたり、クルクルと回ったりしながら、山裾から川までの道を行く。
「あんまりデッケェ家を作ったって、持て余しちまうぞ。だいたい、ここに造るのは、俺等だけの集落じゃねぇ。国なんだ。甲柄ぐれぇ、でっけぇのを造るんだからな」
蕪雑が声を弾ませると、袁燕は変わらず全身ではしゃぎつつ、剛袁にまとわりついた。
「兄さん、兄さん。ここを好きにしていいってんなら、うんと畑を作ろうな。食っても食っても、なくならないくらい、いっぱいの麦を育てるんだ。そうすりゃあ、誰も腹をすかせなくてすむし、俺っちも食べ物の心配なんかしねぇで、細工師の修行に打ち込める」
「そうですね」
「兄さんは、どんなふうにしたい?」
「俺は……」
言いかけた剛袁は、目に見えぬものを見ようとするかのように、目を細めた。
「まだ、ここに我等の住まいを造るかどうかも決まってはいないんです。考えてもいませんよ」
「えー」
つまらなさそうに、袁燕が唇を尖らせる。剛袁の横顔に、なにかが垣間見えた気がして、烏有は「おや」と彼を見た。
「心配性だなぁ、剛袁は。はじめようってときには、うんっと想像しときゃあ、いいんだよ。あんなふうにしてぇ、こんなふうにしてぇってのが、目標になって、がんばろうって気分になれるんじゃねぇか」
「蕪雑兄ぃ。俺は現実的で、物事に慎重なだけです。烏有の言葉を鵜呑みには、できかねますよ。彼は我等に豪族となり、国を造り、そのまま “府”にしろと言っているのですからね」
「そのまんま、受け止めてるじゃねぇか」
「ただ言葉を聞いて理解することと、納得をするのとでは、雲泥の差があります」
「剛袁は、ときどき難しいことを言うな」
「なにも難しくなど、ありませんよ。夢物語だと言っているんです」
「いいじゃねぇか、夢物語。夢は、デッケェほうが楽しいだろう? なあ。袁燕も、そう思うよな」
「うん! 男はでっかい夢を目指すもんだ」
「そうだ、そうだ。デッケェ夢を、目指すもんだ」
快活な笑いを弾けさせるふたりに、剛袁は愁眉となって額に手を当てた。
「苦労をするね」
「誰のせいですか。とんでもない話を持ち込んできた、張本人にねぎらわれたくなど、ありません」
たしかにそうだと、烏有は剛袁の恨めしそうな視線を受け止めた。
「貴方は、何者なんですか」
「ただの旅の楽士だよ」
「それがどうして、府を造る許可状を、中枢に求められるのです」
「腕のいい楽士は、身分を問われず宴に招かれる。そこで気に入られ、格別の待遇を得ることもある。それだけだよ」
剛袁が疑わしげに、烏有の目の奥を覗きこむ。
「たったそれだけで、大それた文を送れるとは思えませんね。……お偉方のどなたかと、格別な関係にでもあるのですか」
烏有は肯定とも否定ともつかない笑みを浮かべた。
「貴方は――」
「なにを、ふたりでコソコソ話してんだよ。さっさと、こっち来いって。川までは、まだまだ距離があるぞ! 今夜は、川のそばで野宿だな」
「俺っち、川で泳いでみたい」
「おう。そいつぁ、いいな。食料も確保してぇし、でっけぇ魚を捕まえて、土産にすんのもありだよな」
袁燕が歓声を上げて、剛袁と烏有に駆け寄り、ふたりの腕を引っ張った。
「早くしないと、日が暮れて川に入れなくなっちまうぞ」
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