春に落ちる恋

まめ太郎

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 二人で服を脱がせあう。気持ちが急いて仕方なかった。
 早くあのたくましい肉体に触れ、力強い腕に抱きしめて欲しかった。
 将仁さんが俺の首筋をゆっくりと舐めた。
 それだけで、俺の体に震えが走る。
 ピンと主張する胸の紅に将仁さんが唇を寄せ、乳輪ごと思い切り吸い上げる。
「くぅ、んん…あっ」
 俺の喘ぎ声を聞きながら、もう片方の尖りも、将仁さんが爪の先でかりかりと刺激する。
 俺の股間の小さいものはもうびしょびしょで、濡れたそれを、将仁さんのたくましい腹筋と黒く濃い草むらに押し付け、擦りつける。

 将仁さんは唇をどんどん下に降ろしていく。
 俺の小さな主張を指先でぴんと弾くと、口に含んだ。
「まっ、待って。俺も将仁さんの味わいたい。こっちに足向けて」
 そう言うと、将仁さんが体勢を変え、俺の顔をまたいだ。
 俺は顔の上に揺れるビキビキに育ったものを見て、思わず唾を飲む。
 長大な熱を舐めようとすると、俺の屹立も熱くぬかるんだところに迎え入れられる。
 それと同時にあらかじめ用意してあったローションをまとった指が、俺の内部をゆっくりと解す。
 中のしこりと外の熱を同時に責められ、俺はのけぞった。

「やっ、やら、俺もしたいのにぃっ。あっ、ああ、すごいっ。そんな…銜えられたら、もうっ」
 イキそうになり、俺は何とか両手を筒にすると、目の前のぬめりをまとった熱をしごき始めた。
 将仁さんの口内で俺が達すると、将仁さんも俺の顔と胸に大量の白濁を放った。
 むせ返りそうな青臭い匂いに俺は酔った。
 息を乱す俺の顔と体を将仁さんがシーツで拭いた。
「舐めたかったのに」
 俺が唇を尖らせると、将仁さんがその唇にキスをした。
「それは後でな」

 将仁さんは俺の両足を抱えると、後口にもう復活した熱を押し当てる。
「入れていいだろ?」
 俺は頷きながら、将仁さんの首に両手を回した。
「今日は顔見ながらしたい」
 俺の言葉に将仁さんがふっと微笑む。
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