春に落ちる恋

まめ太郎

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 ゆっくりと中に熱が埋まってゆく。
 欠けていた俺の部分が満たされるようだった。
 全部入れると、俺と将仁さんは同時に息を吐き、二人で顔を見合わせ笑いあった。

「春……好きだ」
 二度と聞けないと思っていた言葉に俺の胸が痛いくらい高鳴る。
「俺も、すごく、すごく好き」
 そう言う俺の鼻先に将仁さんが唇を落とすと、ゆっくり動き始めた。
「やべえ、久々のお前の中良すぎる。一回出していいか?」
 いつもよりだいぶ早い将仁さんに愛しさが増す。
「うん、ちょうだい。中、将仁さんの熱いのかけてっ」
 俺が股を大きく広げると、将仁さんが勢いよくたくましい腰を打ちつける。
 長大な熱がしこりをえぐる度、電流が走ったようにびりびりと俺の体に快楽が訪れる。
 将仁さんが中で達したのが嬉しくて、それだけで俺も白濁を漏らした。
 荒い息をつきながら、また将仁さんが腰を揺らめかせ始める。
「あっ、待って。今、イッたばっか」
「悪ぃ。とまれねえ」
 将仁さんが腰を激しく出し入れすると、ぶちゅぐちゅというあられもない水音が響く。
 将仁さんが大量に出した証拠のように思えて、その音にすら俺は煽られた。
「はっ、はあっ。すごい。大きいっ。これ、ずっと欲しかっ…あんぅ、あん、あっ」
 喘ぐ俺の腰を支えながら、慎重に将仁さんが俺の体を起こす。
 対面で向き合った俺達は角度を変えながら何度も、キスをした。 
 将仁さんの口角から垂れる唾液を舐めとる。

「春、奥入ってもいいか?」
 将仁さんが汗で濡れた前髪をかきあげながら聞く。
「うん。俺もそうして欲しい」
 そう言うと、将仁さんは力強く腰を上下させ始めた。
「ああ、入るっ。入っちゃう。あっ、あっ。はあっ、あん、奥。すごいぃ。気持ちいー」
 俺が将仁さんの首に縋りついても、将仁さんは腰を止めない。
 奥の入口を将仁さんの先端がぐぽっ、ぬぐっと犯す度、俺の体は歓喜した。
 将仁さんの圧倒的な質量が入り込んでくるのが気持ちよくて、俺はのけ反った。
「だっ、だめ。いいっ。良すぎるよぅ」
 目の前に晒された胸の尖りに将仁さんがむしゃぶりつく。
「もう絶対に離さない」
 将仁さんが乳首を強めに齧りながら言う。
「うん、ずっと…一緒…ああああああっ。あん」
 俺達はいつの間にか両手を絡め、恋人つなぎで達していた。
 中に弾ける熱を感じながら、俺は息を吐いた。
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