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104 ⚪︎⚪︎が欲しい!!
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「わあぁ!!“天才仲良し夫婦”が初めての夫婦喧嘩しているよ!!初々しい!!」
「だから、夫婦じゃないっての!!」
「………………」
「おい久遠!お前もちゃんと否定しろ!!」
面倒臭そうに顔を上げた心菜は、気だるげな視線を立花に向けた次の瞬間、ふっと視線を外にずらした。未だにノートのお直しが終わっていない箇所が存在している心菜は、もうちょっとお勉強に勤しまなければならないのだ。
「私、あなたが悪戯をしたせいで色々と忙しいの。だから、色々とぜぇーんぶ、綺麗さっぱり、立花が解決しておいてね?」
にこっと笑うと、立花に笑いかけると、彼は引き攣った笑みを顔に貼り付けて心菜の肩を掴んで身体をゆっさゆっさと揺さぶる。
「末代まで祟ってやるー!!」
「あっそう。じゃあ末代を一切残さなければ良いわね」
ふむふむと頷いた心菜に、立花は一瞬呆然とした顔をした後に頭を抱え始めてしまった。おふざけマンのせいで注目を集めてしまっているという状況でやるべきではない行動な気がするが、そういうことは心菜には関係ない。やるなら好きにやれば良いのだ。そして、目立って仕舞えば良いのだ。
なんだかんだ言ってちょっとだけ情緒不安定な心菜は、心の中で楽しそうにほくそ笑んだ。
「いや、そういう問題じゃないだろう………」
だから、立花のぼそっと言った声を上手に聞き取ることができなかったのだ。
「?」
「あぁーもう!!お前のせいで俺に彼女ができなかったらどうしてくれるんだよ!?」
「私のせいで彼女ができないということは起きないと思うわよ。もし彼女ができないのであれば、それはあなた自身の問題ね。まあ、できなくても困らないじゃない。ということです、彼女ができなくても私のせいにしないで、お馬鹿さん」
にこっと笑って心菜が正論を述べると、立花はぐっと悔しそうな顔をして、けれど次の瞬間には意地悪な顔をする。
「そういう久遠は彼氏いるのかよ」
「いないわよ、悪い?」
(………というか、私は普通に彼氏ができないだけだし。私が悪いだけだし)
自己嫌悪に落ち入りながら、ずーんと下を向くと、立花は無言で席についた。
そして、なぜか周辺に反省会モードのようなちょっとだけ沈み込んだ空気が流れた。
「「あーもう、」」
「彼氏」「彼女」
「「欲しい!!」」
揃った声を上げた2人に、周囲が冷たい目を向けたのはいうまでもない。
********************
読んでいただきありがとうございます😊😊😊
「だから、夫婦じゃないっての!!」
「………………」
「おい久遠!お前もちゃんと否定しろ!!」
面倒臭そうに顔を上げた心菜は、気だるげな視線を立花に向けた次の瞬間、ふっと視線を外にずらした。未だにノートのお直しが終わっていない箇所が存在している心菜は、もうちょっとお勉強に勤しまなければならないのだ。
「私、あなたが悪戯をしたせいで色々と忙しいの。だから、色々とぜぇーんぶ、綺麗さっぱり、立花が解決しておいてね?」
にこっと笑うと、立花に笑いかけると、彼は引き攣った笑みを顔に貼り付けて心菜の肩を掴んで身体をゆっさゆっさと揺さぶる。
「末代まで祟ってやるー!!」
「あっそう。じゃあ末代を一切残さなければ良いわね」
ふむふむと頷いた心菜に、立花は一瞬呆然とした顔をした後に頭を抱え始めてしまった。おふざけマンのせいで注目を集めてしまっているという状況でやるべきではない行動な気がするが、そういうことは心菜には関係ない。やるなら好きにやれば良いのだ。そして、目立って仕舞えば良いのだ。
なんだかんだ言ってちょっとだけ情緒不安定な心菜は、心の中で楽しそうにほくそ笑んだ。
「いや、そういう問題じゃないだろう………」
だから、立花のぼそっと言った声を上手に聞き取ることができなかったのだ。
「?」
「あぁーもう!!お前のせいで俺に彼女ができなかったらどうしてくれるんだよ!?」
「私のせいで彼女ができないということは起きないと思うわよ。もし彼女ができないのであれば、それはあなた自身の問題ね。まあ、できなくても困らないじゃない。ということです、彼女ができなくても私のせいにしないで、お馬鹿さん」
にこっと笑って心菜が正論を述べると、立花はぐっと悔しそうな顔をして、けれど次の瞬間には意地悪な顔をする。
「そういう久遠は彼氏いるのかよ」
「いないわよ、悪い?」
(………というか、私は普通に彼氏ができないだけだし。私が悪いだけだし)
自己嫌悪に落ち入りながら、ずーんと下を向くと、立花は無言で席についた。
そして、なぜか周辺に反省会モードのようなちょっとだけ沈み込んだ空気が流れた。
「「あーもう、」」
「彼氏」「彼女」
「「欲しい!!」」
揃った声を上げた2人に、周囲が冷たい目を向けたのはいうまでもない。
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