おきつねさまは4歳児。~母親の恩返しに娘が嫁入りにきました~

まかろんたわー

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プリン・ア・ラ・モードなのじゃ!

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3時だ。
俺はおやつの時間に、プリン・ア・ラ・モードを作ることにした。
カステラを切り、缶詰のシロップをかける。
生クリームを作る。
てんが泡立てた。
生クリームを泡立てる美少女、かわいい。
器にプリンを盛り付けると、まるの目が、まんまるになった。
カステラや、缶詰フルーツ、切ったいちごを盛り合わせる。
「できた」
俺は言う。
「食べたい、食べたい」
まる。
「いただきます」
てんが、手を添える。
「おいしいー」
まる。
「食べやすいですね」
てん。
「簡単だしな」
俺。
「あ、外様、口元に汚れ、ついてますよ?」
てんが、俺の唇を拭いた。
「ありがとう」
照れる俺。
「うふふ」
てん。
10歳らしい少ししっかりした振る舞いに、俺はしどろもどろする。 
「あーん」
まるは、俺以上に汚しまくっていた。
「あわわ」
てんが、いくら拭いても、無駄だった。
俺は洗濯物を、てんと一緒に畳んだ。
10歳の嫁の器量の良さに、俺は感心する。
「あ、ここ、ボタンとれかかってる」
てん。
「縫い方わかるか?」
「はい」
これなら、学校に行っている間、まるを任せられる。
ちなみに、まるによると、世間の人たちには、まるやてんの事は、妖術で違和感をもたないように操作されている。
だから、合法的に結婚できるのである。流石に、戸籍に判は押せないみたいだが。「押している」という錯覚を抱かせられるらしい。
これで、さんにんの間に仔ができても、問題ない。やっはーーーーー!!!
俺は、てんとまるを連れて、外に出た。
スーパーで、買い物をする。
「あーカップヌードルないかな」
「ここじゃここじゃ」
まる。
「うむー届かんのう」
「ほら」
俺はまるをひょいっと掴んだ。
「お、ありがとうのう」
えへへ、と無邪気に笑うまる。
「よしよし」
俺はまるの頭をなでる。
この、世界一かわいい生き物ふたりと歩いていても、誰も気に留めない。
ひゃはーーー!!
これは現実なんだろうか?
夢だったらやだな。
そんな証明をするために、ときどき頬を抓るが、やはり痛い。
俺は三人で手を繋いで帰った。
俺の人生はここからスタートだ!!
俺は異世界でチート能力を貰った勇者の気持ちになった。



「きゃはは」
三人で、今日も風呂に入る。
シャンプーハットをつけたまると、
濡れた髪が色っぽいてん。
幼女ランドとしか呼べない。
「きゃあ!!」
水鉄砲を掛け合うふたりの姿に、俺はしみじみと穏やかな気持ちになった。

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