3 / 15
選択肢ABC
しおりを挟む
僕は、いつも脳内に浮かぶ選択肢ABCの中から行動を選んできた。
たける「いやーやっぱり野球は楽しいなぁ!」
くにひろ「そうだなあ!でも疲れたな」
僕「確かに、疲れたね」
たける「あーなんか喉乾いたな。でも足が動かねぇー買いに行けねぇよこれじゃ」
くにひろ「ほんとだよなぁーあー喉乾いた」
たける「なぁ、僕、ジュース買ってきてくんねぇか?お金は渡すからよ」
僕→A.ジュースくらい自分たちで買ってこいよ
→B.無理。僕も疲れてるから
→C.仕方ないなぁ。何がいい?買ってくるよ
僕は、選択肢Cを選ぶことにした。
僕「仕方ないなぁ。何がいい?買ってくるよ」
たける「俺は炭酸飲料が飲みてぇな」
くにひろ「俺は、乳酸菌飲料!よろしく!」
僕「了解。わかったよ」
たける「プハーやっぱジュースはうめぇー!」
くにひろ「スポーツ後はたまらんな!ありがとな!僕」
たける「ってか、急に降り出したな~、雨」
くにひろ「うわ!ホントじゃんやっば」
たける「俺早く帰って、課題やんないとやべぇんだよなぁ」
くにひろ「俺も今日バイトあるんだが。遅刻したら店長に怒られるぅ~」
僕は、こんなこともあろうかと傘を持参していた。
たける「お、僕、傘もってんじゃん!悪ぃけどさ、それ貸してくんね?」
くにひろ「ちょ、お前、ずるいぞ。それなら俺に貸してほしいんだが?」
僕→A.嫌だよ。なんで貸さなきゃいけないんだよ
→B.僕も用事があるから急がないと、だからごめん(嘘)
→C.仕方ないなぁ。貸してあげるから二人で入って行きなよ
僕は、選択肢Cを選ぶことにした。
僕「仕方ないなぁ。貸してあげるから二人で入って行きなよ」
たける「ほんとか!助かる!」
くにひろ「悪いな。ありがとな!」
そうやって彼らは傘をさしながら二人で走って帰って行った。
僕は、選択肢の中で、Cを選択することが多い。でも、選択Cはいつも自分が損してる気がした。
たける「なんだよ、購買混んでるじゃねぇか」
僕「人いっぱいだね」
僕とたけるは翌日の昼休み、購買に昼食を買いに来ていた。
たける「あーあ、くにひろの奴、羨ましぃな。親に弁当作ってもらって」
僕「この人混みに並ばなくて済むからね、、」
しばらくもしないうちに人混みと商品はみるみると減っていった。
たける「うおー、焼きそばパン残り1個、何とか間に合った」
僕「あ、それ僕も欲しかったやつ。」
たける→A.済まねぇが、これは譲れねぇ。俺は焼きそばパンが大好きなんだよ
→B.俺、いつもこの焼きそばパンが大好きで食べてるんだ。済まねぇが譲ってくんねぇか?
たける「俺、いつもこの焼きそばパンが大好きで食べてるんだ。済まねぇが譲ってくんねぇか?」
僕「仕方ないなぁ、、じゃあ僕はあっちの菓子パンにするよ。」
たける「悪ぃな!ありがとな!」
クラス委員「えー、今回の文化祭で、実行委員を決めていきたいと思うんだが、立候補者はいるか?」
クラス中がしーん、となる。そんな中ひとつの声が上がった。
「僕君がいいと思いまーす」
え?僕?
クラス委員「ふむ、推薦か。そうだな、僕君、君としてはどうなんだい?」
僕「えぇっと、僕は」
みんなからの視線が向けられる。僕にやって欲しいという期待と、期待を裏切るなよという脅迫の目だ。
僕→C.はい、僕がやります
→C.はい、僕がやります
→C.はい、僕がやります
僕の選択肢は、Cしか無くなっていた。
僕「はい、僕がやりま」
僕が選択Cを言おうとした時、遮る声が聞こえた。
「ちょっと待った!俺がやる!」
それは、たけるだった。
数分前の俺は、迷っていた。
ったく、あいつ、、推薦されてるけどなんかやりたくなさそうな顔してんなぁ。いつもああいう顔するけど断らないんだよなあいつ。
たける→A.見て見ぬふりをする
→B.「おー、僕がやるのか!いいじゃねぇか!」
→C.「ちょっと待った!俺がやる!」
俺は、俺の中に新たに生まれたCの選択肢を選ぶことに決めた。あいつには、借りがあるし、困った時はお互い様だ。たまには俺も借りを返さないとな、そんな気持ちが俺の選択肢を増やした。
たける「ちょっと待った!俺がやる!」
クラス委員「そうか、ならお願いするよたける君!」
たける「おーい、僕、購買行こうぜぇー」
僕「いいよ、行こう」
たける「あー、また混んでんなぁ、また売れちまうじゃねぇかぁ」
僕「かもね、でも並ぶしかないね」
今回も、購買の商品はどんどん売れていき、結局また、目玉の商品は残り1つのカツサンドだけになっていた。
僕「カツサンド、買う?」
たける→A.いいのか?ありがとな譲ってくれて
→B.悪ぃな、俺腹減っててさ、恩に着る
→C.いや、今回は譲るわ。お前にはいつも我慢させて悪ぃし
たける「いや、今回は譲るわ。お前にはいつも我慢させて悪ぃし」
僕「え、いいの?」
たける「あぁ、いい、いい。俺はあっちのクソ甘ぇ菓子パンにするからよ。別に甘いのも嫌いじゃないからな!」
僕「そっか、ありがとう」
たける「なんだよ。そんなニヤついて、、そんなにもカツサンドが好きだったのか?」
僕は、選択Cを選ぶことが多くて、我慢して、モヤモヤすることが多かったけど、彼の中の選択肢が増えたこと。
それが分かっただけでも僕は、それで十分だった。
たける「いやーやっぱり野球は楽しいなぁ!」
くにひろ「そうだなあ!でも疲れたな」
僕「確かに、疲れたね」
たける「あーなんか喉乾いたな。でも足が動かねぇー買いに行けねぇよこれじゃ」
くにひろ「ほんとだよなぁーあー喉乾いた」
たける「なぁ、僕、ジュース買ってきてくんねぇか?お金は渡すからよ」
僕→A.ジュースくらい自分たちで買ってこいよ
→B.無理。僕も疲れてるから
→C.仕方ないなぁ。何がいい?買ってくるよ
僕は、選択肢Cを選ぶことにした。
僕「仕方ないなぁ。何がいい?買ってくるよ」
たける「俺は炭酸飲料が飲みてぇな」
くにひろ「俺は、乳酸菌飲料!よろしく!」
僕「了解。わかったよ」
たける「プハーやっぱジュースはうめぇー!」
くにひろ「スポーツ後はたまらんな!ありがとな!僕」
たける「ってか、急に降り出したな~、雨」
くにひろ「うわ!ホントじゃんやっば」
たける「俺早く帰って、課題やんないとやべぇんだよなぁ」
くにひろ「俺も今日バイトあるんだが。遅刻したら店長に怒られるぅ~」
僕は、こんなこともあろうかと傘を持参していた。
たける「お、僕、傘もってんじゃん!悪ぃけどさ、それ貸してくんね?」
くにひろ「ちょ、お前、ずるいぞ。それなら俺に貸してほしいんだが?」
僕→A.嫌だよ。なんで貸さなきゃいけないんだよ
→B.僕も用事があるから急がないと、だからごめん(嘘)
→C.仕方ないなぁ。貸してあげるから二人で入って行きなよ
僕は、選択肢Cを選ぶことにした。
僕「仕方ないなぁ。貸してあげるから二人で入って行きなよ」
たける「ほんとか!助かる!」
くにひろ「悪いな。ありがとな!」
そうやって彼らは傘をさしながら二人で走って帰って行った。
僕は、選択肢の中で、Cを選択することが多い。でも、選択Cはいつも自分が損してる気がした。
たける「なんだよ、購買混んでるじゃねぇか」
僕「人いっぱいだね」
僕とたけるは翌日の昼休み、購買に昼食を買いに来ていた。
たける「あーあ、くにひろの奴、羨ましぃな。親に弁当作ってもらって」
僕「この人混みに並ばなくて済むからね、、」
しばらくもしないうちに人混みと商品はみるみると減っていった。
たける「うおー、焼きそばパン残り1個、何とか間に合った」
僕「あ、それ僕も欲しかったやつ。」
たける→A.済まねぇが、これは譲れねぇ。俺は焼きそばパンが大好きなんだよ
→B.俺、いつもこの焼きそばパンが大好きで食べてるんだ。済まねぇが譲ってくんねぇか?
たける「俺、いつもこの焼きそばパンが大好きで食べてるんだ。済まねぇが譲ってくんねぇか?」
僕「仕方ないなぁ、、じゃあ僕はあっちの菓子パンにするよ。」
たける「悪ぃな!ありがとな!」
クラス委員「えー、今回の文化祭で、実行委員を決めていきたいと思うんだが、立候補者はいるか?」
クラス中がしーん、となる。そんな中ひとつの声が上がった。
「僕君がいいと思いまーす」
え?僕?
クラス委員「ふむ、推薦か。そうだな、僕君、君としてはどうなんだい?」
僕「えぇっと、僕は」
みんなからの視線が向けられる。僕にやって欲しいという期待と、期待を裏切るなよという脅迫の目だ。
僕→C.はい、僕がやります
→C.はい、僕がやります
→C.はい、僕がやります
僕の選択肢は、Cしか無くなっていた。
僕「はい、僕がやりま」
僕が選択Cを言おうとした時、遮る声が聞こえた。
「ちょっと待った!俺がやる!」
それは、たけるだった。
数分前の俺は、迷っていた。
ったく、あいつ、、推薦されてるけどなんかやりたくなさそうな顔してんなぁ。いつもああいう顔するけど断らないんだよなあいつ。
たける→A.見て見ぬふりをする
→B.「おー、僕がやるのか!いいじゃねぇか!」
→C.「ちょっと待った!俺がやる!」
俺は、俺の中に新たに生まれたCの選択肢を選ぶことに決めた。あいつには、借りがあるし、困った時はお互い様だ。たまには俺も借りを返さないとな、そんな気持ちが俺の選択肢を増やした。
たける「ちょっと待った!俺がやる!」
クラス委員「そうか、ならお願いするよたける君!」
たける「おーい、僕、購買行こうぜぇー」
僕「いいよ、行こう」
たける「あー、また混んでんなぁ、また売れちまうじゃねぇかぁ」
僕「かもね、でも並ぶしかないね」
今回も、購買の商品はどんどん売れていき、結局また、目玉の商品は残り1つのカツサンドだけになっていた。
僕「カツサンド、買う?」
たける→A.いいのか?ありがとな譲ってくれて
→B.悪ぃな、俺腹減っててさ、恩に着る
→C.いや、今回は譲るわ。お前にはいつも我慢させて悪ぃし
たける「いや、今回は譲るわ。お前にはいつも我慢させて悪ぃし」
僕「え、いいの?」
たける「あぁ、いい、いい。俺はあっちのクソ甘ぇ菓子パンにするからよ。別に甘いのも嫌いじゃないからな!」
僕「そっか、ありがとう」
たける「なんだよ。そんなニヤついて、、そんなにもカツサンドが好きだったのか?」
僕は、選択Cを選ぶことが多くて、我慢して、モヤモヤすることが多かったけど、彼の中の選択肢が増えたこと。
それが分かっただけでも僕は、それで十分だった。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる