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第一部『ベッティオル皇国編』
アルフレード流のプロポーズ(1)
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リタはアンナを連れ、アルフレードの執務室を訪れていた。室内にはアルフレード以外にもロルフやブルーノがいる。
「は、はいいいいいいいい?! 立太子の儀で私の話をした?! な、なんで?!」
「正確にはその後のパーティーで『パートナーにしたい女性がいる』と言っただけだ。リタの名前は出していない」
「いやいやいやいや。それでもすごい騒ぎになったでしょう? なんでそんなことしたの?」
――アルらしくない。お兄さんが王太子となることを誰よりも望んでいたアルが、わざわざ祝いの席で騒ぎになるようなことを自分から言うとは思えない。いったいどういう流れでそんなことに……。
「それは……」
煮え切らない態度のアルフレードに、リタは険しい視線を向ける。主が責められるのを見ていられなくなったのか、横からブルーノが口を挟んだ。
「アルフレード様さえよければ、私から説明いたします」
「いや。おまえに任せるくらいなら自分で話す」
「そうですか……承知いたしました」
うやうやしく、けれど残念そうに元の位置へと戻っていくブルーノ。
アルフレードはブルーノから視線を逸らし、リタを真っすぐに見据えた。
「安易に私が話したせいでリタに迷惑をかけた。すまない」
「あ、別に謝罪をしてほしいわけじゃないから。それよりも、なんでそうなったのか教えてよ。話せる範囲でいいから」
リタの歯に衣着せぬ物言いにアルフレードは苦笑しながらも、頷き返す。
「まず、昨日のパーティーで私は、『私の忠臣を名乗る者たち』に囲まれた。彼らはかたくなに兄上が王太子になることを認めようとせず、それどころか貶す言葉を口にした」
淡々と事実を告げている様子のアルフレードだが、言葉の端々からは棘を感じる。
リタは首をかしげた。
「それって……よくないことだよね?」
――誰もいない場ならともかく、人々が集まっている場。しかも、アルのお兄さんの立太子を祝うパーティーでの発言。当然ながら、その中にはアルのお兄さんを支持している人たちもいるわけで……そんな中でそんな話をされたらアルが一番困るはず……。下手をしたらアルが彼らに言わせていると思われる可能性だってある。
「ああ。だが、彼らはそんなことすら理解できない者たちだ」
呆れたような、怒りに耐えているかのような表情。アルフレードが怒るのも当然だとリタも納得する。
「まあ、でも、そんなのはいつものこと。ちょっと脅せば連中は大人しくなった。問題はそのタイミングを狙って近づいてきたヤツだ」
「誰?」
「ダゴファー伯爵……例の女の父親だ」
頭に浮かんだのは、今日会ったばかりの女性。黒い艶やかな髪と赤い瞳、そしてふっくらとした唇の右下にあるほくろが印象的な女性――ギーゼラ。
「ダゴファー伯爵は第一王子派の筆頭であり、私の命を狙った黒幕でもある」
「え?」
――つまり、父親はアルを暗殺しようとした黒幕で、娘はそんなことは知らずアルに懸想しているってこと? それとも知っている上で? わ、わけわかんない。
リタがパニックになっている間にも話は進んで行く。
「長引かせると面倒な相手故、さっさと話を切り上げてその場を去ろうとしたんだが……あの女に邪魔をされた」
「あの女っていうとギーゼラさん?」
「ああ。ダゴファ―伯爵の行動や様子から考えるに、あの女の独断だったんだろうが……いきなり私のパートナーになりたいと言ってきた」
「ええ?! で、でもギーゼラさんってアルのお兄さんの婚約者候補なんだよね?!」
「そうだ。少なくともダゴファ―伯爵はそのつもりで動いていた。いや、おそらく今も動いている。が、皇女が側にいるおかげで計画はうまくいっていないのだろう。どちらにしろ兄上があの女を選ぶことは絶対にない。そのことは父親よりもあの女の方が理解しているはず」
「ああ、そういう……」
――私だったら絶対に嫌だな。いくら家のためだとはいえ、好きでもない男性に近づいて、その上少しも相手にされないなんて。
そして、そんな彼女にとっては今回がアルに近づくことができる貴重なチャンスだったのかもしれない。なのに、彼にはすでにリタがいた。
「うわあ……」
複雑な気分だ。
アルフレードを見やれば、なにかを思い出したようで嫌そうな顔をしている。
「ねえ。もしかしなくても、それで私のことを話題に出したの?」
「ああ。ちょうどいいと思ってな。皆が私に注目している時に『特別な存在がいる』と宣言しておけば、後々が楽になるだろう」
「ああ、ね」
断る口実としてちょうど良かった、というのは……まあ理解できる。
でも、なんだかもやもやする。
自分はなにに引っかかっているんだろうか、と考えているとさらにびっくりするような台詞が聞こえてきた。
「だが、そのせいで皇帝にリタを連れ出したことがバレた」
「はい?!」
――今、なんて言った?!
慌ててアルフレードを見ると、アルフレードは「う゛」という顔をした後、頭を勢いよく下げた。
「すまない!」
「そういうのはいいから。とりあえず、順を追って説明して」
「はい」
しょんぼり顔のアルフレード。珍しい表情。リタはついまじまじと見てしまう……が、すぐにわれに返って、表情筋に力を入れた。
「騒ぎを起こした後、父上と兄上から騒ぎの理由を話せと言われ、正直に話した」
「うん」
「そうしたら、リタに会わせろと言われた」
「え?」
「ああ、怯えなくていい。もともと父上たちはリタに会いたいと言っていたんだ。それを私が今までのらりくらりかわしてきた。が、そろそろ我慢の限界らしくてな。今回の件を口実にリタを誘い出そうとしてきた」
「そ、それで?」
一瞬、呼び出されて責められるのかと思った……最悪ここを出て行く羽目になるのかと……。
「一応、まだ早いと言って断っておいた」
「あ、ありがとう」
ホッと息を吐く。
「そうしたら、今度はどんな女性かだけでも教えろと言ってきたんだ。だから、すでに知っている内容……『薬師』だということだけを話した。そうしたら、皇帝が食いついてきた。『勝手にベッティオル皇国の民を連れ出したのか?』と言う感じでな」
「皇帝が? それで、大丈夫だったの?」
「ああ。リタは平民という設定だからな。皇国に許可を得る必要はない。加えてリタを連れ出したのは優秀な薬師だからではなく、私がリタに惚れ、ついてきて欲しいと言い、了承をもらった。という情報も付け足しておいた。だから、皇国に返すつもりはないと、な」
「ええ。皇帝相手にそんなこと言ったの?!」
「ああ。たとえ皇帝が相手だとしても、こちらの意志を明確にしておくのは必要なことだ」
「で、でもそれで不敬だなんて言われたら」
「それについてはおそらく大丈夫だ。兄上がうまい具合に話を逸らしてくれたからな。ただ……」
「ただ?」
「結婚式に呼んでほしいと言われた」
「け、結婚式?!」
飛躍した内容に驚いて大きな声を上げてしまった。が、アルフレードの表情に変化はない。うそでも冗談でもないらしい。
「ああ。それに対して兄上が是と答えた。私も否定はしなかった。あの場ではそういうことにしておく方がいいと思ったからな。だから、リタ」
「な、なに?」
「今後のことを考えて、ひとまず婚約しておかないか?」
「え」
「その方が安心だ。私の婚約者ならば、下手に手は出せないはずだからな。皇帝も、あの女も」
「で、でもアルは本当にそんな理由で婚約していいの?」
「ああ。というか、もう忘れたのか? 一度私はリタにプロポーズしているだろう」
「プ、プロポーズ?!」
「本当に忘れていたのか?」
驚いた表情のアルフレードを見て、リタは目を泳がせる。
「わ、忘れてたというか……。そもそも、あれってプロポーズだったの?」
「伝わってなかったのか。なら、改めて婚約を申し込もう」
「え。え? え? え?」
「は、はいいいいいいいい?! 立太子の儀で私の話をした?! な、なんで?!」
「正確にはその後のパーティーで『パートナーにしたい女性がいる』と言っただけだ。リタの名前は出していない」
「いやいやいやいや。それでもすごい騒ぎになったでしょう? なんでそんなことしたの?」
――アルらしくない。お兄さんが王太子となることを誰よりも望んでいたアルが、わざわざ祝いの席で騒ぎになるようなことを自分から言うとは思えない。いったいどういう流れでそんなことに……。
「それは……」
煮え切らない態度のアルフレードに、リタは険しい視線を向ける。主が責められるのを見ていられなくなったのか、横からブルーノが口を挟んだ。
「アルフレード様さえよければ、私から説明いたします」
「いや。おまえに任せるくらいなら自分で話す」
「そうですか……承知いたしました」
うやうやしく、けれど残念そうに元の位置へと戻っていくブルーノ。
アルフレードはブルーノから視線を逸らし、リタを真っすぐに見据えた。
「安易に私が話したせいでリタに迷惑をかけた。すまない」
「あ、別に謝罪をしてほしいわけじゃないから。それよりも、なんでそうなったのか教えてよ。話せる範囲でいいから」
リタの歯に衣着せぬ物言いにアルフレードは苦笑しながらも、頷き返す。
「まず、昨日のパーティーで私は、『私の忠臣を名乗る者たち』に囲まれた。彼らはかたくなに兄上が王太子になることを認めようとせず、それどころか貶す言葉を口にした」
淡々と事実を告げている様子のアルフレードだが、言葉の端々からは棘を感じる。
リタは首をかしげた。
「それって……よくないことだよね?」
――誰もいない場ならともかく、人々が集まっている場。しかも、アルのお兄さんの立太子を祝うパーティーでの発言。当然ながら、その中にはアルのお兄さんを支持している人たちもいるわけで……そんな中でそんな話をされたらアルが一番困るはず……。下手をしたらアルが彼らに言わせていると思われる可能性だってある。
「ああ。だが、彼らはそんなことすら理解できない者たちだ」
呆れたような、怒りに耐えているかのような表情。アルフレードが怒るのも当然だとリタも納得する。
「まあ、でも、そんなのはいつものこと。ちょっと脅せば連中は大人しくなった。問題はそのタイミングを狙って近づいてきたヤツだ」
「誰?」
「ダゴファー伯爵……例の女の父親だ」
頭に浮かんだのは、今日会ったばかりの女性。黒い艶やかな髪と赤い瞳、そしてふっくらとした唇の右下にあるほくろが印象的な女性――ギーゼラ。
「ダゴファー伯爵は第一王子派の筆頭であり、私の命を狙った黒幕でもある」
「え?」
――つまり、父親はアルを暗殺しようとした黒幕で、娘はそんなことは知らずアルに懸想しているってこと? それとも知っている上で? わ、わけわかんない。
リタがパニックになっている間にも話は進んで行く。
「長引かせると面倒な相手故、さっさと話を切り上げてその場を去ろうとしたんだが……あの女に邪魔をされた」
「あの女っていうとギーゼラさん?」
「ああ。ダゴファ―伯爵の行動や様子から考えるに、あの女の独断だったんだろうが……いきなり私のパートナーになりたいと言ってきた」
「ええ?! で、でもギーゼラさんってアルのお兄さんの婚約者候補なんだよね?!」
「そうだ。少なくともダゴファ―伯爵はそのつもりで動いていた。いや、おそらく今も動いている。が、皇女が側にいるおかげで計画はうまくいっていないのだろう。どちらにしろ兄上があの女を選ぶことは絶対にない。そのことは父親よりもあの女の方が理解しているはず」
「ああ、そういう……」
――私だったら絶対に嫌だな。いくら家のためだとはいえ、好きでもない男性に近づいて、その上少しも相手にされないなんて。
そして、そんな彼女にとっては今回がアルに近づくことができる貴重なチャンスだったのかもしれない。なのに、彼にはすでにリタがいた。
「うわあ……」
複雑な気分だ。
アルフレードを見やれば、なにかを思い出したようで嫌そうな顔をしている。
「ねえ。もしかしなくても、それで私のことを話題に出したの?」
「ああ。ちょうどいいと思ってな。皆が私に注目している時に『特別な存在がいる』と宣言しておけば、後々が楽になるだろう」
「ああ、ね」
断る口実としてちょうど良かった、というのは……まあ理解できる。
でも、なんだかもやもやする。
自分はなにに引っかかっているんだろうか、と考えているとさらにびっくりするような台詞が聞こえてきた。
「だが、そのせいで皇帝にリタを連れ出したことがバレた」
「はい?!」
――今、なんて言った?!
慌ててアルフレードを見ると、アルフレードは「う゛」という顔をした後、頭を勢いよく下げた。
「すまない!」
「そういうのはいいから。とりあえず、順を追って説明して」
「はい」
しょんぼり顔のアルフレード。珍しい表情。リタはついまじまじと見てしまう……が、すぐにわれに返って、表情筋に力を入れた。
「騒ぎを起こした後、父上と兄上から騒ぎの理由を話せと言われ、正直に話した」
「うん」
「そうしたら、リタに会わせろと言われた」
「え?」
「ああ、怯えなくていい。もともと父上たちはリタに会いたいと言っていたんだ。それを私が今までのらりくらりかわしてきた。が、そろそろ我慢の限界らしくてな。今回の件を口実にリタを誘い出そうとしてきた」
「そ、それで?」
一瞬、呼び出されて責められるのかと思った……最悪ここを出て行く羽目になるのかと……。
「一応、まだ早いと言って断っておいた」
「あ、ありがとう」
ホッと息を吐く。
「そうしたら、今度はどんな女性かだけでも教えろと言ってきたんだ。だから、すでに知っている内容……『薬師』だということだけを話した。そうしたら、皇帝が食いついてきた。『勝手にベッティオル皇国の民を連れ出したのか?』と言う感じでな」
「皇帝が? それで、大丈夫だったの?」
「ああ。リタは平民という設定だからな。皇国に許可を得る必要はない。加えてリタを連れ出したのは優秀な薬師だからではなく、私がリタに惚れ、ついてきて欲しいと言い、了承をもらった。という情報も付け足しておいた。だから、皇国に返すつもりはないと、な」
「ええ。皇帝相手にそんなこと言ったの?!」
「ああ。たとえ皇帝が相手だとしても、こちらの意志を明確にしておくのは必要なことだ」
「で、でもそれで不敬だなんて言われたら」
「それについてはおそらく大丈夫だ。兄上がうまい具合に話を逸らしてくれたからな。ただ……」
「ただ?」
「結婚式に呼んでほしいと言われた」
「け、結婚式?!」
飛躍した内容に驚いて大きな声を上げてしまった。が、アルフレードの表情に変化はない。うそでも冗談でもないらしい。
「ああ。それに対して兄上が是と答えた。私も否定はしなかった。あの場ではそういうことにしておく方がいいと思ったからな。だから、リタ」
「な、なに?」
「今後のことを考えて、ひとまず婚約しておかないか?」
「え」
「その方が安心だ。私の婚約者ならば、下手に手は出せないはずだからな。皇帝も、あの女も」
「で、でもアルは本当にそんな理由で婚約していいの?」
「ああ。というか、もう忘れたのか? 一度私はリタにプロポーズしているだろう」
「プ、プロポーズ?!」
「本当に忘れていたのか?」
驚いた表情のアルフレードを見て、リタは目を泳がせる。
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「え。え? え? え?」
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