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第一部『ベッティオル皇国編』
リタはアルフレードたちと共に工房見学をする(1)
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一般的に薬を入れる容器として思い浮かぶのは、三種類。軟膏や粉末、液体の薬を入れるのに適している陶器製の薬壺。液体状の薬や香油、アルコールなどが主成分の薬に適しているガラス瓶。そして、高価な薬や毒、解毒薬の保存に適している金属製の容器(形は様々)。
リタが村に住んでいた頃は、空き瓶などを煮沸消毒して、繰り返し薬入れとして使っていた。
しかし、騎士団や王族を相手に商売をするのであれば、その手は使えない。特に王族へ渡す物はそれ相応のクオリティのものでなければならないのだ。見た目も中身も。というわけで、リタはアルフレードの商会と契約を結び、容器を定期購入していた。
そのための初期費用は、初回分の売り上げを前倒しで王家や騎士団からもらい、そこから出した。
これらすべてアルフレードが考えたアイデアだ。
ただ、いくらリタがアルフレードの妻とはいえ、他の薬師たちとの兼ね合いもある手前、商会側がリタだけを贔屓するには限界があった。タダで品物を渡すわけにもいかない。手に入る容器には限りがあり、その分納品できる数も制限がかかる。本来はもっと薬を作れたとしても、こればかりは仕方ない。
と思っていたのだが、最近は考えが変わりつつあった。特に隣国のベッティオル皇国に不穏な動きがあると知ってから。
毎月の収入が入るようになり、金銭的にもある程度余裕ができてきた。納品個数を増やすなら今ではないか。
万が一に備え、傷薬の納品個数を増やし、場合によっては必要になってくるだろう別の薬――たとえばステファニアに使われたような毒にも効く、万能解毒剤など――を用意しておくのはどうだろうか。
前回、騎士団に納品した際にはそれとなく「もし、納品数を増やしたら買ってくれますか?」と聞いてみたが、騎士団長のレオポルトは「もちろんだ! 欲を言えばもっと数が欲しいからな! だが、今でも十分皆は感謝している。無理はする必要はないぞ!」と言っていた。
アレッサンドロも「リタが作った万能解毒剤? そんなの欲しいに決まってる! え? 材料がなかなか手に入らない。そうか~。いや、でももし作れるようになったら言ってくれ! 言い値で買い取るから!」と言っていた。
幸い、基本的な薬草類は自分で栽培しているため用意できる。希少な素材については商会頼りにはなるが、お金の都合さえつけば、取り寄せも可能らしい。ただ、そちらにお金を回すとなると別の……たとえば容器代を節約しないといけなくなる。容器がなければ薬を作っても無駄。
そう、一番の問題は……薬を入れる容器なのだ。今のリタの収入で、どのくらい購入数を増やせるのか。希少な素材を買う余裕は作れるのか。
見当もつかないリタは近いうちにアルフレードに相談するつもりだった。
そんな時に、ステファニアから宝石を譲ると言う話をもらったのだ。しかも、その宝石類は全く詳しくないリタから見ても高級だとわかる代物だった。渡りに船。リタは早速ステファニアに宝石の使い道を相談した。もしかしたら、ステファニアを不快な気持ちにさせてしまうかもしれない、と不安に思いながら。しかし、ステファニアは機嫌を悪くするどころか、さらに良い提案をしてくれた。宝石を売った金で工房を作ればいいと。
ありがたく、リタはその提案を受け入れ、アルフレードにも話をした。
そして、今日。リタはアルフレードとともに工房の確認をしにきたのだ。
アルフレードが用意してくれたのは想像以上に大きな工房だった。思わず目を丸くする。リタの想像では小さな工房で職人が一人、二人程度だと思っていたのだが……まさかの広大な敷地内にある大規模な製造複合施設。二つの建物があり、ガラス瓶の製造棟からは灼熱の熱気が、もう一つの陶器の製造棟からは湿った土の匂いが立ち込めていた。どこからかロッソとマロンの声が聞こえてきそうだ。
そして、その間には清潔な検品・洗浄エリアが設けられている。
「すごい」
その一言しかでてこない。まさか、こんな立派な工房を用意されるとは思っていなかったリタは感動を通り越して恐れおののいていた。
「ねえ、アル。大丈夫なの? どんな無茶押し通したの? というか、これお金足りる? 大丈夫?」
アルフレードはリタの反応を予想していたのか、フッと笑う。
「金のことなら心配するな。ステファニア皇女殿下からの出資のおかげで足りる。それに、ブルーノ」
「はい」
すかさず今まで存在感を消していたブルーノが現れ、そしてリタに一枚の紙を渡した。
「上に書いてあるのはステファニア様からいただいた宝石を売って得た金額と、正式にアルフレード様の妃となったリタ様に割り当てられた公的予算を元に毎月使えるおよその金額を記載しております。そして、その下にあるのがこの工房を買うためにかかる金額と、職人たちを雇うための費用。そして、容器製作にかかるだろう毎月の支出予想額です。雇用人数につきましてはまだ確定しておりませんので、今話をもちかけている者たちを全員雇った場合の人数で計算しております。見ていただければわかると思いますが……この工房を買うこと自体は余裕で行えます。問題はその後維持していけるかどうかですが……リタ様の今後の予想収入額と王子妃としての予算を加味すれば十分維持可能かと。今後もステファニア皇女殿下からの援助を期待できるようですし」
「万が一赤字になるようなことが起きたとしても大丈夫だ。私の個人資産から補填すればいいからな」
「なんていったって、アルフレード様は大商会の会長ですからね」
自慢げなブルーノ。だが、リタの感心した視線が向くのはアルフレードではなく、ブルーノ。
「すごい……ブルーノってば、本当に優秀なのね」
この短期間で、これだけの仕事を仕上げたのだ。しかも、他の仕事もあるだろうに。
「いえ。これくらいのことはアルフレード様の下僕、いえ部下であれば当然のことかと」
といいつつ、嬉しそうな顔のブルーノ。面白くないという顔をしながらも、ブルーノが人の数倍の仕事量をさばいているのは事実なのでアルフレードもなにも言えない。
リタは力強く頷いた。
「お金の心配がないなら大丈夫。契約するよ! 職人さんの腕も文句なしだったし」
直接職人と会ってはいないが、この工房で作ったというガラス瓶と陶器でできた薬壺を実際に使ってはみた。どちらも今まで使ったものの中でも段違いの最高級品質だった。あのクオリティなら毒薬や解毒剤の保管用に使っても何の問題ないだろう。他のと間違わないようにするためにデザインを変える必要はあるかもしれないが、それも可能だと返答をもらった。
「そうか。なら、ブルーノ話を進めてくれ」
「かしこまりました」
「にしても、本当にすごいね。こんな大きな建物をこんなに早く建てることができるなんて」
リタはきょろきょろと歩きながら見学をする。アルフレードは「いや」と口を開いた。
「この工房はもとからここに建っていたものだ。ほとんど新品だが、中古物件だな」
「え? ま、まさか、金に物を言わせて無理やり買い取ったの?!」
リタから疑いの目を向けられ、アルフレードは慌てて否定する。
「馬鹿なことを言うな!」
そっとブルーノが説明を加える。
「リタ様。この工房はもともと、とあるご令嬢が商売を始めようと作った工房だったのですよ」
「え? 貴族のご令嬢が?」
貴族の令嬢というものはそういうこともしないといけないのかと思ったが、どうやらそれは貴族の淑女の中ではイレギュラーなことらしい。
「はい。ご令嬢としては最高級品質の化粧品シリーズの販売を夢見て始めた商売だったようですが、商売というものはそう簡単なものではありません。容器の開発には成功したものの、残念ながらご令嬢が求めた理想の化粧品はついに完成しないまま、資金が底をつきたのだとか。そうして、この立派な工房は半ば放置されるはめとなったのでございます」
「なるほど。で、そこにブルーノが目をつけたってことね?」
「そういうことだ」とアルフレードが頷く。
「もっと言えば、ブルーノはリタが話を持ってくる前から、この物件に目をつけていた。リタが買わない場合は、そのままうちの商会で買い取る予定だったんだ。その令嬢が夢半ばであきらめたという化粧品シリーズの展開に向けてな」
「ええ?! それってつまり、私が横取りしたってこと?!」
ぎょっとリタが目を丸くすれば、ブルーノは「はい」といい笑顔を浮かべたまま頷いた。
「ですが、リタ様の薬の品質と、その将来性は、化粧品などの比ではありません。アルフレード様の商会で使うよりも、リタ様が使った方がこの国のためになるでしょう。ただ……」
「ただ?」
「もし、今後お手が空いて化粧品シリーズの販売を手掛けるようなことがあれば、一枚嚙ませていただければな……とは思いますが」
「あ、え、うん。そ、そうだね。その時がきたらね」
「おい。ブルーノ相手に安請け合いすると後が怖いぞ」
「う゛」
「ふふふ」とほほ笑んだままのブルーノが怖い。リタはひとまず今だけでも逃げようと視線を逸らした。
リタが村に住んでいた頃は、空き瓶などを煮沸消毒して、繰り返し薬入れとして使っていた。
しかし、騎士団や王族を相手に商売をするのであれば、その手は使えない。特に王族へ渡す物はそれ相応のクオリティのものでなければならないのだ。見た目も中身も。というわけで、リタはアルフレードの商会と契約を結び、容器を定期購入していた。
そのための初期費用は、初回分の売り上げを前倒しで王家や騎士団からもらい、そこから出した。
これらすべてアルフレードが考えたアイデアだ。
ただ、いくらリタがアルフレードの妻とはいえ、他の薬師たちとの兼ね合いもある手前、商会側がリタだけを贔屓するには限界があった。タダで品物を渡すわけにもいかない。手に入る容器には限りがあり、その分納品できる数も制限がかかる。本来はもっと薬を作れたとしても、こればかりは仕方ない。
と思っていたのだが、最近は考えが変わりつつあった。特に隣国のベッティオル皇国に不穏な動きがあると知ってから。
毎月の収入が入るようになり、金銭的にもある程度余裕ができてきた。納品個数を増やすなら今ではないか。
万が一に備え、傷薬の納品個数を増やし、場合によっては必要になってくるだろう別の薬――たとえばステファニアに使われたような毒にも効く、万能解毒剤など――を用意しておくのはどうだろうか。
前回、騎士団に納品した際にはそれとなく「もし、納品数を増やしたら買ってくれますか?」と聞いてみたが、騎士団長のレオポルトは「もちろんだ! 欲を言えばもっと数が欲しいからな! だが、今でも十分皆は感謝している。無理はする必要はないぞ!」と言っていた。
アレッサンドロも「リタが作った万能解毒剤? そんなの欲しいに決まってる! え? 材料がなかなか手に入らない。そうか~。いや、でももし作れるようになったら言ってくれ! 言い値で買い取るから!」と言っていた。
幸い、基本的な薬草類は自分で栽培しているため用意できる。希少な素材については商会頼りにはなるが、お金の都合さえつけば、取り寄せも可能らしい。ただ、そちらにお金を回すとなると別の……たとえば容器代を節約しないといけなくなる。容器がなければ薬を作っても無駄。
そう、一番の問題は……薬を入れる容器なのだ。今のリタの収入で、どのくらい購入数を増やせるのか。希少な素材を買う余裕は作れるのか。
見当もつかないリタは近いうちにアルフレードに相談するつもりだった。
そんな時に、ステファニアから宝石を譲ると言う話をもらったのだ。しかも、その宝石類は全く詳しくないリタから見ても高級だとわかる代物だった。渡りに船。リタは早速ステファニアに宝石の使い道を相談した。もしかしたら、ステファニアを不快な気持ちにさせてしまうかもしれない、と不安に思いながら。しかし、ステファニアは機嫌を悪くするどころか、さらに良い提案をしてくれた。宝石を売った金で工房を作ればいいと。
ありがたく、リタはその提案を受け入れ、アルフレードにも話をした。
そして、今日。リタはアルフレードとともに工房の確認をしにきたのだ。
アルフレードが用意してくれたのは想像以上に大きな工房だった。思わず目を丸くする。リタの想像では小さな工房で職人が一人、二人程度だと思っていたのだが……まさかの広大な敷地内にある大規模な製造複合施設。二つの建物があり、ガラス瓶の製造棟からは灼熱の熱気が、もう一つの陶器の製造棟からは湿った土の匂いが立ち込めていた。どこからかロッソとマロンの声が聞こえてきそうだ。
そして、その間には清潔な検品・洗浄エリアが設けられている。
「すごい」
その一言しかでてこない。まさか、こんな立派な工房を用意されるとは思っていなかったリタは感動を通り越して恐れおののいていた。
「ねえ、アル。大丈夫なの? どんな無茶押し通したの? というか、これお金足りる? 大丈夫?」
アルフレードはリタの反応を予想していたのか、フッと笑う。
「金のことなら心配するな。ステファニア皇女殿下からの出資のおかげで足りる。それに、ブルーノ」
「はい」
すかさず今まで存在感を消していたブルーノが現れ、そしてリタに一枚の紙を渡した。
「上に書いてあるのはステファニア様からいただいた宝石を売って得た金額と、正式にアルフレード様の妃となったリタ様に割り当てられた公的予算を元に毎月使えるおよその金額を記載しております。そして、その下にあるのがこの工房を買うためにかかる金額と、職人たちを雇うための費用。そして、容器製作にかかるだろう毎月の支出予想額です。雇用人数につきましてはまだ確定しておりませんので、今話をもちかけている者たちを全員雇った場合の人数で計算しております。見ていただければわかると思いますが……この工房を買うこと自体は余裕で行えます。問題はその後維持していけるかどうかですが……リタ様の今後の予想収入額と王子妃としての予算を加味すれば十分維持可能かと。今後もステファニア皇女殿下からの援助を期待できるようですし」
「万が一赤字になるようなことが起きたとしても大丈夫だ。私の個人資産から補填すればいいからな」
「なんていったって、アルフレード様は大商会の会長ですからね」
自慢げなブルーノ。だが、リタの感心した視線が向くのはアルフレードではなく、ブルーノ。
「すごい……ブルーノってば、本当に優秀なのね」
この短期間で、これだけの仕事を仕上げたのだ。しかも、他の仕事もあるだろうに。
「いえ。これくらいのことはアルフレード様の下僕、いえ部下であれば当然のことかと」
といいつつ、嬉しそうな顔のブルーノ。面白くないという顔をしながらも、ブルーノが人の数倍の仕事量をさばいているのは事実なのでアルフレードもなにも言えない。
リタは力強く頷いた。
「お金の心配がないなら大丈夫。契約するよ! 職人さんの腕も文句なしだったし」
直接職人と会ってはいないが、この工房で作ったというガラス瓶と陶器でできた薬壺を実際に使ってはみた。どちらも今まで使ったものの中でも段違いの最高級品質だった。あのクオリティなら毒薬や解毒剤の保管用に使っても何の問題ないだろう。他のと間違わないようにするためにデザインを変える必要はあるかもしれないが、それも可能だと返答をもらった。
「そうか。なら、ブルーノ話を進めてくれ」
「かしこまりました」
「にしても、本当にすごいね。こんな大きな建物をこんなに早く建てることができるなんて」
リタはきょろきょろと歩きながら見学をする。アルフレードは「いや」と口を開いた。
「この工房はもとからここに建っていたものだ。ほとんど新品だが、中古物件だな」
「え? ま、まさか、金に物を言わせて無理やり買い取ったの?!」
リタから疑いの目を向けられ、アルフレードは慌てて否定する。
「馬鹿なことを言うな!」
そっとブルーノが説明を加える。
「リタ様。この工房はもともと、とあるご令嬢が商売を始めようと作った工房だったのですよ」
「え? 貴族のご令嬢が?」
貴族の令嬢というものはそういうこともしないといけないのかと思ったが、どうやらそれは貴族の淑女の中ではイレギュラーなことらしい。
「はい。ご令嬢としては最高級品質の化粧品シリーズの販売を夢見て始めた商売だったようですが、商売というものはそう簡単なものではありません。容器の開発には成功したものの、残念ながらご令嬢が求めた理想の化粧品はついに完成しないまま、資金が底をつきたのだとか。そうして、この立派な工房は半ば放置されるはめとなったのでございます」
「なるほど。で、そこにブルーノが目をつけたってことね?」
「そういうことだ」とアルフレードが頷く。
「もっと言えば、ブルーノはリタが話を持ってくる前から、この物件に目をつけていた。リタが買わない場合は、そのままうちの商会で買い取る予定だったんだ。その令嬢が夢半ばであきらめたという化粧品シリーズの展開に向けてな」
「ええ?! それってつまり、私が横取りしたってこと?!」
ぎょっとリタが目を丸くすれば、ブルーノは「はい」といい笑顔を浮かべたまま頷いた。
「ですが、リタ様の薬の品質と、その将来性は、化粧品などの比ではありません。アルフレード様の商会で使うよりも、リタ様が使った方がこの国のためになるでしょう。ただ……」
「ただ?」
「もし、今後お手が空いて化粧品シリーズの販売を手掛けるようなことがあれば、一枚嚙ませていただければな……とは思いますが」
「あ、え、うん。そ、そうだね。その時がきたらね」
「おい。ブルーノ相手に安請け合いすると後が怖いぞ」
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