29 / 108
第29話 星が落ちてくるだって?
しおりを挟む
「大変じゃ大変じゃ! あの星が落ちてくるんじゃ!!」
ボーハイム氏に送ってもらい、王都に帰ってきた俺たち。
いつのも酒場の入り口で、おかしなことを騒いでいるのがいた。
黒いローブをはためかせた、小柄な姿。
炎のように真っ赤な髪を三編みにしていて、トンガリ帽子の下から覗く耳は尖っていた。
「お前ら何をしておるんじゃ! あの星はこの都を目掛けて落ちてくるんじゃぞ! 何をのんきにしておるんじゃ!!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねて叫んでいるのだが、みんな相手にしていない。
「うるせえガキだな」
おっと、冒険者が邪険にその人物を押しのけた。
「ウグワー!!」
派手な悲鳴をあげて、ごろごろ転がるその人物。
なんだ、まだ子どもじゃないか。それも女の子だ。
「いけない! ボク行ってきます!」
エクセレンがダッシュした。
そして転がっている女の子を助け起こす。
「君、大丈夫ですか? 怪我はしてない? ちょっとの怪我なら、ボクのヒールで治してあげるから」
「おお、おお……。クソみたいな性格の人間しかおらんと思っておったが、優しい子もおるのう!! わし、危うくこんなクソ都市滅びろって叫ぶところじゃったわ」
「叫んではないが言ってるな。どうしたどうした」
俺もしゃがみこんで、エクセレンの手助けをした。
女の子の背中をつまんで、立たせてやる。
「こりゃ! わしを猫か何かみたいに扱うでない! ……ほえー、お前でっかいのう!! オーガか何かか? その物静かな視線と何者にも揺るがされぬようなどっしりとした佇まいに見覚えが……ハッ」
彼女は突然目を見開いた。
「まっ、魔王様!?」
「えっ!?」
「なにっ?」
「ほう」
エクセレンがびっくりし、俺が首を傾げ、ジュウザがちょっと笑った。
エクセレントマイティの面々が顔を見合わせる。
言葉をかわさなくても、思いは一つだ。
即ち……。
この娘、面白そうだから連れて行ってみよう、である。
いつもの酒場のいつもの席。
すっかり俺たちの固定席みたいになっている。
誰かが利用していても、俺たちが姿を現すと、スッと席を空けてくれるのだ。
ありがたい。
ここに椅子を一つ追加してもらい、この面白い娘を座らせることにした。
「俺はマイティ。エクセレントマイティの、一応リーダーみたいなことをしている」
「マイティはリーダーですよね!」
「うむ。戦場すべてを見渡す大局観と、偏見を抱かぬ常在戦場の有り様。マイティ以外にリーダーはおらぬ。ああ、拙者はジュウザ。ニンジャだ」
「ボクはエクセレン。勇者だよ!」
「なぬっ、勇者!?」
面白い娘が目を見開いた。
「自称勇者ではない? 本当に力を持った勇者? 千年間一度も姿を現さなかったのに今現れたと言うのか! それでは、あの落下してくる魔星は新たなる魔王そのものではないか! うぬぬぬぬ! こうしちゃおれぬぞ!!」
娘は何か自己完結して、椅子からぴょんと飛び降りようとした。
だが……。
「ご注文の鳥の揚げ物だよー」
ウエイトレスさんが皿に山盛りの揚げ鳥を持ってきたところで、娘の動きが止まった。
「せっかくだ。食っていけよ」
「なにっ!! い、いいのか? わし、一文無しなんじゃが」
「金も無いのにどこでどうやって過ごしてたんだ。いいぞ。俺たちの懐は比較的温かいからな」
「すまんな!! お主、魔王様に似ているのは見た目だけじゃなく、心の広さまでそっくりじゃなあ! うひょー! 千年ぶりの娑婆の飯じゃあ!」
娘は揚げ鳥を掴むと、むしゃむしゃ食べ始めた。
揚げたてなので熱い。
舌をやけどして「ふぎゃー!!」とか言いつつも、彼女は食べた。
素晴らしい食べっぷりである。
俺もエクセレンも触発され、揚げ鳥をもりもり食らった。
ジュウザは油ものはあまり食わないらしい。
「ニンジャはボディバランスのコントロールが肝要ゆえな。蒸し鳥を頼んである」
そして、すぐにやって来た蒸し鳥を、チョップスティックを自在に扱いながら食い始めるのである。
食事時、エクセレントマイティはよく無言になる。
みんな食うのに夢中になるからだ。
揚げ鳥の山が消えた後で、やっと俺たちは人心地がついた。
「ふいー! 食った食ったのう!!」
そこに運ばれてくる、エクセレンが頼んだミルクジョッキ2つ。
ハッとする娘。
ここは奢りだと目線で示すエクセレン。
「ありがたい!! ミルクの滋味が染み渡るのう!!」
娘はミルクをグビグビ飲み始めた。
あの小さい体のどこに収まっているのか。
なんとも気持ちのいい飲みっぷりだ。
「ぷっはー!! 娑婆の飯は最高じゃのう!! 人間どもはいけ好かんが、飯だけは魔族では真似もできん至高の品ばかりじゃあ!」
魔族ってなんだ?
「ご飯美味しいですよねえ。ところで君は誰なんです? どうして星が落ちてくるなんて言っていたんですか?」
「おう! 飯の恩義がお前たちにはあるからのう。教えてやるぞ。わしはずっと儀式魔法の研究をしとった。儀式魔法っちゅうのはな、魔法陣を書き、必要な供犠を捧げ、手順を踏んで強大無比な魔法を発動するやり方じゃ。じゃが、同僚連中は即物的な奴らばかりでの。わしの魔法なぞ実戦では遅すぎて使い物にならぬと馬鹿にしおった」
「むむっ、苦労したのだな」
ジュウザが同情している。
境遇は違うが、理解されなかったという点で、ジュウザは彼女に共感したのだろう。
俺も気持ちはよく分かる。
「お前も優しいのう……!! いいやつらばかりではないか人間も! わしはな、魔王様が倒されて後も研究を続けたんじゃ。そして儀式魔法は一応の完成を見た! 久々に娑婆に出てきたわしが、空を見上げたら大変!」
天井を指差す娘。
「赤い星が来るではないか! ありゃあ、魔王星じゃ! 新たなる魔王がこの星に降り立とうとしておるんじゃ!」
「魔王が!? それは大変です!! 絶対に星が落ちてくるのを防がないといけません!!」
エクセレンが鼻息も荒く同意した。
すると、娘がカチーンと固まる。
そして、ギギギっと音がする感じでエクセレンを向き……。
「信じてくれるか……!! わしの、わしの言葉を!」
「もちろんです!! ボクは魔王を倒す勇者なので!!」
「そうか! そうじゃったな! 頼もしいぞエクセレン!!」
「はい! がんばります! それで君は誰なんですか?」
「おう、そうだそうだ。聞くの忘れてた。お前さんのことを教えてくれないか」
俺もうっかりしていた。
すると娘は、ニヤリと笑って腕組みをした。
「わしか? わしはな、千年前の魔王軍にその人ありと謳われた、大魔女にして星砕きの魔将、ディアボラじゃ!!」
どーんと胸を張ったのだが、その勢いでするりと帽子が脱げる。
あらわにかった彼女の頭には、小さなヤギの角みたいなものが一対生えていたのである。
ボーハイム氏に送ってもらい、王都に帰ってきた俺たち。
いつのも酒場の入り口で、おかしなことを騒いでいるのがいた。
黒いローブをはためかせた、小柄な姿。
炎のように真っ赤な髪を三編みにしていて、トンガリ帽子の下から覗く耳は尖っていた。
「お前ら何をしておるんじゃ! あの星はこの都を目掛けて落ちてくるんじゃぞ! 何をのんきにしておるんじゃ!!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねて叫んでいるのだが、みんな相手にしていない。
「うるせえガキだな」
おっと、冒険者が邪険にその人物を押しのけた。
「ウグワー!!」
派手な悲鳴をあげて、ごろごろ転がるその人物。
なんだ、まだ子どもじゃないか。それも女の子だ。
「いけない! ボク行ってきます!」
エクセレンがダッシュした。
そして転がっている女の子を助け起こす。
「君、大丈夫ですか? 怪我はしてない? ちょっとの怪我なら、ボクのヒールで治してあげるから」
「おお、おお……。クソみたいな性格の人間しかおらんと思っておったが、優しい子もおるのう!! わし、危うくこんなクソ都市滅びろって叫ぶところじゃったわ」
「叫んではないが言ってるな。どうしたどうした」
俺もしゃがみこんで、エクセレンの手助けをした。
女の子の背中をつまんで、立たせてやる。
「こりゃ! わしを猫か何かみたいに扱うでない! ……ほえー、お前でっかいのう!! オーガか何かか? その物静かな視線と何者にも揺るがされぬようなどっしりとした佇まいに見覚えが……ハッ」
彼女は突然目を見開いた。
「まっ、魔王様!?」
「えっ!?」
「なにっ?」
「ほう」
エクセレンがびっくりし、俺が首を傾げ、ジュウザがちょっと笑った。
エクセレントマイティの面々が顔を見合わせる。
言葉をかわさなくても、思いは一つだ。
即ち……。
この娘、面白そうだから連れて行ってみよう、である。
いつもの酒場のいつもの席。
すっかり俺たちの固定席みたいになっている。
誰かが利用していても、俺たちが姿を現すと、スッと席を空けてくれるのだ。
ありがたい。
ここに椅子を一つ追加してもらい、この面白い娘を座らせることにした。
「俺はマイティ。エクセレントマイティの、一応リーダーみたいなことをしている」
「マイティはリーダーですよね!」
「うむ。戦場すべてを見渡す大局観と、偏見を抱かぬ常在戦場の有り様。マイティ以外にリーダーはおらぬ。ああ、拙者はジュウザ。ニンジャだ」
「ボクはエクセレン。勇者だよ!」
「なぬっ、勇者!?」
面白い娘が目を見開いた。
「自称勇者ではない? 本当に力を持った勇者? 千年間一度も姿を現さなかったのに今現れたと言うのか! それでは、あの落下してくる魔星は新たなる魔王そのものではないか! うぬぬぬぬ! こうしちゃおれぬぞ!!」
娘は何か自己完結して、椅子からぴょんと飛び降りようとした。
だが……。
「ご注文の鳥の揚げ物だよー」
ウエイトレスさんが皿に山盛りの揚げ鳥を持ってきたところで、娘の動きが止まった。
「せっかくだ。食っていけよ」
「なにっ!! い、いいのか? わし、一文無しなんじゃが」
「金も無いのにどこでどうやって過ごしてたんだ。いいぞ。俺たちの懐は比較的温かいからな」
「すまんな!! お主、魔王様に似ているのは見た目だけじゃなく、心の広さまでそっくりじゃなあ! うひょー! 千年ぶりの娑婆の飯じゃあ!」
娘は揚げ鳥を掴むと、むしゃむしゃ食べ始めた。
揚げたてなので熱い。
舌をやけどして「ふぎゃー!!」とか言いつつも、彼女は食べた。
素晴らしい食べっぷりである。
俺もエクセレンも触発され、揚げ鳥をもりもり食らった。
ジュウザは油ものはあまり食わないらしい。
「ニンジャはボディバランスのコントロールが肝要ゆえな。蒸し鳥を頼んである」
そして、すぐにやって来た蒸し鳥を、チョップスティックを自在に扱いながら食い始めるのである。
食事時、エクセレントマイティはよく無言になる。
みんな食うのに夢中になるからだ。
揚げ鳥の山が消えた後で、やっと俺たちは人心地がついた。
「ふいー! 食った食ったのう!!」
そこに運ばれてくる、エクセレンが頼んだミルクジョッキ2つ。
ハッとする娘。
ここは奢りだと目線で示すエクセレン。
「ありがたい!! ミルクの滋味が染み渡るのう!!」
娘はミルクをグビグビ飲み始めた。
あの小さい体のどこに収まっているのか。
なんとも気持ちのいい飲みっぷりだ。
「ぷっはー!! 娑婆の飯は最高じゃのう!! 人間どもはいけ好かんが、飯だけは魔族では真似もできん至高の品ばかりじゃあ!」
魔族ってなんだ?
「ご飯美味しいですよねえ。ところで君は誰なんです? どうして星が落ちてくるなんて言っていたんですか?」
「おう! 飯の恩義がお前たちにはあるからのう。教えてやるぞ。わしはずっと儀式魔法の研究をしとった。儀式魔法っちゅうのはな、魔法陣を書き、必要な供犠を捧げ、手順を踏んで強大無比な魔法を発動するやり方じゃ。じゃが、同僚連中は即物的な奴らばかりでの。わしの魔法なぞ実戦では遅すぎて使い物にならぬと馬鹿にしおった」
「むむっ、苦労したのだな」
ジュウザが同情している。
境遇は違うが、理解されなかったという点で、ジュウザは彼女に共感したのだろう。
俺も気持ちはよく分かる。
「お前も優しいのう……!! いいやつらばかりではないか人間も! わしはな、魔王様が倒されて後も研究を続けたんじゃ。そして儀式魔法は一応の完成を見た! 久々に娑婆に出てきたわしが、空を見上げたら大変!」
天井を指差す娘。
「赤い星が来るではないか! ありゃあ、魔王星じゃ! 新たなる魔王がこの星に降り立とうとしておるんじゃ!」
「魔王が!? それは大変です!! 絶対に星が落ちてくるのを防がないといけません!!」
エクセレンが鼻息も荒く同意した。
すると、娘がカチーンと固まる。
そして、ギギギっと音がする感じでエクセレンを向き……。
「信じてくれるか……!! わしの、わしの言葉を!」
「もちろんです!! ボクは魔王を倒す勇者なので!!」
「そうか! そうじゃったな! 頼もしいぞエクセレン!!」
「はい! がんばります! それで君は誰なんですか?」
「おう、そうだそうだ。聞くの忘れてた。お前さんのことを教えてくれないか」
俺もうっかりしていた。
すると娘は、ニヤリと笑って腕組みをした。
「わしか? わしはな、千年前の魔王軍にその人ありと謳われた、大魔女にして星砕きの魔将、ディアボラじゃ!!」
どーんと胸を張ったのだが、その勢いでするりと帽子が脱げる。
あらわにかった彼女の頭には、小さなヤギの角みたいなものが一対生えていたのである。
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
「クビにされた俺、幸運スキルでスローライフ満喫中」
チャチャ
ファンタジー
突然、蒼牙の刃から追放された冒険者・ハルト。
だが、彼にはS級スキル【幸運】があった――。
魔物がレアアイテムを落とすのも、偶然宝箱が見つかるのも、すべて彼のスキルのおかげ。
だが、仲間は誰一人そのことに気づかず、無能呼ばわりしていた。
追放されたハルトは、肩の荷が下りたとばかりに、自分のためだけの旅を始める。
訪れる村で出会う人々。偶然拾う伝説級の装備。
そして助けた少女は、実は王国の姫!?
「もう面倒ごとはごめんだ」
そう思っていたハルトだったが、幸運のスキルが運命を引き寄せていく――。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
お気に入り・感想、宜しくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる