194 / 517
年度末な私の決戦編
第194話 うぉっちチャンネルさん会食伝説
しおりを挟む
最近、イカルガと協力体制になってきたうぉっちチャンネルさんと会食することになった。
年末からのお礼とか、これからもよろしくという話をするとか色々あるけれど……。
なんでここに風街さんが?
「うぉっちチャンネル管理人さんにある疑惑が掛かっていてね」
「ほうほう」
「それは会えば分かるでしょう」
そうらしい。
イカルガからは、私と受付さん。
特別ゲストの風街さん。
会食会場のホテル前で、三人でぺちゃくちゃおしゃべりする。
「あなた、斑鳩さんとはどうなってます? そろそろ……」
「はっ。包囲網は完成したのでじわじわと。脈は間違いなくあるんで」
「二年越しだもんね。応援してる!」
「ありがとうございます流星ちゃん!」
風街さん、配信者としても受付さんの先輩格に当たるのだった!
それにしても……。
「兄の色恋沙汰はそんなに有名なんですか」
「有名よ。この業界で知らない人は昨年末から今年にかけてデビューした新人さんくらいじゃない? それでも、配信者を追ってたファンの人だったなら知ってると思うな」
「あひー」
そ、そうだったのかあ。
ではそんな状況下で、斑鳩の妹として有名になった私はどういう扱いに……!!
「はづきちゃんも最初は、兄の七光りみたいに見られて……いや、もう斑鳩さんとの関係が明らかになった時には、はづきちゃん相当ビッグになってたわね……。胸を張って。あなた自力でそこまで上り詰めてて、斑鳩さんの妹というよりは、『あの』きら星はづきって思ってる人の方が多いから」
「それはよかった」
「はづきちゃん、流星ちゃんの話が長いから理解を諦めてない?」
受付さんに妙な心配をされてしまった。
そうこうしていたら、やって来ましたうぉっちチャンネルの人。
「ど、どうも。うぉっちチャンネル管理人です」
「どうもどうも、きら星ですー」
「あっ、あなたが……! どうもどうも」
気弱そうなメガネの男の人で、チェックのシャツにストーンウォッシュのジーンズを身につけている。
私と二人でペコペコしていたら、なんか風街さんが「あっ、二人から二色のオーラが……!!」とか言っている。
なんだなんだ。
「迷宮省の風街です。詳しいお話はお食事をしながらにしましょう」
風街さんが迷宮省モードになった!
こうして私たちは、ホテル上階の中華レストランにやって来た。
ここ、前も兄と来て企業案件を引き受けたなあ……。
モスキラーさんだったっけ。
個室に通されて、管理人さんはとても落ち着かない様子だった。
きょろきょろ、もじもじして、凄く汗をかいている。
「お水飲んで下さいお水。落ち着いて落ち着いて」
「はづきちゃんが人の緊張を心配してる! 成長したなあ」
受付さんがしみじみと呟いた。
そう、私だって前進しているのです。
管理人さんは「は、はい! 普段めったに人と会わなくて」とか言いながら水をごくごく飲んだ。
「水、うっま」
「えっ、本当ですか」
私も水をぐいーっと飲む。
「水、おいし!!」
普通に水になんかレモンの香りをつけてあるやつだ。
「で、ですよね! ただの水じゃない。流石、いいレストランは違いますねえ」
「違いますよねー。これは出てくるお料理も期待しちゃいますねー」
「しますねえ……美味しいものをどんどん食べたい……妥協せずに……」
「私はひたすら食べたいですねー」
「あっ、また二人から二色のオーラが!!」
「個室が異空間になってますねー」
風街さんの緊張した声と、なんか達観した感じの受付さんの声がする。
「そういえばうぉっちチャンネルさん、うちのお前らがすみませんでした!」
私は前々から謝ろうと思ってた事を思い出した。
「な、なんですかいきなりテーブルに頭を叩きつけて!」
「いやー、私の配信が被った時に、うぉっちチャンネルさんのプレミアム配信でその事を喋ったおバカがいて、邪魔をしちゃったみたいで……」
「あっ、そのことですか。もう気にしていません。そりゃあ堪えましたけど、なんかそれ以来、僕の中に闇のエネルギーが流れ込んできてて今の僕とせめぎ合って、いい感じでパワーを生み出してるんですよね」
「そうだったんですねえ、良かったー。あ、じゃあ今度私がゲスト出現しますんで」
「ほ、本当ですか!? じゃあ僕の読み上げソフトと会話をしてもらう感じで……」
「ストップストーップ! お二人ともストップ! 今さらっと二人で世界の命運が掛かったような会話してるから!!」
風街さんが止めてきた。
なんだなんだ。
「話を止めてごめんなさい。管理人さん。あなたは闇の力が流れ込んできたと仰いましたけど、それはいつのことになりますか?」
「あ、はい」
時期を話す管理人さん。
表情が変わる風街さん。
最初のお料理が来て歓声を上げる私。
「時を同じくして、インドに出現していた強欲の大罪マモンが力を減じています。まるでどこかに力を吸い上げられたようだと言われていて……」
「そ、それが僕だと……!?」
「お、お料理が冷めちゃうう」
私が悲しい声をあげたので、食事をすることになった。
飲み物もやって来たので、お疲れ様の乾杯をしてからもりもり食べる。
カニが出てきていたので、しばらくみんな、何も言わずに食べた。
カニを食べると無口になるよね……。
「……それで管理人さん。今はその衝動を制御できているの?」
「あ、はい。一時期衝動に心を塗りつぶされかけたんですが、はづきちゃんのまとめ動画を作っていたら突然心が晴れ渡りまして」
「大罪同士が共鳴した……!?」
「かも知れません……」
「あっ! 今日のサラダ来ましたよ! うおー、中華サラダ豪華ー!!」
私がサラダを歓迎したので、またそっちに集中することになった。
美味しい美味しい。
全部美味しい。
「今の僕の中に黒い衝動は無くて、実はカラスのような姿で部屋に居着いているんです」
「強欲が象徴する生き物にはカラスもいるわね。ということは、大罪の直接的な力とあなたは共存できているということ?」
「だと思います……。イカルガエンターテイメントさんの仕事を多く引き受けるようになってから、ずっと心が安定しているんですよね」
「なるほど……。暴食を克服した彼女がいるからこそ起きたイレギュラー……!」
なんで私に注目されてるんです?
あ、もしかして残りのサラダ全部食べてはいけなかった……?
「なるほど、理解しました。迷宮省は今後も引き続き、あなたの監視を行います。ですがきら星はづきさんと関係する限り、あなたをどうこうするということは無いでしょう。問題が起こるとすれば……インドでマモンが討伐された時でしょうね」
風街さんが色々伏線めいたことを言っている。
だけどそんなことをしている間に、メインディッシュが来てしまいました。
北京ダックです!!
め、目の前でカットしてくれるんですか!?
あひー!
もちもちの生地にパリパリのダックの皮を載せて……うまああああああ。
「あーっ、暴食パワーが溢れ出している! こっちは強欲パワーが!!」
「すみません! 今は食事に集中させて下さい! うおおお全部食べたい、全部……!」
「負けませんよー! 私も食べまあす!」
こうして私は、楽しく会食をしたのだった。
年末からのお礼とか、これからもよろしくという話をするとか色々あるけれど……。
なんでここに風街さんが?
「うぉっちチャンネル管理人さんにある疑惑が掛かっていてね」
「ほうほう」
「それは会えば分かるでしょう」
そうらしい。
イカルガからは、私と受付さん。
特別ゲストの風街さん。
会食会場のホテル前で、三人でぺちゃくちゃおしゃべりする。
「あなた、斑鳩さんとはどうなってます? そろそろ……」
「はっ。包囲網は完成したのでじわじわと。脈は間違いなくあるんで」
「二年越しだもんね。応援してる!」
「ありがとうございます流星ちゃん!」
風街さん、配信者としても受付さんの先輩格に当たるのだった!
それにしても……。
「兄の色恋沙汰はそんなに有名なんですか」
「有名よ。この業界で知らない人は昨年末から今年にかけてデビューした新人さんくらいじゃない? それでも、配信者を追ってたファンの人だったなら知ってると思うな」
「あひー」
そ、そうだったのかあ。
ではそんな状況下で、斑鳩の妹として有名になった私はどういう扱いに……!!
「はづきちゃんも最初は、兄の七光りみたいに見られて……いや、もう斑鳩さんとの関係が明らかになった時には、はづきちゃん相当ビッグになってたわね……。胸を張って。あなた自力でそこまで上り詰めてて、斑鳩さんの妹というよりは、『あの』きら星はづきって思ってる人の方が多いから」
「それはよかった」
「はづきちゃん、流星ちゃんの話が長いから理解を諦めてない?」
受付さんに妙な心配をされてしまった。
そうこうしていたら、やって来ましたうぉっちチャンネルの人。
「ど、どうも。うぉっちチャンネル管理人です」
「どうもどうも、きら星ですー」
「あっ、あなたが……! どうもどうも」
気弱そうなメガネの男の人で、チェックのシャツにストーンウォッシュのジーンズを身につけている。
私と二人でペコペコしていたら、なんか風街さんが「あっ、二人から二色のオーラが……!!」とか言っている。
なんだなんだ。
「迷宮省の風街です。詳しいお話はお食事をしながらにしましょう」
風街さんが迷宮省モードになった!
こうして私たちは、ホテル上階の中華レストランにやって来た。
ここ、前も兄と来て企業案件を引き受けたなあ……。
モスキラーさんだったっけ。
個室に通されて、管理人さんはとても落ち着かない様子だった。
きょろきょろ、もじもじして、凄く汗をかいている。
「お水飲んで下さいお水。落ち着いて落ち着いて」
「はづきちゃんが人の緊張を心配してる! 成長したなあ」
受付さんがしみじみと呟いた。
そう、私だって前進しているのです。
管理人さんは「は、はい! 普段めったに人と会わなくて」とか言いながら水をごくごく飲んだ。
「水、うっま」
「えっ、本当ですか」
私も水をぐいーっと飲む。
「水、おいし!!」
普通に水になんかレモンの香りをつけてあるやつだ。
「で、ですよね! ただの水じゃない。流石、いいレストランは違いますねえ」
「違いますよねー。これは出てくるお料理も期待しちゃいますねー」
「しますねえ……美味しいものをどんどん食べたい……妥協せずに……」
「私はひたすら食べたいですねー」
「あっ、また二人から二色のオーラが!!」
「個室が異空間になってますねー」
風街さんの緊張した声と、なんか達観した感じの受付さんの声がする。
「そういえばうぉっちチャンネルさん、うちのお前らがすみませんでした!」
私は前々から謝ろうと思ってた事を思い出した。
「な、なんですかいきなりテーブルに頭を叩きつけて!」
「いやー、私の配信が被った時に、うぉっちチャンネルさんのプレミアム配信でその事を喋ったおバカがいて、邪魔をしちゃったみたいで……」
「あっ、そのことですか。もう気にしていません。そりゃあ堪えましたけど、なんかそれ以来、僕の中に闇のエネルギーが流れ込んできてて今の僕とせめぎ合って、いい感じでパワーを生み出してるんですよね」
「そうだったんですねえ、良かったー。あ、じゃあ今度私がゲスト出現しますんで」
「ほ、本当ですか!? じゃあ僕の読み上げソフトと会話をしてもらう感じで……」
「ストップストーップ! お二人ともストップ! 今さらっと二人で世界の命運が掛かったような会話してるから!!」
風街さんが止めてきた。
なんだなんだ。
「話を止めてごめんなさい。管理人さん。あなたは闇の力が流れ込んできたと仰いましたけど、それはいつのことになりますか?」
「あ、はい」
時期を話す管理人さん。
表情が変わる風街さん。
最初のお料理が来て歓声を上げる私。
「時を同じくして、インドに出現していた強欲の大罪マモンが力を減じています。まるでどこかに力を吸い上げられたようだと言われていて……」
「そ、それが僕だと……!?」
「お、お料理が冷めちゃうう」
私が悲しい声をあげたので、食事をすることになった。
飲み物もやって来たので、お疲れ様の乾杯をしてからもりもり食べる。
カニが出てきていたので、しばらくみんな、何も言わずに食べた。
カニを食べると無口になるよね……。
「……それで管理人さん。今はその衝動を制御できているの?」
「あ、はい。一時期衝動に心を塗りつぶされかけたんですが、はづきちゃんのまとめ動画を作っていたら突然心が晴れ渡りまして」
「大罪同士が共鳴した……!?」
「かも知れません……」
「あっ! 今日のサラダ来ましたよ! うおー、中華サラダ豪華ー!!」
私がサラダを歓迎したので、またそっちに集中することになった。
美味しい美味しい。
全部美味しい。
「今の僕の中に黒い衝動は無くて、実はカラスのような姿で部屋に居着いているんです」
「強欲が象徴する生き物にはカラスもいるわね。ということは、大罪の直接的な力とあなたは共存できているということ?」
「だと思います……。イカルガエンターテイメントさんの仕事を多く引き受けるようになってから、ずっと心が安定しているんですよね」
「なるほど……。暴食を克服した彼女がいるからこそ起きたイレギュラー……!」
なんで私に注目されてるんです?
あ、もしかして残りのサラダ全部食べてはいけなかった……?
「なるほど、理解しました。迷宮省は今後も引き続き、あなたの監視を行います。ですがきら星はづきさんと関係する限り、あなたをどうこうするということは無いでしょう。問題が起こるとすれば……インドでマモンが討伐された時でしょうね」
風街さんが色々伏線めいたことを言っている。
だけどそんなことをしている間に、メインディッシュが来てしまいました。
北京ダックです!!
め、目の前でカットしてくれるんですか!?
あひー!
もちもちの生地にパリパリのダックの皮を載せて……うまああああああ。
「あーっ、暴食パワーが溢れ出している! こっちは強欲パワーが!!」
「すみません! 今は食事に集中させて下さい! うおおお全部食べたい、全部……!」
「負けませんよー! 私も食べまあす!」
こうして私は、楽しく会食をしたのだった。
20
あなたにおすすめの小説
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)
みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。
在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる