おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様

あけちともあき

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スローライフが攻めてきたぞーっ編

第31話 飯を食いながら画期的な事を思いついた

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「美味しい美味しい美味しい」

『タマル様の下について本当に良かったですぞーっ!!』

「そうだろうそうだろう! うまい! うまい! うまい!」

 キッチンで作ったシーフード尽くしを平らげた俺たち。
 お腹いっぱいになったので、蒲焼きは神殿を探索してお腹をすかせてからにした。

 メインディッシュは最後に来るものなのだよ!

「お腹いっぱいになっちゃったら、また向こうまで飛んでいくの面倒になっちゃった。なんでこの大きい潜水艇であっちまで行けないの?」

「そりゃあ、これで行ったら神殿を崩してしまうからだろう」

「なんで崩したらダメなの?」

「そりゃあ、神殿を攻略できないから……」

『攻略? 海産物しか獲ってなかったような。タマル様、もしや実はそこまで探索にはもう興味が無いのでは』

「言われてみれば」

 その通りである。
 それに、神殿を軽く回って、どこがこの海底神殿の中心なのかをよく理解できた。

「じゃあもう、ギリギリまで潜水艇で行っちゃうか」

『そうしましょうそうしましょう』

『カタカタ』

 骨次郎もそうだそうだと言っております。
 どうやら留守番をしているのは寂しいらしい。
 俺の一番最初の仲間だもんな。

 よし、骨次郎と一緒に神殿を攻略しようではないか。

「行くぞ骨次郎! そうだ、舵輪握るか?」

『カタカタ』

「そうだそうだ! いいぞ、上手いぞ!」

「タマルのいいところって、スケルトン相手でも仲間だとすごく優しいとこだよねえ」

『あまり人や魔人や怪物を区別してないところありますな。敵対したら人間だって売り払うでしょうしな』

 なんと人聞きの悪い。
 だけど多分俺はやるな。

 ちなみに骨次郎だが、普段から馬車の制御をしてるだけあって、乗り物のコントロールが抜群に上手かった。
 体幹がしっかりしてるからなのか?
 骨しか無いから、余計な肉とか脂に邪魔されないもんな。

 潜水艇がキレッキレの動きで、海底神殿へ突撃していく。
 そしてスレスレを航行しながら、俺たちが楽に侵入できそうな箇所を探すのだ。

『カタカタ』

「えっ!? なんでエーテルバスターキャノンを指差してるんだ? これで神殿を砲撃してクリティカルなところに入っちまえばいいって言ってるのか! 骨次郎過激だなあ!」

 感心してしまった。
 俺はまだまだ常識に囚われていたのだな。

 常識どころか、脳みそもなくなってそういうのに囚われない骨次郎。
 その発想の柔軟なこと!

『カタカタ』

「タマル、なんか骨次郎が慌てて違う違うってジェスチャーしてる!」

「あ、違ったのか」

『カタカタ』

「エーテルバスターキャノンを持って潜って? 威嚇射撃をしてみて? それで誰も出てこなければ廃墟の遺跡だから、危険は少ない? なるほどなるほど。頭いいなあ」

 俺はとても感心してしまった。
 俺はまだまだ常識に囚われていたのだな。

「タマルがついさっきと同じ顔してるよー」

『同じことを考えているのでしょうな。タマル様の思考はよくループします。いつものことなので放っておくとループを脱して戻って来ますぞ』

 俺の思考の法則性を読み切っているのかラムザー!
 だがその通りだった。
 食休みを終えた俺たち。

 ゆっくり航行モードになった潜水艇から、エーテルバスターキャノンを抱えて飛び出す。
 モータースクリューはポタルが担当し、そこに掴まったラムザーが、残り二本の腕で俺を固定しているのだ。

『いけますぞタマル様!』

「よしきた! エーテルバスターキャノン発射! これは威嚇である────」

 キュインキュインキュイン、とエーテルバスターキャノンがチャージする音がした。
 俺が気軽に引き金を引くと、凄まじい反動で俺たちはぶっ飛ばされかけた。
 モータースクリューで無理やり相殺だ!

『アイタタタ!! 腕が取れる取れる!』

 ラムザーが悲鳴を上げているな。
 だが、それくらい無理をした甲斐はあった。
 放たれたエーテルバスターキャノンは、黒と金色の螺旋のビームになって神殿をかすめ、海を突っ走って界面から空に向かって飛び出していく。

 神殿からは……何も出てこなかった。
 大きな玉ねぎ状になった部分、余波でちょっと壊れちゃったな。

 ちょろっと覗きに行ってみる。

 すると、そこは礼拝所になっているようだった。
 それも、普通の礼拝所ではない。

 おどろおどろしい姿をした怪物の像があって、それを囲むようにして無数のミイラみたいなのが跪いていた……らしい。
 俺がエーテルバスターキャノンをかすめて、天井をぶっ壊したので、ミイラたちがふよふよ浮いている。
 なんか動き始めているから、これ、本来ならば迷宮を進んだ俺たちが、礼拝所にたどり着いてミイラたちと戦っていたのかもしれないな。

 おお、ミイラたちが海に吸い出されていく……。
 そして成すすべなくふわふわ流されていき、だんだんふやけていく。

 ついでに、礼拝所の中心にあったおどろおどろしい怪物の像も動き始めた。
 だが、水中で動く想定がされていなかったようで、あっぷあっぷと水を掻いている。

 俺たちはブイーンとモータースクリューで接近し。

「とりゃ!」

 ピョインッ!という効果音とともに、怪物の像もアイテムボックスのアイコンとなったのであった。

『ウグワーッ! 呪われた神殿を攻略しました! 300ptゲットです!』
『ウグワーッ! 堕ちたる神の仔を撃破しました! 1000ptゲットです!』

 堕ちたる神の仔!!
 なんとそれっぽい名前だ。

『そう言えば聞いたことがありますぞ。魔人候を擁する神々に、相反する勢力がいると。これはつまり、魔人候に対抗するために創造神が用意した、この世界に害を及ぼすための力なのですぞ』

「ははあ、魔人候へのカウンターだったか。逢魔卿はこいつを見張ってたのかも知れないな。それにしては溺れかけていたが」

「もしかして、この部屋の中にある武器とか使う予定だったんじゃない? それに他にも色々あるよ! ほら、絵がいっぱい描かれてる!」

 ポタルが指差す先には、壁画が並んでいた。
 さっきのおどろおどろしい怪物が、甲冑を纏って巨大化した絵、そこからさらに翼と魚の尾を生やした三段階目の変身の絵。
 つまり、普通に戦っているとこいつは二回パワーアップして襲ってくるボスキャラみたいなのだったということになる。

 一段階目の初っ端で俺がゲットしてしまったので、全部なかったことになっただけである。
 運が悪かったな、堕ちたる神の仔!

「ということで、素材を集めて帰ろう! そろそろ肌がふやけてきた。もう当分、海はこりごりだ」

『了解ですぞー』

「色々集めちゃおうー!」

 そういうことになったのだった。
 ちなみにエーテルバスターキャノンだが、一発撃ったらガス欠になった。
 ちょっぴりずつエネルギーが溜まっていっているようなので、しばらくしたらまた撃てるようになるのかも知れない。

▶UGWポイント
 100pt(ツケ 払い終わりました!)

 称号
 ※解放者レベル2
 ※征服者レベル2
 ※神殺しレベル1
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