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スローライフよ永遠に!編
第87話 確認せねば流星雨は存在しない
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夜である。
爽やかな目覚め!
「では星を見よう」
『お待ちしておりました』
「むーっ」
おお、ポタルがファンに敵愾心に満ちた視線を向けている!
『あらあら、お可愛いこと』
ファンもお前そういう事言うのやめろよー。
「タマル! 私この人嫌いなんだけどー!」
「まあ性格はよろしくないね」
『おほほほほ』
ということで、ファンに連れられ、俺とポタルでカルデラ湖の湖畔に立つのだ。
タマル村の大地よりも高いところにあるし、他に視界を遮るものはない。
星がよく見えるのだ。
「しかし、ヘルズテーブルで流星雨が見られるとは思わなかったなあ。今まで何回も夜空を見てきたけれど、流星がたまにあるくらいだったから」
『これは簡単なことです。エーテル宇宙において、流星雨は特別な意味を持っているんです。だって本来存在しないものなのですもの』
「存在しない? じゃあなんで流星雨が来るってわかったんだ?」
『タマル様、あなたが観察することで、流星雨の存在が確定するのです。今は、流星雨があるのかないのか、不確定な状態』
シュレディンガーの流星雨だ。
『……みたいなことをお兄様が仰ってました』
「館長からの受け売りじゃねえか!」
ファンが、てへっ、みたいなポーズをした。
くっ、あざといが可愛い。
「むむっ!! そのポーズか……」
ポタルが何か学習してしまった気がする。
『さあ、空をご覧くださいませ! 星が流れてきますわよ!』
「ほんと?」
夜空を見上げる。
正直に告白すると、俺はそこまで感受性が豊かではないので、星空とか自然の光景への感動は薄い。
満点の星空はきれいだが、これは普段の旅で見上げていたものである。
星空は食べられないので、フーンという感じで眺めていた。
カルデラの湖畔から見上げる星空もきれいだが、フーンという感じである。
「あっ、流れ星!」
「そうだねー」
『タマル様の反応が想定よりもずっと薄い……』
ショックを受けてるんじゃないファン!
「きれいだねえ……。きれいー。きれいー」
『ポタルさんの語彙がかなり少ない……!』
またファンがショックを受けてるな。
彼女は咳払いをすると、いつもの余裕ある態度に戻った。
『ごほん。いいですかお二人とも。流れる星に祈りを捧げれば、流星雨は皆さんの存在を認識します。あれはエーテル宇宙と次元の狭間を飛ぶ、飛翔生命体群なのです。彼らの認識がこちらに届くことで、星の欠片が顕現します』
「おお、メルヘンチックな流星雨のイメージを一新してしまうようなファンタジックSF発言だ」
『ってお兄様が言ってたんです。まだわたくしの言葉できれいに言い直すのが間に合ってないだけです』
ポタルの眼差しが暖かくなった。
気付いたか。
ファン、どうやらポタルの同類だな!
『こうして祈ると……』
ファンが空に向かって祈りを捧げた。
すると、ぱらぱらと流れていた星空が、突然、キラキラとした輝きに包まれた。
輝きが連続して流れていく。
「うおっ、なんだあれ」
『流星がこちらを認識したんです。お二人もどうぞ』
「どーれ」
「やってみる!」
俺が祈りを捧げる風の仕草をすると……。
一瞬、空が満点の輝きに包まれた。
それが猛烈な勢いで流れていく。
そして地上に、いくつかの輝きが出現した。
なんだなんだ。
流星雨なんてもんじゃないぞこれは。
流星スコールじゃないか。
感受性に乏しい俺も、これにはびっくりだぞ。
「こいつは凄い……」
『でしょう?』
「どんなレシピが生まれるんだろう」
『そっち!?』
「うんうん、タマルはそういう人だからねー」
とりあえず星が途切れるまで、ぶっ続けで4時間半ほど祈った。
すると夜が明けてきたので、二度寝することにしたのである。
朝目覚めると、村は大騒ぎだった。
いや、村とは言ってもそんなに人数いないけどな。
『オー!! タマルさーん!! なんかトゥインクルトゥインクルしてるリトルスターパーツが転がってまーす!』
「星の欠片だな」
起きてすぐに、フランクリンが騒ぐ方にダッシュした。
そこには、金色に輝く欠片みたいなのが落ちているではないか。
『これがドロップしているんですが、テイクできませーん』
「手で触れないってことだな。なんか次元がずれている存在らしいからな。つまり、拾うにはこうだ!」
虫取り網でさらう。
すると、ピョインッ!という音とともにアイテムアイコンに変わった。
星の欠片、というそのまんまのネーミングだ。
『新しいレシピが生まれた!』
▶DIYレシピ
※星の変身ブレスレット
素材:星の欠片+夢幻の欠片
「!?」
よくわからないものが生まれたぞ!
そして夢幻の欠片!
お前、ここで必要になるのか!
『夢幻の欠片と言えば、流血男爵領に落っこちてましたな』
「だな。拾いに行かねばならんな」
一つやることをやると、新しい目的が生まれてくるな。
ドクトル太郎の降臨で一回エンディングを迎えて、そこからイベント条件が次々解放されていっているのではないか。
スローライフゲームみたいな世界だからな。ありうる。
『今タマル様、この世界がスローライフだから色々起きるんだなーって顔してましたな』
「また俺の心読んだ?」
『タマル様めちゃめちゃに顔に出るの分かってませんな? で、今から行くんですな?』
「そこは俺の考えを先回りしたな? その通りだ!」
ラムザーとともに、馬車にダッシュするのである。
やることは山盛りなのである!
『ウグワーッ! 流星雨の存在を認識しました! 1000ptゲット!』
『ウグワーッ! 流星雨との相互認識作業を1000回行いました! 3000ptゲット!』
『ウグワーッ! 星のレシピを手に入れました! 200ptゲット!』
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星の変身ブレスレット
UGWポイント
13200pt
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タマル村の大地よりも高いところにあるし、他に視界を遮るものはない。
星がよく見えるのだ。
「しかし、ヘルズテーブルで流星雨が見られるとは思わなかったなあ。今まで何回も夜空を見てきたけれど、流星がたまにあるくらいだったから」
『これは簡単なことです。エーテル宇宙において、流星雨は特別な意味を持っているんです。だって本来存在しないものなのですもの』
「存在しない? じゃあなんで流星雨が来るってわかったんだ?」
『タマル様、あなたが観察することで、流星雨の存在が確定するのです。今は、流星雨があるのかないのか、不確定な状態』
シュレディンガーの流星雨だ。
『……みたいなことをお兄様が仰ってました』
「館長からの受け売りじゃねえか!」
ファンが、てへっ、みたいなポーズをした。
くっ、あざといが可愛い。
「むむっ!! そのポーズか……」
ポタルが何か学習してしまった気がする。
『さあ、空をご覧くださいませ! 星が流れてきますわよ!』
「ほんと?」
夜空を見上げる。
正直に告白すると、俺はそこまで感受性が豊かではないので、星空とか自然の光景への感動は薄い。
満点の星空はきれいだが、これは普段の旅で見上げていたものである。
星空は食べられないので、フーンという感じで眺めていた。
カルデラの湖畔から見上げる星空もきれいだが、フーンという感じである。
「あっ、流れ星!」
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ポタルの眼差しが暖かくなった。
気付いたか。
ファン、どうやらポタルの同類だな!
『こうして祈ると……』
ファンが空に向かって祈りを捧げた。
すると、ぱらぱらと流れていた星空が、突然、キラキラとした輝きに包まれた。
輝きが連続して流れていく。
「うおっ、なんだあれ」
『流星がこちらを認識したんです。お二人もどうぞ』
「どーれ」
「やってみる!」
俺が祈りを捧げる風の仕草をすると……。
一瞬、空が満点の輝きに包まれた。
それが猛烈な勢いで流れていく。
そして地上に、いくつかの輝きが出現した。
なんだなんだ。
流星雨なんてもんじゃないぞこれは。
流星スコールじゃないか。
感受性に乏しい俺も、これにはびっくりだぞ。
「こいつは凄い……」
『でしょう?』
「どんなレシピが生まれるんだろう」
『そっち!?』
「うんうん、タマルはそういう人だからねー」
とりあえず星が途切れるまで、ぶっ続けで4時間半ほど祈った。
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朝目覚めると、村は大騒ぎだった。
いや、村とは言ってもそんなに人数いないけどな。
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