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スローライフよ永遠に!編
第94話 退廃帝の玉座を爆破したりして遊ぶ
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『これが退廃帝の玉座か。はっはっは、こうだ!』
逢魔卿が魔法を使って足を踏みしめると、地面を走っていった霜の柱みたいなのが一気に突き立ち、玉座を粉々に破壊した。
喝采する俺たち。
満足げな逢魔卿。
こんな風にして水の中で遊んだり、タモ網を振り回して魚を獲ったり。
水から上がってきたら、退廃帝の元妃であるファンがいて、逢魔卿含めた一同で心底驚いたりした。
『えっ、玉座を破壊した? 結構なことではありませんか。皆様ストレスが発散されたことでしょう』
ニコニコしている。
こういうのが一番怖いなー。
というか、退廃帝のところにいたのは過去のこと、今は新しい自分みたいな感じで生きてる人なので、気にしてはいけないのかもしれない。
その後、魚を焼くなどして大いに食い、逢魔卿はタマル村滞在を満喫していった。
『この後すぐに赤き湿原に向かうのか?』
「そうなるな。新しい素材も手に入りそうな感じだし、何より麦があるんだ。めちゃくちゃやる気だぞ」
『うむ。だが湿原そのものが侵入した者の命を奪う。気をつけよ。大地を何かで覆うことができれば恐ろしくはないのだが』
「大地を……何かで……覆う……?」
その時、俺の脳裏に電流が走る────!
「逢魔卿、俺の新たな能力を見てくれ」
『新たな能力……!?』
俺は頭上の天地創造アイコンを押す。
すると、工事をする人の姿に変身した。
ポルポルがトコトコ走ってくる。
コンクリートミキサー車も一緒だ。
「ホイサー!!」
掛け声とともに、カルデラ湖の一部にピッケルを叩きつけた。
すると、湖面の一箇所がパーンと砕けた。
四角い空間が生まれる。
『ピピー!』
ポルポルがコンクリを流し込む。
すぐ固まった。
湖面にコンクリの道ができる。
『な……なんだと……!? わらわが乗っても沈まない……。まるで地面の上のようだ。これは一体……!』
「どんなところにも道を作る力だ。これで、赤き湿原をコンクリートジャングルに変えてやる」
『なんと恐ろしい権能を振るうのだ。そなたを敵に回さなくて本当に良かった。それはそうと、この硬いところは安定しているな。魚を焼くにもいいのではないか。網を設置したり』
「ほんとだ」
硬いコンクリ地面の上で、バーベキューが安定して行えるようになった。
なお、この道路、俺が工事する人ルックでピッケルを振り下ろせば一撃で破壊できる。
飛び散ったコンクリが空気に溶けて消えた。
エコである。
さらに、道路には創造神のえんぴつで落書きもできることが判明した。
これは色々遊べそうである。
『よし、もののついでだ。わらわが道の途中まで同行しよう。リセンボンたちが待っている故、あまり長く道草は食えぬがな』
「そうか、ありがたい!」
道案内がいると楽なのである。
「逢魔卿帰っちゃうの? そっかー! 残念だなー!」
「ポタルが嬉しそうだぞ!」
『最強のライバルがいなくなると思ってるんでしょうな』
『オー! ガールズバトルでーす!』
「うるさいよ二人ともー!!」
ポタルがラムザーとフランクリンをポカポカ叩き、二人ははっはっは、HAHAHAHAHAと笑っているのだった。
なお、キャロルはガツガツと魚を食っていた。
飛空艇が展開され、みんなで乗り込んでいく。
空を飛び始めると、逢魔卿が船べりにしがみつきながら、じっと地面を見下ろしている。
『うーむ!! 恐るべき力……。フグに乗って飛んでいる時よりも速く、しかも多くの者たちを載せられる。凄まじい権能よ……』
「便利だぞ。旅行の速度が跳ね上がる。その分情緒が減る」
『情緒とはなんだ? 危険がなくなるならよいことではないか』
「まあヘルズテーブルに情緒なんてものないもんな」
はっはっは、と逢魔卿と盛り上がる。
飛空艇はブイーンと飛び、逢魔卿の案内通り、元流血男爵領を横に抜けていった。
『ここは、我がタマル様とトロルを狩った森ではないですかな』
「ほんとだ。この森を抜ければ赤き湿原だったのか。すぐ近くに色々あるもんだなあ。ヘルズテーブルは広いようで狭い」
ヌキチータもヘルズテーブル地方と言ってたしな。
この世界の外には、もっともっと広い世界があるのかもしれない。
「見えてきたよー! 真っ赤! どこまで真っ赤!」
「どれどれ。うおー、あかーい」
赤き湿原
そこは真っ赤な湿原でした。
あちこちに赤い沼があり、大変毒々しい。
どうやったらこんな恐ろしい見た目になるんだ。
飛空艇に気付いて、下からわらわらと怪物たちが出現した。
赤い沼に身を潜めていた、ガイコツトカゲみたいなやつとか、武器を携えたカエル人みたいなのだ。
みんなわあわあ叫びながら、俺たちを追ってくるぞ。
「やる気満々ではないか」
『タマル、気をつけよ。赤き湿原の者たちは大地を血に染めることを好む。赤き水を用いて魔法を使う者までいる。これまでと比べても、容易ならざる相手ばかりだぞ』
そこまで告げると、逢魔卿はフグを呼び出して上に飛び乗った。
リセンボンたちもフグにしがみつく。
『わらわはこれで帰るとする。健闘を祈るぞ』
「おう、おつかれー」
こうして、逢魔卿と別れるのである。
そして怪物たちが群がる赤き湿原へと降り立つ……。
『邪魔ですなあ。どうしますかな?』
「花火マシーンぶっ放してやれ! エーテルバスターキャノンだとここら一帯焼き払うからな。手加減してやろう」
『オー! エンビロメンタリーフレンドリーな判断でーす』
「え、なんて?」
『環境に配慮しているという意味でーす』
「異世界に来て英語を勉強することになるとは思わなかったなあ」
『じゃあぶっ放しますぞー』
「私やるー! えいっ!」
ポタルが地面に向けて、花火マシーンのスイッチを押す。
すると、バビーっと音がして猛烈な勢いのロケット花火が連射されていく。
おほー!
地面で炸裂する花火!
赤き湿原をあちこち粉砕しながら、極彩色の華が咲く。
『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』『ウグワーッ!?』
怪物たちが跳ね飛ばされ、ぶっ飛ばされ、阿鼻叫喚の有様だ。
ここに悠然と飛空艇が降り立った。
「よーし、じゃあ開拓をね、始めて行こうと思うんですよね。最終目標は麦。ついでで迷宮踏破して、まあ余裕があれば魔人侯と兄弟神をサクッとね」
『ウグワーッ! 花火を打ち上げました! 500ptゲット!』
「打ち上げ……?」
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逢魔卿が魔法を使って足を踏みしめると、地面を走っていった霜の柱みたいなのが一気に突き立ち、玉座を粉々に破壊した。
喝采する俺たち。
満足げな逢魔卿。
こんな風にして水の中で遊んだり、タモ網を振り回して魚を獲ったり。
水から上がってきたら、退廃帝の元妃であるファンがいて、逢魔卿含めた一同で心底驚いたりした。
『えっ、玉座を破壊した? 結構なことではありませんか。皆様ストレスが発散されたことでしょう』
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こういうのが一番怖いなー。
というか、退廃帝のところにいたのは過去のこと、今は新しい自分みたいな感じで生きてる人なので、気にしてはいけないのかもしれない。
その後、魚を焼くなどして大いに食い、逢魔卿はタマル村滞在を満喫していった。
『この後すぐに赤き湿原に向かうのか?』
「そうなるな。新しい素材も手に入りそうな感じだし、何より麦があるんだ。めちゃくちゃやる気だぞ」
『うむ。だが湿原そのものが侵入した者の命を奪う。気をつけよ。大地を何かで覆うことができれば恐ろしくはないのだが』
「大地を……何かで……覆う……?」
その時、俺の脳裏に電流が走る────!
「逢魔卿、俺の新たな能力を見てくれ」
『新たな能力……!?』
俺は頭上の天地創造アイコンを押す。
すると、工事をする人の姿に変身した。
ポルポルがトコトコ走ってくる。
コンクリートミキサー車も一緒だ。
「ホイサー!!」
掛け声とともに、カルデラ湖の一部にピッケルを叩きつけた。
すると、湖面の一箇所がパーンと砕けた。
四角い空間が生まれる。
『ピピー!』
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すぐ固まった。
湖面にコンクリの道ができる。
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「どんなところにも道を作る力だ。これで、赤き湿原をコンクリートジャングルに変えてやる」
『なんと恐ろしい権能を振るうのだ。そなたを敵に回さなくて本当に良かった。それはそうと、この硬いところは安定しているな。魚を焼くにもいいのではないか。網を設置したり』
「ほんとだ」
硬いコンクリ地面の上で、バーベキューが安定して行えるようになった。
なお、この道路、俺が工事する人ルックでピッケルを振り下ろせば一撃で破壊できる。
飛び散ったコンクリが空気に溶けて消えた。
エコである。
さらに、道路には創造神のえんぴつで落書きもできることが判明した。
これは色々遊べそうである。
『よし、もののついでだ。わらわが道の途中まで同行しよう。リセンボンたちが待っている故、あまり長く道草は食えぬがな』
「そうか、ありがたい!」
道案内がいると楽なのである。
「逢魔卿帰っちゃうの? そっかー! 残念だなー!」
「ポタルが嬉しそうだぞ!」
『最強のライバルがいなくなると思ってるんでしょうな』
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「うるさいよ二人ともー!!」
ポタルがラムザーとフランクリンをポカポカ叩き、二人ははっはっは、HAHAHAHAHAと笑っているのだった。
なお、キャロルはガツガツと魚を食っていた。
飛空艇が展開され、みんなで乗り込んでいく。
空を飛び始めると、逢魔卿が船べりにしがみつきながら、じっと地面を見下ろしている。
『うーむ!! 恐るべき力……。フグに乗って飛んでいる時よりも速く、しかも多くの者たちを載せられる。凄まじい権能よ……』
「便利だぞ。旅行の速度が跳ね上がる。その分情緒が減る」
『情緒とはなんだ? 危険がなくなるならよいことではないか』
「まあヘルズテーブルに情緒なんてものないもんな」
はっはっは、と逢魔卿と盛り上がる。
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赤き湿原
そこは真っ赤な湿原でした。
あちこちに赤い沼があり、大変毒々しい。
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おほー!
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