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刺激、劣情
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「う、う、」
ぐりぐりと優馬が頭を擦りつけてくる。頑張ったから褒めろとでも言っているようだ。
先程より動きやすくなったのか、動きが少し滑らかだ。
「よしよし…優馬…きっともうすぐだよ。」
「う。ぉいーぁぁ、あうあう、」
優馬は上目遣いで、俺の腕を柔く噛んだ。以前より噛む力が弱い。きっと調節が上手くなったんだろう。
目を閉じて、噛むのに夢中になっている優馬は、段々と噛む力が強くなっていく。このままエスカレートしたら、俺も優馬と同じになるんだろうか。
「優馬。」
「ぅあ」
はっとしたように口を開け、俺のことを確認する。ただ甘えたいのか、優馬は俺にずっとくっついていた。
優馬は、俺のものになったんだ…
そう感じた途端、少しだけ嬉しくなった。大好きだった優馬が、俺に応えてくれる。気持ちが軽くなった気がした。
「…服、ずれてる。」
俺に身体を預ける優馬は、服が捲れる事なんか気にしてはいないようで、ただただ俺の体温を感じていた。
優馬の身体はまだ冷たく、それでも表情や態度は暖かかった。
「あ、」
細い首を少し噛むと、優馬は小さく喘いだ。もうここまで回復したんだ。もう少しで心臓も動いてくれるはず。
強心剤を打ったら、優馬は苦しむ。
それなら、ゆっくりと、こうするしかない。
俺の跡でいっぱいになった身体に、新しく跡をつけていく。俺が俺じゃなくなろうが、優馬が治ればいい。その為ならゾンビにでも何にでもなれる。
「あ、う、うぅぅ…っ」
ろくに抵抗もできない優馬は、大人しく喘ぐだけだった。叫ぶことも、暴れることも今はできない。
「きっと、できるからな…」
冷たい優馬の中に、ずぶずぶと自分が沈んでいく。人間の性感帯は、ゾンビでも同じ。優馬の身体に、本来の快感を叩き込む。
少しでも人間に近づける為に。
優馬を噛む力を弱めていく。もう傷をつけるなんてことはしたくなかった。
「そうだよ…優馬、痛みじゃなくて、快感に集中してみて…」
優馬は既に快感に頭が追いつかないらしく、魚みたいに口をぱくぱくさせていた。開いた瞳孔も更に開きそうなくらいに目を見開いて、優馬は遂に絶頂を迎えた。
「あ……」
「んっ…あ、やべ…」
優馬の薄いお腹が、少し膨れた。
余韻に浸っているのか、優馬は口を開けたまま天井をぼーっと見ている。
流れるように溢れた精液を拭き取り、優馬がこのまま眠れるように片付けた。
「ぅい…」
「優馬、大好きだよ。」
冷たい唇に自分の唇を重ねる。
もう優馬は痛みを求めなくて良いはず。それはとても、喜ばしい事だった。
ぐりぐりと優馬が頭を擦りつけてくる。頑張ったから褒めろとでも言っているようだ。
先程より動きやすくなったのか、動きが少し滑らかだ。
「よしよし…優馬…きっともうすぐだよ。」
「う。ぉいーぁぁ、あうあう、」
優馬は上目遣いで、俺の腕を柔く噛んだ。以前より噛む力が弱い。きっと調節が上手くなったんだろう。
目を閉じて、噛むのに夢中になっている優馬は、段々と噛む力が強くなっていく。このままエスカレートしたら、俺も優馬と同じになるんだろうか。
「優馬。」
「ぅあ」
はっとしたように口を開け、俺のことを確認する。ただ甘えたいのか、優馬は俺にずっとくっついていた。
優馬は、俺のものになったんだ…
そう感じた途端、少しだけ嬉しくなった。大好きだった優馬が、俺に応えてくれる。気持ちが軽くなった気がした。
「…服、ずれてる。」
俺に身体を預ける優馬は、服が捲れる事なんか気にしてはいないようで、ただただ俺の体温を感じていた。
優馬の身体はまだ冷たく、それでも表情や態度は暖かかった。
「あ、」
細い首を少し噛むと、優馬は小さく喘いだ。もうここまで回復したんだ。もう少しで心臓も動いてくれるはず。
強心剤を打ったら、優馬は苦しむ。
それなら、ゆっくりと、こうするしかない。
俺の跡でいっぱいになった身体に、新しく跡をつけていく。俺が俺じゃなくなろうが、優馬が治ればいい。その為ならゾンビにでも何にでもなれる。
「あ、う、うぅぅ…っ」
ろくに抵抗もできない優馬は、大人しく喘ぐだけだった。叫ぶことも、暴れることも今はできない。
「きっと、できるからな…」
冷たい優馬の中に、ずぶずぶと自分が沈んでいく。人間の性感帯は、ゾンビでも同じ。優馬の身体に、本来の快感を叩き込む。
少しでも人間に近づける為に。
優馬を噛む力を弱めていく。もう傷をつけるなんてことはしたくなかった。
「そうだよ…優馬、痛みじゃなくて、快感に集中してみて…」
優馬は既に快感に頭が追いつかないらしく、魚みたいに口をぱくぱくさせていた。開いた瞳孔も更に開きそうなくらいに目を見開いて、優馬は遂に絶頂を迎えた。
「あ……」
「んっ…あ、やべ…」
優馬の薄いお腹が、少し膨れた。
余韻に浸っているのか、優馬は口を開けたまま天井をぼーっと見ている。
流れるように溢れた精液を拭き取り、優馬がこのまま眠れるように片付けた。
「ぅい…」
「優馬、大好きだよ。」
冷たい唇に自分の唇を重ねる。
もう優馬は痛みを求めなくて良いはず。それはとても、喜ばしい事だった。
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