貴重な男の中で一番優しいのは俺らしい

クローバー

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早香さんとのデートは楽しいらしい

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電車での時間を名残惜しく思いながら、お店に向かった。

今更だが、さん付けはちょっと止めたいと思ったので、早香さんに聞いてみた。



「…早香って、これから呼んでいいかな?」

「ふえっ!?も、もちろんいいよ!…わ、私も松本くんじゃなくて、天音みたいに修史くんって…呼んでいい…かな?」

「うん、そのほうが、早香との距離が近くなった気がして凄くいいと思うよ!」

「そ、そうだよね!…えへへっ!」



早香さ…早香は喜んでくれたみたいだ。

呼び捨てされるのが嫌かと思ったが、あっさり大丈夫だった。

俺の呼び方に関して聞かれたが、修史でもあなたでもご主人様でも何でもいいので、特に気にしなかった。



ただ、もし女の子の子供が三人生まれたら、おとー、お父様、パパりんとかそれぞれのキャラに合わせて呼ばせたいと思っているが。←アニメ生徒会の一存参照







しばらくして、お店着いた。

外から中が見えて、内装も落ち着いた雰囲気で居心地が良さそうなお店だった。

…さりげなく、予約しておくと好感度上がるかもしれないと思って予約しておいたので、直ぐに席に案内された。



「えへへっ!ありがとう、修史君!」

(予約しておいてくれたんだ!そういう気配りは本当は私の役目だったんだけど…。修史君は流石だなぁ。)



案の定、好感度が少し上がった気がした。



その後、注文を終えてから、俺は早香と話をしていた。



「練習はどうだった?早香。なんか練習多そうだけど、大会近いの?」

「練習は今日は少し上手くいかなかったかな。大会はもうすぐ全国大会があるよ!」



全国大会だと!?

これは応援に行くしかない。



「そうなんだ、全国大会って凄いよね。応援しにいくよ!」

「え!?そ、そんな、わざわざ悪いよ!」

(でも、来てくれたら凄く嬉しいな!あっ、でも緊張しすぎちゃうかも!?…そ、それでも来て欲しい…かな!)



遠慮している早香だが、とても期待している表情をしていた。

結果はどうであろうと、早香を応援したいと思った。

早香がいい成績なら、俺はその早香に勝ったって事で注目を浴びるかもしれないしね。

…まあ、男女のタイムの差はどうなってるのか知らんけどね。









「はい、あーん!」

「あ、あーん!うん、すっごく美味しい!…やっぱり修史・・くんと一緒だからかな?」

「そう言って貰えると嬉しいよ、ありがとね!」

「お返しだよ!はい、あーん!」



オムライスが届いてすぐ、自然と俺と早香はイチャついていた。

照れながらも、美味しそうにパクっと食べてくれる、早香にとても癒された。



口を開けてパクっと食べてくれる瞬間って、若干のエロさも感じるし可愛らしさも感じて、凄く良かった。

逆に、あーんして貰った時の嬉しさと優越感は格別だった。



生まれて初めて、周りの目を気にせずにイチャつくカップルの気持ちが分かった気がした。

リア充○ね!と思っていたあの頃の自分に一言いってやりたい。





さんざんイチャついて食べ終わった後、少し休憩してからお店を出ることにした。

会計の為にレジへと進む。



「あ、修史くん!お会計は私が払うよ!」

「大丈夫!俺が払うよ!ここは男である俺に少し見栄を張らして欲しいからさ!」

「そ、そこは普通逆だと思うんだけど…。」



そう言って会計は無理やり俺が払った。

早香の言葉も若干気になったが、何がなんでもデートでは俺がお金を出したいのだ!

……あれ?前の世界で女性にいいように財布として使われた、あの頃の苦い経験が脳裏に浮かんで…。

早香は、そういう人じゃないと信じてるんだからね!!







「じゃあ、次は映画見に行こっか!」

「うん、そうだね!えへへー、楽しみだなー!」



お店を出た後、映画館へと向かった。

早香はルンルン気分で浮き足立ちながら歩いている。

明らかに上機嫌だ。



(可愛いな、早香。…なんだか、今すぐ抱き締めたくなったけど、それは無理だとして…。手を繋ぐくらいなら大丈夫…だよな?)



俺は隣で上機嫌に歩いている早香の左手を、そっと掴んだ。

純粋な気持ちで、自然と手を繋ぎたくなったからだ。

早香は少し驚いた様子で顔を見てきた。



「…修史くん。こ、これって…。」

「早香、手を繋いでもいいかな?まあ、もう繋いでるけど。」

「えっ!?えっと、も、勿論OKだよ。わ、私も繋ぎたいって思ってたから!」

「そっか!それなら嬉しいな。」



考える事は一緒だったみたいだ。

早香は嬉しそうに笑っていた。

頬がちょっぴり赤くなっていた。



そんな早香を見て俺は嬉しくなった。

なので、調子に乗って手の繋ぎ方を恋人繋ぎに変えた。



すると、更に早香の頬が赤くなった。



(こ、恋人繋ぎなんて…うう~、夢みたいだよぉ。う、嬉しくてドキドキが止まらなくて…。幸せだけど、なんだか頭が混乱しそうだよぉ!)



頭から煙が出そうなくらいに赤くなっている早香の姿も、なかなか可愛らしかった。

恥じらう乙女の魅力というやつだろうか?



握る手が少し震えていたから、緊張もしているのかもしれない。

そう思いつつ歩き続けていると、いつの間にか顔の赤みも震えも収まっていた。



早香は耐性が身に付くのが早い人なのかもしれない。







早香と手を繋ぐ事で生まれる安心感を堪能しつつ、歩みを進めていると映画館に着いた。



飲み物やお菓子を買ってから席に座り、映画の上映を待つ。

これから見る映画は、早香が見たいと言った恋愛映画だ。

恋愛映画など心底興味が無いが、早香と見るとなると別物だ。

楽しみで仕方がない。



「早香は普段映画とか見るの?」

「ううん、映画は見ない方かな?ドラマとかは凄く見てるんだけど。」

「へぇー、そうなんだ。(この世界の)ドラマとか全然知らないから今度見てみよっかな?」



この世界のドラマとか映画とかどう変わっているのか、気になったのでぜひ見てみたい。

勿論、アニメもね。

…あわよくば、早香と二人きりで。



「そ、それなら、家にDVDとかブルーレイとか買ってあるから、もし修史くんが嫌じゃなければ、い、一緒にどうかな!?」

「おおっ!それは嬉しいお誘いだよ。お願いするね!」

「うん!分かった!えへへっ、楽しみ!」



おっと、どうやら願いが簡単に叶いそうだ。

しかも、早香の方から誘って来てくれるとは。

意外に積極的な面も会って、素敵だと思った。

…家に誘うと言うことは…。







映画が始まってからは、お互いにスクリーンに集中していた。

だが、本編が始まる前の映像の時に、早香が俺の手をチラチラと見ていた事に気付いた。

なので、さりげなく、早香の手にそっと重ねた。



(あっ…。修史くんが手を…。…見てたのバレてたの…かな?…でも、それでも嬉しいや。えへへ!)



早香は嬉しそうに俺の手を見つめてから、俺の顔を見た。

目が会った俺たちは、お互いに笑顔を見せた。

キスしたくなったが耐えた。





映画の内容は、簡単に言えば凄くモテる男が、主人公の大人しい女の子に声をかけて、段々と距離が近付き、結婚するというシンプルなものだった。



モテ男役の男性が失礼だが、ぱっとしなかったので、壁ドンやら股ドンやらキザな台詞もいまいちしっくり来なかった。

それでも他のお客さんはキャーって悶えてたけど。



まあ、ただ最後の方のシーンは良かった。

苦難を乗り越えて努力してより綺麗になった女の子と、その姿をしっかりと見ていて色々な誘惑から耐えた男との、熱いキスシーンは素晴らしかった。

不覚ながらもAVのキスシーンよりも興奮した。

お客さんも感動して泣いてたし。



早香もキュンっとして、チラチラと俺の唇を見て顔に手を当てて恥ずかしがっていたので、今すぐキスしてやろうかと思った。

まあ、まだ恋人じゃないから出来ないけどね。

…あれ?もう恋人っぽい事を散々やってる気が…。







映画が終わってから、俺達は外に出た。

周りには感動でまだ泣いている女性達がチラほらいた。



「早香は映画どう思った?」

「えっとね!すっごく良かった!特に…あの…さ、最後の方のキスシーンとか。か、感動したし…なんだかドキドキしちゃった…かな?」



そう言って早香は胸に手を当てて、上目遣いで俺を見てきた。

…なんだこの可愛い生き物は。

そこでの上目遣いは反則だと思う。

今すぐホテルに連れ込みたい気持ちを頑張って押さえつける。



「俺も、凄く良かったと思うよ。はじめて恋愛映画見たけど、二人がお互いを想う気持ちの強さが、ハッピーエンドを生み出した感じが、凄く感動したよ!」

「だよね、だよね!はぁ~!絶対もう一回見に来る!」



早香は拳を握りしめて意気込んでいた。



(私が映画みたいに修史くんとキス出来たら…な、なに考えてるのよ~っ!!)



早香はキスシーンでも思い出したのか、耳まで真っ赤になって悶えていた。







映画を楽しんだ後は、ショッピングモールで服を物色した。



お互いに似合いそうな服を見繕う…予定だったが正直、流行りとかはさっぱり分からなくて本当に困った。

なので、こっそり店員さんに早香に似合う服装を三つ見繕って貰い、早香に着て貰った。←最終手段



「ど、どうかな?似合ってるかな!?」

「…凄くいいと…思います。」



結果、早香は元が可愛いので大抵の服は似合っていて、同じようなセリフしか言えなかった。

短いスカートやショートパンツが特に良かった。

が、気の効いたコメントは何一つ言えなかった。

…ファッション雑誌を買って勉強しておくべきだったかもしれない。



「こっちの服はどう?」

「…うん!その服も似合うよ!」

「えへへ!そっか!…修史くんに似合うって言われたから、どれか買っちゃおっかな!?どれがいいと思う?」



早香は俺にそう聞いてきた。



こういう場合、ぱっと見、良かったやつを選ぶべきだと思う。

それか、早香が一番気に入ってそうなのを選ぶべきであろう。

だがしかし、俺は一番は選ばない。



「ごめん、一番なんて選べない!どれも早香の色んな可愛さが出てたから。もう、俺が全部買うよ!」

「そ、そんな…可愛いだなんて…。そ、そうじゃなくて、それは流石にだめだよ。…高いし申し訳ないよ!」

「早香、俺がどうしても買いたいんだ。だめ…かな?」

「うっ!そ、そんなのずるいよ。だめなんて…言えるわけないじゃん。」



必殺だめ…かな←上目遣いを使って、俺は早香の服を無理やり買った。

まあ、その代わり、俺の服は早香がどうしてもって言うから買って貰ったけどね。



女性は服を選ぶのにイカれたくらい時間をかけるイメージだったが、早香は思いの他、早く選んでくれた。

早香だからか、この世界の女性だからなのかは、よく分からなかったが。



…迷ったら全部だ!この世界ではそう生きてやる!









その後も色々と見て回っていると、いつの間にか時刻は六時半を回っていた。

早香といると時間が過ぎるのがとても早く感じる。



「早香は何時まで俺といても大丈夫なの?」

「うーんとね、ちょっと待ってね。お母さんの帰ってくる時間によるから、電話して聞いてみるね!」



俺も夕飯いるかいらないかを妹に言わないとなので、早香の都合を聞いてみた。



「あ、もしもしお母さん、今日って仕事何時まで?…うん…うん…え!?そうなの!?…うん、聞いて無かったよ。…わかったよ、楽しんで!!じゃあね!!」



早香の電話が終わったようだ。

早香の言っていた事から推測するに、早香のお母さんは飲み会で今日は帰ってこないってところかな。

…なんてね!そんな予想は俺に出来ないから。



「早香驚いてたみたいだけど、お母さん何だって?」

「う、うん、それがね、仕事の同僚と飲み会やるんだって。明日お母さん休みだから、そのまま泊まってくるって。」



…なんということでしょう。

俺の予想が当たっているではありませんか!



「だから、その、今日はずっと遊べるし…。それに…。」



おっと、早香が下を向いてモジモジしながら、チラチラ俺を見ている。

なんだ、この反応は?



「い、家に誰もいないから…!だから…今から私のお家に…一緒に…どう…かな?」
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