朝が来るまでキスをして。

月湖

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32 快楽の後

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「はぁっ・・はぁっ・・ぁー・・・」



ヒカルちゃんの中に俺の欲を叩きつけると同じ瞬間、髪を振り乱し女のように喘いでいたヒカルちゃんも俺の腹の上に白濁を吐きだしそのまま倒れ込んできた。

汗で濡れた前髪が額にぺったりとくっついてものすごく邪魔そうに見え思わず掻き上げてやると、なかなか整わない息を零したまま俺を見上げて目を細める。



「ありがと・・・」



「いや、べつに」



なんだろな。

普段、女とヤった後なんて、出したらもう触るなみたいに思ってんのに。

やっぱ、ずっと一緒にいた分くらいは情があんのかな?

少なくとも、終わった後でこんな事をしてるくらいには。



「抜くよ? ケツ、締めないと俺の垂れてくるかも」



でもさすがにお互いの腹の間に残ったままの精液の感触はちょっと嫌で。

とっとと風呂に入りたい。



「ま・・っあ・・・んっ!」



欲を吐ききって萎えたモノをズルッと動かすと、その衝撃にヒカルちゃんの身体がぶるっと震えた。



「まだ、足りねえの?」



なんて、違うって分かってるけどさ(笑)

もうちょっと苛めてみたいじゃん?



「や・・・ちがう・・ぅんっ」



萎えたといってもそこそこの太さのある先が取りぬける瞬間、さっきみたいに声が上がった。


まだあのジェル効いてんの?

前はもう萎えてるみたいだけど。



「ヒカルちゃん、凄かったね(笑)」



「・・・そんなの言わないでよ」



はーっと大きく息を吸うと、俺の上から降りた。


ふふ。顔、赤いし(笑)



「風呂、行こっか」



俺も腹筋だけで起き上がりベッドの脇に立ち上がると、まだ座ったままのヒカルちゃんの頭をワシャワシャと掻き混ぜた。



「っぷ!もう!なにすんだよ!」



「早く」



早くしないと・・・知らねえよ?

・・・ってか、したことないんだから知らねえか。

案の定困惑したカオしてる。



「・・・先、行っていいよ? 俺、・・・腰、痛い」



ああ、そりゃそうだろうけどさ。



「いいから。来いって。ハラ、壊したくないだろ?」



「・・・え?」



ハラ?って顔。

やっぱ知らねんだ(笑)



「ケツに中出ししたまんまでいると、ハラ壊すらしいよ?」



「・・・そ、うなの?」



「そ。だから風呂」



中の、掻き出してやるからさ?(笑)



「・・・うん」



赤い顔で頷くのを、ニヤリとした気分で見ていた。



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