朝が来るまでキスをして。

月湖

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66 明るい視界 side hikaru

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彼の腰に跨りながら首に腕を回して口付けを深くする。

少し嫌そうだったナガレくんの舌が俺のに絡み付くのが嬉しくて、さっきまであった恐怖が少しずつ消えて行く。

唾液を絡めながらするキスにカラダが興奮して、下っ腹にある自分のが大きくなる。

口を離しても萎えないままのナガレくんのに自分のが当たった。

それにドキドキして更にビクビク震える俺の。



「んんっ・・・っ!」



「ヒカルちゃんの、すげえことになってるよ?」



突然唇を離したナガレくんが、その大きな手で俺のと自分のを一緒に握った。



「なにもされてなくてもこんなに漏らしちゃって・・・ね?」



言いながら、俺のから漏れた先走りの滑りを使ってゆっくりと手を上下させる。



「っんぁ・・・っ」



見えなくたってソコがどうなってるかなんて容易に想像がつく。

ここ来て初めてされた刺激に、俺のは悦びに震えどんどん濡れて。

ナガレくんの綺麗な手を汚してる・・・。



「こっちやってやるから、後ろは自分でしな?」



「っぁ!?」



二人のモノを掴んだ手はそのまま、反対側の手の指が俺の口の中に入ってくる。

でも、一瞬だけ舌を絡め取ったかと思うとまたすぐに離れていった。



「ココに、ちゃんと俺のが入るくらいに、ね?」



「あぁっ!」



そしてつぷりと、前触れも無く、濡れた彼の指が1本根元まで俺の後ろの孔に入り、内壁をぐるりと掻き回して出て行く。

残されたのはその先を求めて疼きだすソコの感覚。

俺は手の中にあるボトルを強く握り直した。



「はやく」



「んはぁっ・・・」



ナガレくんの手の中にあるものがぎゅっと握られ、先からまた溢れる。

俺はナガレくんの首から手を離すと、彼の肩に頭を載せてボトルの蓋を開けた。

すぐに広がる甘い匂い。

左手にジェルを垂らすと、俺は覚悟を決めて身体を起こした。



「ふふ」



面白そうな笑い声。

それと同時に突然、視界が明るくなった。



「っ!!」



彼の腹の上にぱさりと落ちるハンカチ。



「あ・・・」



「ほどいてやるって言ったじゃん?」



顔を上げると、綺麗に笑う彼と目が合った。



「見ててやるから、頑張ってみな?」



ちゅ・・・と、勘違いしそうになるほど優しいキス。

でも俺は知ってる。

ちゃんと出来ないと、優しい彼が一瞬で非情な人間に変わる事を。



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