朝が来るまでキスをして。

72 ムカつく

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「オンナより？」



自分の事は棚に上げて、ヒカルがそう言ったことにムカついてる。


「俺のもん」って言われて嬉しがるなら、そのまま余計な事なんか考えずに自信持って俺に抱かれてりゃいいのに。


俺、「オンナよりイイ」って言ったじゃん？

女がいいならわざわざ男のお前なんか抱かないで女を抱くさ。

そんな事も考えられなくなった？

そのまま素直に受けとってりゃそんな苦しそうなカオしなくて済んでるのに。

なんでわざわざありもしない裏を考えるかな。

もし俺がお前を抱きながら女のカラダを思い出してるとしたら、お前はどうすんの？

前に抱いてた女のカラダを思い出しながら、俺とするセックスとその女とするセックスを比べたりするわけ？



ふざけんなよ？



「ヒカル、女とか思い出しながら、俺とヤれんの？」



なんか知んねえけどすっげムカついて、加減なんて無しで最奥にガツガツと打ち込む。




「・・そんなのっ・・しないっああっ・・ナガレく、だけ・・っ」




今にも泣きそうな表情で両手を伸ばし俺の頬に触れると、揺らされて喘ぎながらもヒカルは俺が好きだと叫んだ。



「・・・だったら、余計な事、考えてんなよ・・っ」



「ナ、ガレくっ・・んあっ・すき・・・っ」



そうやって、俺だけ想って啼いてりゃいい。


俺のもん、なんだから。



「んああっ・・ああっ・・ああああ―――っ」



そんなことを思いながら、ヒカルのカラダの一番奥に滾った欲を叩きつけた。



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