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高等学園編

王太子と第1王子と第3王女

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えーっと、今、大変なことになってます・・・。

「アリス、お茶のお代わりはいかが?」

「・・・第3王女殿下、」

「嫌よ、アリス!私のことは親しみを込めてルーフィリアかルーちゃんって呼んでって言ったじゃないのー!!!」

はい、なんでこうなったんですか?
なんで第3王女殿下に気に入られたんですか?
意味わかりません・・・。
誰か助けて!!!!

「コラ、ルー。あまりアリスを困らせてはいけない」

「むぅっお兄様!お言葉ですけど、私、お兄様の方がアリスを困らせてると思いますわ!」

あの、私の返事をさせて・・・。というかなんで王太子殿下もいらっしゃるんですか?はぁ、サラレーヌ・・・会いたいよぉ・・・。

「・・・おい、ザーレス。」

「兄上?」

ザーレスとは王太子殿下の御名前です。

「お前さ、お前の方が困らせてることに気づけよ。」

「えっ😲。ありす、怖がらせてしまいましたか?」

ん?エッなんでその話の流れで私が怖がった事に?

もちろん全力で首をふらせて頂きます。

「いっいえ、全然!」

はい。なんだか嫌な予感がします。うんだって今、通路を通っていたステラと目が合いました。中庭で王族×3とお茶会してるとこ見られました。絶対くる。絶対こっち来る!

「きゃっ」

きたーっ!!!偶然にかこつけて、つまづいた振りをしつつ、王太子殿下の方へ倒れ込むステラ。いや、わざとらし過ぎます。王族×3が見てる・・・これ、注意するべきよね。

そっと手を出しておきます。
 

「まぁ・・・私の為に・・・?」

ゆっくりと手を取り立ち上がるステラ。

「ありがとうございます、お、ぅ・・・お姉様。」

いま、おう、って言った。王太子殿下と勘違いしたんでしょうけど、そんな訳ないですから。
   
「😃無事なら何よりよ、ステラ。でも、どういうつもり?王太子殿下の御前で挨拶もせずに背を向け挙句転ぶだなんて。しかも王太子殿下の方向に。有り得ないわよ、自作自演なのかしら?」

「んなぁっ!!お姉様?いい加減にしてくださいませ?此の前も・・・きゃっ。」

は?
今なんで勝手に倒れたんです?

「そんなっ、突き飛ばさないでください、お姉様、お酷いですわ!」

「?ステラ、あなた何勝手に倒れているの?まだ話の途中よ、立ち上がりなさい。」

というか私デザインのメイド風制服汚しやがって!

「お姉様、あんまりですわよ。いくらザージン様を射止められなかったからって腹いせに突き飛ばすだなんて・・・謝罪して下さい…今この場で!」

えー・・・。頭でも打ったの、この子・・・。
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