スライムなのに悪役令嬢になっちゃった!?・・・荷が重い!!

みやさん

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ノースポール公爵家の事情編

お嬢様に報告②

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(シナリオ?リタさんは何を知ってるの?)


ブツブツとつぶやくリタも気になるが、なんとかフローレンスを部屋に留める事に集中する。
やっと少し落ち着いてきたフローレンスをソファに座らせ、リタにも落ち着くように不敬かもしれないが、この際目を瞑ってもらいフローレンスとは別の椅子に座らせてもらう。
今の状態ではお茶の準備は無理かな?と、ヒナタがお茶を見様見真似で淹れて出してみた。

明らかに2人とも眉間にシワを寄せたが、まあ、飲んでくれたので良し。


(自分で飲むと美味しいと思うんだけどなぁ・・・。ま、飲めればいいか!)


ふぅ、と一息入れてヒナタは次の報告をする事にした。


「えーと、エライザ様についてなんですが・・・その前にお嬢様にお尋ねしたいんですが、いいでしょうか?」

「・・・ええ、いいわ。なに??」

「あの、お嬢様以外に黒髪の方っていらっしゃいます?」

「え?居ないはずよ?流石に国中の平民全部とかは分からないけど、貴族の中ではわたくしだけじゃないかしら?」

「そう、なんです、ね?」

「なに?なにがあったの?」

「え~、エライザ様は髪色は?」

「エライザ様?エライザ様は、貴女も見たと思うけどエスメの髪色とそっくりな明るい茶色よ。」

(やっぱりそう認識してるんだ・・・なんでだろう?)

ちょっとだけ言いづらいが、ホウレンソウは大事!


「その・・・エライザ様は黒髪黒目・・・でした。」


「・・・・・・・え・・・・・・・・。」


沈黙が部屋を支配する。空気が重く誰も何も言えなかった。
おそらく混乱して頭が白くなっている状態なのだろうとは感じたが、話を進めないといけない。


「その、わたしが見たエライザ様は黒髪黒目でした。それと、侍女がエライザ様を褒め称えているところを見たんですけど・・・その~、上手く言えないんですけど、モヤモヤするというか、違和感があるというか・・・あれって、?」


必死に感じた事を報告するが、フローレンスもリタも返事を返してくれない。
段々、言ってはいけない事を言ってしまったのではないかと不安になってくる。
しかし、何がダメだったのかも分からないのでヒナタには見たこと感じた事を報告するしか道は残されていなかった。

しばらくの沈黙が部屋を包む。


「・・・・・・エライザ様も・・・黒髪・・・。まさか!」


呆然としていたのではなく、思案していたらしいフローレンスが叫んだ。


「もしかして、・・・エライザ様って魔族・・・なのではないかしら?そもそも人間には髪色を誤認させるような魔法は使えないわ。・・・それに侍女が操られている?それなら、この公爵家のおかしな状況にも理由ができるわ。魔族特有のを使っているのだわ!」

「魅了魔法ですか?」

「そう、魔族が忌み嫌われるのは黒髪もなんだけど、1番の理由は、魅了魔法なの。相手を自分の虜にしちゃうのもだし、魔法をかけられた被害者の欲望も表に出やすくなるの。それを知る事で被害者の望みを叶えてより、強固な魅了にする事ができるものなのよ。」


だから、侍女達は商人が来ると分かるとおこぼれに預かろうと自分達の欲を出してしまい、エライザ様はそれを叶える事で魅了を強める事ができるという分なのだろう。


「それは、ちょっと嫌ですね・・・。」

「嫌なんてもんじゃないわよ。自分の欲を知られて、さらに好きでもなんでもない人を盲目的に好きになっちゃうんだもの!・・・気持ち悪いわ。」

「・・・確かに。想像するだけで嫌ですね。でも、それじゃあどうしますか?とりあえずお母様だけは、すぐにでも救出した方がいいとは思うのですが・・・?」


お母様である、グレース様の話題を出すとフローレンスの表情が曇る。


「・・・すぐに助けたいのだけど、今はどうすればいいか。いきなりお母様が消えたら問題だろうし・・・なによりお母様の意識がないのよね?どうやって連れ出せばいいのかしら?」


そこで今まで真っ青な顔で俯いていたリタが声をあげた。


「あの、ヒナさん?貴女は透明になる事ができますよね?グレース様も透明にして見えなくする事はできませんか?」

「え?さあ?やってみない事にはわからないです。・・・ん~、ちょっとリタさんやってみるんで手伝ってくれません?」

「え!?・・・分かりました。言い出したのはわたしですものね。」

「よろしくお願いします!」


そして、リタを透明にする実験が始まった。


ーーーーー

すみません。予約公開の設定を忘れていました!なので、今日は2回更新したいと思います。
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