29 / 67
ノースポール公爵家の事情編
バレた
しおりを挟む
「それにしても、ヒナはわたしの話を信じるの?・・・あれ?そう言えば、あんまり違和感なく悪役令嬢って、飲み込んだわね?」
「え?!あ、その・・・」
「それに、前世についてもあまり突っ込んで質問とかしなくていいの?お嬢様に話した時はなぜ?なに?が、凄かったのよー?」
「あの・・・その・・・」
「しかもよくよく考えてみたら、ヒナって名前・・・自分でつけたの?魔物が名前を持ってるのっておかしくない?」
リタがどんどん疑問点を挙げていくがヒナタは、急な質問にあたふたしてしまう。
「・・・ヒナ?なにか・・・隠してる?」
「えっと・・・その・・・ですね・・・わたしも、その、ですね。」
笑顔で圧をかけてくるリタにヒナタは一瞬で屈することとなった。
「実はわたしにも前世の記憶があるんです・・・。思い出したのは、お嬢様と出会った時なんですけど・・・」
「えええええええええっ!!!?」
あまりにも大きな声でリタが叫ぶのでお嬢様の肩がビクッと上がったのが横目で見えた。
「どうしたの?リタ。ヒナはそんなに驚くほど、その、個性的な?紅茶を淹れるの??」
リタの驚きにびっくりしたお嬢様に変な濡れ衣を着せられる。
「あ、大きな声を出してしまい申し訳ありません。その、紅茶の事で驚いたのではないのです。」
「紅茶じゃないの?じゃあ、どうしたの?まあ、こっちに来て話しましょうよ。紅茶のおかわりも欲しかったし。」
「かしこまりました。すぐにおかわりの分をご用意いたしますね。ヒナも行くわよ。」
「あ、はい。わかりました。」
いそいそと紅茶の準備を整えて、お嬢様の元へ向かった。
紅茶のおかわりを用意し、お嬢様が一口飲むのを確認すると、お嬢様が目線でソファへ促す。
普通は侍女といえどお嬢様と一緒に座る等、不敬ではあるのだが、お嬢様とリタの信頼関係から自然と違和感がない。
「失礼します。ほら、ヒナも座りなさい。」
「し・・失礼します。」
2人が座り紅茶で喉を潤すと、リタが話し始める。
「お騒がせしてしまい、すみませんでした。・・・以前、お嬢様に前世の記憶があるとお話したの覚えていらっしゃいますか?」
「ああ、あの物語のお話ね!不思議な世界なのよねー。わたくしヒコウキとかいうものに乗ってみたいわ!」
「それなのですが、ヒナにも前世の記憶があるそうなのです。」
「ん?ヒナも同じような物語を知ってるって事?」
「いえ、そこまではまだ確認しておりません。今から確認する所です。」
そう言うとリタはヒナタに顔を向け、緊張した面持ちで話しかけてきた。
「ヒナ・・・貴女は、その乙女ゲームを知っている?」
最初に聞くのがそれか!と少しズッコケそうになったが、まあ状況を考えると先のストーリーが分かるかどうかで行動も変わるから重要だなと納得した。
「そのリタさんには申し訳ないのでしが、乙女ゲームについては知らないです。」
「そう・・・。じゃあ、前世は記憶はどんな感じで覚えているの?」
「んー・・・わたしは日本という国の大学生でした。ゲームはかなりやるけど、もっぱらシュミレーションが多かったですね。牧場育成とか大好きでした。」
牧場の話にお嬢様が突っ込んでくる。
「牧場?牧場主だったの?」
「いえ、そのゲームの話というか、実際に育てるわけじゃないんですが、ゲームのお話です。」
「ゲーム?チェスとか?」
「・・・まあ、そんな感じです。」
どんな風に説明すればいいか悩む。頭を悩ませる横でリタはヒナタをキラキラした瞳で見ていた。
「わたしも日本だったの!そして高校生だったの!病気で死んじゃったんだけど、病院のベッドでゲームにめっちゃはまり込んでしまって!最後にやっていたソフトが『イケプリ』だったのよー。もうフローレンスお嬢様がカッコ良くて、最高だったのよね!攻略対象なんて目じゃ無いくらいのカッコ良さだったから、ずっとコナー第二王子を周回してたのよねー。」
「「・・・・・・・・・・。」」
話し出したリタの勢いに圧倒される2人だった。
「え?!あ、その・・・」
「それに、前世についてもあまり突っ込んで質問とかしなくていいの?お嬢様に話した時はなぜ?なに?が、凄かったのよー?」
「あの・・・その・・・」
「しかもよくよく考えてみたら、ヒナって名前・・・自分でつけたの?魔物が名前を持ってるのっておかしくない?」
リタがどんどん疑問点を挙げていくがヒナタは、急な質問にあたふたしてしまう。
「・・・ヒナ?なにか・・・隠してる?」
「えっと・・・その・・・ですね・・・わたしも、その、ですね。」
笑顔で圧をかけてくるリタにヒナタは一瞬で屈することとなった。
「実はわたしにも前世の記憶があるんです・・・。思い出したのは、お嬢様と出会った時なんですけど・・・」
「えええええええええっ!!!?」
あまりにも大きな声でリタが叫ぶのでお嬢様の肩がビクッと上がったのが横目で見えた。
「どうしたの?リタ。ヒナはそんなに驚くほど、その、個性的な?紅茶を淹れるの??」
リタの驚きにびっくりしたお嬢様に変な濡れ衣を着せられる。
「あ、大きな声を出してしまい申し訳ありません。その、紅茶の事で驚いたのではないのです。」
「紅茶じゃないの?じゃあ、どうしたの?まあ、こっちに来て話しましょうよ。紅茶のおかわりも欲しかったし。」
「かしこまりました。すぐにおかわりの分をご用意いたしますね。ヒナも行くわよ。」
「あ、はい。わかりました。」
いそいそと紅茶の準備を整えて、お嬢様の元へ向かった。
紅茶のおかわりを用意し、お嬢様が一口飲むのを確認すると、お嬢様が目線でソファへ促す。
普通は侍女といえどお嬢様と一緒に座る等、不敬ではあるのだが、お嬢様とリタの信頼関係から自然と違和感がない。
「失礼します。ほら、ヒナも座りなさい。」
「し・・失礼します。」
2人が座り紅茶で喉を潤すと、リタが話し始める。
「お騒がせしてしまい、すみませんでした。・・・以前、お嬢様に前世の記憶があるとお話したの覚えていらっしゃいますか?」
「ああ、あの物語のお話ね!不思議な世界なのよねー。わたくしヒコウキとかいうものに乗ってみたいわ!」
「それなのですが、ヒナにも前世の記憶があるそうなのです。」
「ん?ヒナも同じような物語を知ってるって事?」
「いえ、そこまではまだ確認しておりません。今から確認する所です。」
そう言うとリタはヒナタに顔を向け、緊張した面持ちで話しかけてきた。
「ヒナ・・・貴女は、その乙女ゲームを知っている?」
最初に聞くのがそれか!と少しズッコケそうになったが、まあ状況を考えると先のストーリーが分かるかどうかで行動も変わるから重要だなと納得した。
「そのリタさんには申し訳ないのでしが、乙女ゲームについては知らないです。」
「そう・・・。じゃあ、前世は記憶はどんな感じで覚えているの?」
「んー・・・わたしは日本という国の大学生でした。ゲームはかなりやるけど、もっぱらシュミレーションが多かったですね。牧場育成とか大好きでした。」
牧場の話にお嬢様が突っ込んでくる。
「牧場?牧場主だったの?」
「いえ、そのゲームの話というか、実際に育てるわけじゃないんですが、ゲームのお話です。」
「ゲーム?チェスとか?」
「・・・まあ、そんな感じです。」
どんな風に説明すればいいか悩む。頭を悩ませる横でリタはヒナタをキラキラした瞳で見ていた。
「わたしも日本だったの!そして高校生だったの!病気で死んじゃったんだけど、病院のベッドでゲームにめっちゃはまり込んでしまって!最後にやっていたソフトが『イケプリ』だったのよー。もうフローレンスお嬢様がカッコ良くて、最高だったのよね!攻略対象なんて目じゃ無いくらいのカッコ良さだったから、ずっとコナー第二王子を周回してたのよねー。」
「「・・・・・・・・・・。」」
話し出したリタの勢いに圧倒される2人だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる