スライムなのに悪役令嬢になっちゃった!?・・・荷が重い!!

みやさん

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王都での出会い

公爵家当主

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(リタさんのスキルにある『絶対記憶』これって、もしかしてわたしが違和感があるくらい物覚えが良かったのにも関係してるんじゃ・・・?)


こっそりリタのスキルを詳細に見る。


***

絶対記憶:覚えた事は忘れず、身につくスキル。その影響は周りにも及ぼす。このスキルを持った人が教えた事は、教えられた人も覚えやすい。

***

(やっぱり~文字を覚えるの早かったもんね~。ありがとう!リタさん!)


いつの間にかリタのスキルの恩恵を受けていたヒナタだった。
密かにリタに感謝をしていると、フローレンスが口を開く。


「では、やはり魅了に対抗できる人には加護の有無が関係していると考えて良さそうね。」


フローレンスが神妙な顔つきで話す。


「ヒナ、わたくしにも加護があるかどうかの確認をしてもらえないかしら?」

「え?いいんですか?」

「ええ、やっぱり加護があるかないかは確認しておかないといけないと思うのよね。」

「かしこまりました。」


***

名前:フローレンス

年齢:10

種族:人

状態:良好

魔法:風・闇

スキル:鞭の達人

加護:ラケーロの加護

***

(また全部見てしまった。見なきゃよかった・・・鞭・・・なんで?・・・めっちゃ気になる・・・けど、加護だけ・・・加護だけ・・・)
「お、お嬢様の加護もラケーロの加護になってますよ!」

「え・・・そうなの?」

「お嬢様と同じ加護だなんて・・・嬉しすぎます!!・・・ちょっ、ヒナ?わたし鼻血出してない??」


なぜか同じ加護というだけで、ハイテンションになるリタ。鼻を押さえながらヒナタに確認してもらう。


「ふふ、大丈夫ですよ!リタさん!同じ加護で良かったですね。」

「お嬢様とお揃いよ!羨ましいでしょ?ふふふふふっ!やったー!」


喜ぶリタをフローレンスは嬉しそうに見ていた。


「わたくしもリタと同じなんて嬉しいわ!なんだか、リタとは運命を感じるわね。」

「左様でございますね!リタは本当に嬉しいです!」

「でも、これで確定でいいかもしれないわね。ちなみにお父様には加護は・・・??」


フローレンスはこの加護の話が出てから、ずっと気にしていたのだろう事をヒナタに恐る恐る確認してきた。


「その、・・・公爵様ですよね。ミニに確認させたところ、加護はお持ちではないです。魅了状態で間違いないです。」

「間違いないのね。」

「はい。ただ、おそらく魅了状態を解除はできそうです。」

「え?本当に?」

「はい。この1ヶ月の間に魅了状態のメイドで実験・・・というと言葉が悪いかもしれませんが、ミニで試したところ解除はできました。ただ、エライザ様の近くに居るからか、またすぐに魅了状態にされてしまうようです。」

「それだとイタチごっこね。」

「ですが、これからの作戦に公爵様の存在は欠かせないと思われます。」


そこでふと、リタがヒナタに声をかけてきた。


「ねえ、ヒナ。貴女の分身っていうミニは、魔法も使えるの?」

「あ、はい。というか、ミニはわたしが、そのまま小さくなったような存在なんです。なんて説明していいか分からないんですが・・・意識を共通しているので並列存在という感じです。だから、わたしが出来る事は同じように出来ますよ!」

「はぁー、そうなの。すごいのねー。スライムって、そんなに有能なの?それともヒナだからかしら?」

「うーん、他を知らないからなんとも言えないけど、前世の記憶とかも関係してるかもしれないですね。」


そこで、パンッとフローレンスが両手を叩いた。


「そうよ!そのミニ!ミニをお父様に1匹付けれないかしら?魅了されたらすぐに解除できるように!」

「「なるほど!」」

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