スライムなのに悪役令嬢になっちゃった!?・・・荷が重い!!

みやさん

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王都での出会い

いざ王都へ

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墓地に着いた馬車は、予定通り棺を埋葬した。もともと、最小限の人数にと手配していたので、粛々と進められた。

帰りの馬車は、来た時とは別の乗り心地のいい公爵家の家紋入りの馬車に乗り換えた。

ちゃんとヒナタとグレースも移動している。


「さて、これからどう動くつもりか教えてくれるかな?」


埋葬が終わるとそそくさと馬車に乗り込み、作戦会議だ。
最初にグレースが答えた。


「まず、わたくしはこのままフローレンスと王都の邸に潜伏するわ。そして、エライザの狙いが何かを探るわ。あの女はわたくしを殺したがっていたみたいだから、必ず動くわ。それを探るのは・・・まあ、ヒナだけど。」

「はい。すでにミニを張り付かせています。」

「では、わたしは陛下に謁見を申し込もう。事情を説明するのは難しいが、あの魅了の魔法は厄介だ。下手をすると国が滅びるぞ。できたら、その魔法に長けている者を紹介してもらおう。」


ヘンリーは事の重大さに当たり前のように陛下を巻き込んでいく。そして、魔族の扱う魔法について詳しいものを紹介してもらうのは、ありがたい。ぜひ、見つかって欲しい。


「だが、わたしが公爵家に戻るとまた魅了にかかってしまわないか不安だ。」

「あ、それでしたら、このミニを公爵様にお供させたいのですが、よろしいでしょうか?」

「それは・・・?」

「これは、わたしが勝手にミニと呼んでいるのですが、わたしの分身みたいなものです。魅了の解除ができます。お望みなら身代わりにもできますので、お役に立ててください。」

「え?身代わりにもなる?」

「はい。わたしが出来る事はこのミニもできますので。ちなみに奥様とフローレンスお嬢様、リタさんにもお供させてます。」

「・・・分かった。ありがたく頼りにさせてもらおう。」


そう言ってミニをヘンリーへ渡す。


「普段は姿を消して付いているので、用がある時はミニと呼んでください。」


これでひとまず、対策はできたかと一安心する。


「あとは、わたし達は喪に服するという事で一年は静かに行動すること。特にグレースは死んだ事になっているのだから、注意が必要だよ。」


ヘンリーが注意を促すと、グレースも神妙に頷いた。


「ええ、分かっているわ。では、この後、わたくしとフローレンス、ヒナは王都に向かうわね。旦那様も必要最低限の事をしたら追いかけてきてね。陛下にも会うのでしょ?王都で落ち合いましょう。」

「ああ、分かった。あ!だが、フローレンスは、王都に行くのは不自然じゃないか?」

「大丈夫ですわ!お父様。ミニを置いておくから。というか、ここ最近のわたくしはずっとミニだったもの。」

「そうなのか!?・・・全然、分からなかった。」

「でしょ?だから、大丈夫ですわ。」


その時のヘンリーが一瞬、黒い笑みを浮かべたが誰も気づかなかった。


「じゃあ、王都で!すぐにわたしも行くから無茶だけはしないように。」

「「「はい!!!」」」


グレース達はヘンリーだけを残し途中、別の馬車に乗り換えそのまま王都へと向かうのだった。

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