スライムなのに悪役令嬢になっちゃった!?・・・荷が重い!!

みやさん

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身代わり生活スタート

そりゃ動揺しますよね

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「なぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!??」


ライアンの叫びが響き渡る。
目は驚き見開き、ポカーンと音がしそうな程に口が開いている。そのまま、しばらく動きそうになかった。
その横で従者も同じような状態だった。

その様子を確認したフローレンスは、ふぅとため息をつくとそのままソファまで歩き何事もなかったかのように座った。


「ヒナ、お茶を淹れてくれる?」


その言葉にヒナタは、またフローレンスの姿へと変化した。


「はぁい。すぐにご用意しますねー。」


そして、フローレンスにお茶の用意をした。たくさん練習したので今では、美味しいお茶を淹れられるようになったのだ。
ちゃっかり自分の分も用意して、フローレンスと一緒にお茶を楽しんだ。


「このお茶とお菓子って合いますねー。」

「そうね、さすが王子が口にするものだわ。ここの料理人を引き抜けたりしないかしら?」

「さすがそれは無理じゃないですか?お城ですよ?」

「それもそうね。」


フローレンスの邸では、グレースもリタも交えてお茶をする事が日常となっていたのですんなりとお茶を楽しむヒナタだった。


「・・・・・・ちょっといいかな?」


お茶を楽しんでいたヒナタとフローレンスにライアンが話しかけてきた。


「あら?やっと戻ってこられましたね。」

「いや、その、まだ、なんだか化かされた気分なんだが・・・さっきのは見間違いではない・・・よ・・な・・。」


ライアンが話している途中だったがヒナタはフローレンスも見やり頷くと、またスライムへと戻る。そしてライアンに近づき、目の前でぽよんぽよんと跳ねてみる。


「・・・ほんとに・・・スライムなんだ・・・。」


放心状態のライアンだったが、無意識にか跳ねるヒナタを捕まえ抱き上げる。そして、様々な角度から観察し眺めた後おもむろに抱きしめた。ヒナタはなんだか観察されるのは恥ずかしく思ったが、納得してもらおうと我慢した。
ひとしきりライアンは観察すると次に両手で自分の胸にヒナタを抱き込むと優しく、割れ物を扱うように抱きしめた。
ぽよんとした感触がライアンの腕の中で感じられた。
確かに人ではなく、魔族でもないが、香りが直感が番だと訴えてくる。

ヒナタの透明に近い白い丸いフォルムがやけに可愛らしく、いつまでも撫でていたい気持ちが沸き上がる。


「俺の・・・番・・・。俺のヒナ・・・。俺の運命・・・。もう離さない・・・。」

「いえ、わたくしのヒナですから離していただきますわ。」


ライアンに抱きしめられたヒナをズルんとフローレンスが引っ張り引き剥がしたのだった。


「なんでだよっ!もうちょっとくらいいいじゃないか!」

「ちょっと口が悪いですわよ。」

「・・・・くっ、もう少しだけ、もう少しだけでいいから。」

「まさか、本当に番でしたの?だってヒナは、スライムでしてよ?」

「いや、まぁ、確かに驚いたけど・・・俺の本能が間違いないと訴えているから、俺の番はヒナだ。」

「えぇ~・・・本当みたいですわね。どうしましょう?」


ヒナタを抱え込みながら、フローレンスは本当に困ったとつぶやく。今、フローレンス達はヒナタがありきでの作戦を実行中なのだ。もし、ライアンの番と認めてしまえば連れて行かれるかもしれない。それだけは避けたい。まさかスライムが王族の番になるなど考えられなかったから、正体をバラせば勘違いでしたとなると思っての行動だったのに・・・まさか本当に番だったとは。

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