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事の始まり
波乱万丈を生きる者
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俺の最初の名はヴラド。
……まあ、本当にこれが最初かどうかは分からない。もっと他にもあるかもしれないが、俺の記憶にある分には間違いなく最初の名だ。
ヴラドとしての俺は一国の主で、国と民を守るため戦い、殺されて死んだ。
……死因は500年近く経っても分からないらしい。
ただ、そのせいでなかなかに面白い事になっていた。
俺の二つ目の名は……まあ山田太郎とでもしておこうか。
日本という東の果ての島国に生まれたごく普通の庶民だった。
ゲーム好きで、あるオフ会に参加した帰りに交通事故で死んだ。
……享年20歳。この国で成人と言われる歳に至ってすぐ、まだ何も為さないままあっけなく死んだ男の名等恥ずかしくて名乗れるか。
そして三つ目の名を得た時。
ついうっかり「知らない天井が……」等と呟いてしまったなんて事は勿論無かったとも。
この時初めて記憶を取り戻し自分が二度転生している事に気付いた。
そこは、二つ目の名を名乗っていた男がプレイしていたゲームの世界だった。
そして俺は。
吸血鬼としてその世界に生まれ変わっていた。
ははははは。
何の因果か。まさか伝承のおとぎ話でなく本当に吸血鬼になってしまうとは!
俺――いや私は一つの城を任され、それを守る竜騎士となり、かつてのように戦場を駆け回っていた。
そして今。
その戦場に何やら奇っ怪な紋様が浮かび上がり、兵士達が混乱するのを必死に宥めているのだが。
……こういうの、前世のラノベで見たな、とぼんやり思う。
ゲームの世界に転生しただけでもう腹は満ち足りているのだが?
……神よ。
貴方は私に何をお望みか。
私は魔法陣と呼ぶべきであろうそれの光に巻き込まれるように、世界を転移した。
……まあ、本当にこれが最初かどうかは分からない。もっと他にもあるかもしれないが、俺の記憶にある分には間違いなく最初の名だ。
ヴラドとしての俺は一国の主で、国と民を守るため戦い、殺されて死んだ。
……死因は500年近く経っても分からないらしい。
ただ、そのせいでなかなかに面白い事になっていた。
俺の二つ目の名は……まあ山田太郎とでもしておこうか。
日本という東の果ての島国に生まれたごく普通の庶民だった。
ゲーム好きで、あるオフ会に参加した帰りに交通事故で死んだ。
……享年20歳。この国で成人と言われる歳に至ってすぐ、まだ何も為さないままあっけなく死んだ男の名等恥ずかしくて名乗れるか。
そして三つ目の名を得た時。
ついうっかり「知らない天井が……」等と呟いてしまったなんて事は勿論無かったとも。
この時初めて記憶を取り戻し自分が二度転生している事に気付いた。
そこは、二つ目の名を名乗っていた男がプレイしていたゲームの世界だった。
そして俺は。
吸血鬼としてその世界に生まれ変わっていた。
ははははは。
何の因果か。まさか伝承のおとぎ話でなく本当に吸血鬼になってしまうとは!
俺――いや私は一つの城を任され、それを守る竜騎士となり、かつてのように戦場を駆け回っていた。
そして今。
その戦場に何やら奇っ怪な紋様が浮かび上がり、兵士達が混乱するのを必死に宥めているのだが。
……こういうの、前世のラノベで見たな、とぼんやり思う。
ゲームの世界に転生しただけでもう腹は満ち足りているのだが?
……神よ。
貴方は私に何をお望みか。
私は魔法陣と呼ぶべきであろうそれの光に巻き込まれるように、世界を転移した。
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