40 / 58
この世界の生き方
十日に一度の日常
しおりを挟む
もう、何日経っただろう?
「ーー悪いが頼む」
少なくとも十日は過ぎたらしい。
「……まだかかるのかな?」
「流石に距離の分時間はかかるからなぁ。俺はむしろ暗い所で有り難いが、空気の心配はあるからな。まあ、見たところあと二、三日だろうさ」
プチプチと首周りのボタンが外され首筋の肌が据え膳の様に晒される。
夏は平気で人目に晒している部分だし、流石にもう慣れたとはいえやはりちょっと羞恥心はある。
吐息が触れてこそばゆいのもあるし、唇が触れる瞬間の妙な胸の高鳴りが私の経験値の無さを突きつけてくる。
彼の方はごく普通にサッと牙を埋め血を啜り飲み下している。
コンビニで買ったパック入り飲料にストローをさして吸い上げる、その何気ない行為と同等の日常をこなしているだけ。
決してキスとか、男女の交わり的なナニかじゃないんだから、私だって平気な顔をしていられれば良いのに。
「あ……」
その感覚に吐息と共に小さく声が漏れる。
最初は安全確保のための代償で義務的な行為だったはずなのに。
だんだんと嫌々ではなくなってきている。
いやいやいや、いくら喪女とはいえそりゃないでしょ、と自分でも突っ込みたい。
なのに、僅かな吸血が済むと何故か物足りなさを感じる自分に内心焦る。
「じゃ、あと一息頑張るか」
……まぁ、イケメンなんだけどさ。
吸血鬼、なのにね。
「ーー悪いが頼む」
少なくとも十日は過ぎたらしい。
「……まだかかるのかな?」
「流石に距離の分時間はかかるからなぁ。俺はむしろ暗い所で有り難いが、空気の心配はあるからな。まあ、見たところあと二、三日だろうさ」
プチプチと首周りのボタンが外され首筋の肌が据え膳の様に晒される。
夏は平気で人目に晒している部分だし、流石にもう慣れたとはいえやはりちょっと羞恥心はある。
吐息が触れてこそばゆいのもあるし、唇が触れる瞬間の妙な胸の高鳴りが私の経験値の無さを突きつけてくる。
彼の方はごく普通にサッと牙を埋め血を啜り飲み下している。
コンビニで買ったパック入り飲料にストローをさして吸い上げる、その何気ない行為と同等の日常をこなしているだけ。
決してキスとか、男女の交わり的なナニかじゃないんだから、私だって平気な顔をしていられれば良いのに。
「あ……」
その感覚に吐息と共に小さく声が漏れる。
最初は安全確保のための代償で義務的な行為だったはずなのに。
だんだんと嫌々ではなくなってきている。
いやいやいや、いくら喪女とはいえそりゃないでしょ、と自分でも突っ込みたい。
なのに、僅かな吸血が済むと何故か物足りなさを感じる自分に内心焦る。
「じゃ、あと一息頑張るか」
……まぁ、イケメンなんだけどさ。
吸血鬼、なのにね。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
【大賞・完結】地味スキル《お片付け》は最強です!社畜OL、異世界でうっかり国を改革しちゃったら、騎士団長と皇帝陛下に溺愛されてるんですが!?
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞で大賞をいただきました】→【規約変更で書籍化&コミカライズ「確約」は取り消しになりました。】
佐藤美佳子(サトウ・ミカコ)、享年28歳。死因は、過労。連日の徹夜と休日出勤の果てに、ブラック企業のオフィスで静かに息を引き取った彼女が次に目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界だった。
新たな生を受けたのは、田舎のしがない貧乏貴族の娘、ミカ・アシュフィールド、16歳。神様がくれた転生特典は、なんと《完璧なる整理整頓》という、とんでもなく地味なスキルだった。
「せめて回復魔法とかが良かった……」
戦闘にも生産にも役立たないスキルに落胆し、今度こそは静かに、穏やかに生きたいと願うミカ。しかし、そんな彼女のささやかな望みは、王家からの突然の徴収命令によって打ち砕かれる。
「特殊技能持ちは、王宮へ出仕せよ」
家族を守るため、どうせ役立たずと追い返されるだろうと高をくくって王都へ向かったミカに与えられた任務は、あまりにも無謀なものだった。
「この『開かずの倉庫』を、整理せよ」
そこは、数百年分の備品や資材が山と積まれ、あまりの混沌ぶりに探検隊が遭難したとまで噂される、王家最大の禁足地。
絶望的な光景を前に、ミカが覚悟を決めてスキルを発動した瞬間――世界は、彼女の「お片付け」が持つ真の力に震撼することになる。
これは、地味スキルでうっかり国のすべてを最適化してしまった元社畜令嬢が、カタブツな騎士団長や有能すぎる皇帝陛下にその価値を見出され、なぜか過保護に甘やかされてしまう、お仕事改革ファンタジー。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる