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私、ざまぁ系ヒロインに転生してしまったかも……!?
義姉弟を餌付けします。
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キィ、と蝶番の軋む音。
――由緒正しき侯爵家の、それも貴族の来客の多いタウンハウスとはいえ、その中でも外部の人間が殆ど立ち入らない……何だったら侯爵家の人間すらあまり利用しない建物に、あまり表立っては言えないけれど、あまり経営の思わしくない現状ではあまり金は掛けられないらしい。
それでも自分が住む場所だからと、コツコツ少しずつ掃除してはいるのだけど……
(今度街で油を買って来ないとね……)
取り敢えず義弟を玄関から一番近い閲覧室へと招き入れる。
……図書館で飲食なんて基本ご法度だろうが、他に誰も居ないし、本を読みながらの飲食ではないのだし、ここは見逃してもらうとして。
「ただ今お茶とお菓子をお持ちしますね。少々お待ちを」
フィリーネは、使用人用の控室に設えられた台所へと急ぐ。
屋敷の厨房に比べればかなり狭く貧相な物だが、それでも元は天下の侯爵家。
フィリーネの知る貧民街の家に申し訳程度にある水場とカマドだけのお勝手とは違う、ちゃんとした台所。
竈も、火熾しからして薪を継ぎ足さなければならない田舎仕様の竈ではなく、火のエーテル石で火力調整までできる魔導具式の物が設置されている。
それも前世で言うコンロ的な物だけでなく、オーブンまで完備されているのだからフィリーネとしては、大助かりである。
しかも、初めこそエーテル石の支給がなく、ルノーの作る闇のエーテル石と引き換えに火のエーテル石を教会で調達して来ていたのだが、その現状を知ったお義姉様が、お義母様にかけあい、今ではある程度の量のエーテル石が定期的に貰えるようになった。
「うん、やっぱり毎日キャンプ仕様は疲れるんだよね……」
むしろ最近ではキャンプでもガスボンベを使ったコンロもあるし、むしろこんなの時代劇でしか見ないよね!? ってな日々を送っていたついこの間までを思い出せば、ありがたすぎて拝みたくなる。
まぁ、今は茶を淹れる為に湯を沸かすのが先だが。
義弟を待たせているのでのんびりはできない。
皿を用意し、冷暗所に保管していたお菓子を盛り付ける。
……まぁ、難しいお菓子じゃない。
余ったクッキーを砕いて固めたタルト生地の上にドライフルーツの蜂蜜漬けを宝石の様に積み上げただけの手抜きスイーツだが、見栄えは割りと良い……と、思う。
ついでにお茶にも一工夫。
屋敷の侍女が淹れるような高級茶葉ではないので、ティーポットにフルーツを仕込んで香り付けをしフルーツティーにする。
「お待ちどうさまです」
それをワゴンに乗せて閲覧室へ運べば。
「……あれ、ロジーネお義姉様!? トビアス様は!?」
「もう、お帰りになられました」
え、もう?
そりゃ「あっという間にすぐに沸く」某ケトルなんかないから、湯沸かしに多少時間はかかったけど、それでもお湯を沸かす程度の時間しか経っていないはずなんですが!?
「まぁ、綺麗なケーキですわね! ……貴女の作るお菓子の味は確かですからね。何やら良い香りも致しますし、私もご相伴に預からせていただいてもよろしくて?」
「は、はい、それは勿論……!」
元々義弟の望むサイズにこの場で切り分けるつもりでホールで持ってきたからそれは問題ないんだけど。
「……どうぞ」
「ふふふ、フルーツがキラキラしていて……、美しいわ。生のフルーツより輝いて見える気もするわ」
まぁ、ね。
蜂蜜にも少し工夫してるし。
「ふふふ、やっぱり美味しいわ」
「甘い、のに甘過ぎなくて……、下のがザクザクしてて……美味しい!」
ふふふ、お義姉様はさすがに優雅に食べ進められているけれど、義弟はその年頃の男の子らしくがっつくように食べている。
「こら、ニクラス。少しはしたないですわよ。人目の無い場とは言え……もぅ……。お茶も良い香りですわね。ここで使っているのは使用人の物と同じ安いお茶のはずですのに」
「あはは。ドライフルーツを下さったマルグリット様に感謝ですね」
――由緒正しき侯爵家の、それも貴族の来客の多いタウンハウスとはいえ、その中でも外部の人間が殆ど立ち入らない……何だったら侯爵家の人間すらあまり利用しない建物に、あまり表立っては言えないけれど、あまり経営の思わしくない現状ではあまり金は掛けられないらしい。
それでも自分が住む場所だからと、コツコツ少しずつ掃除してはいるのだけど……
(今度街で油を買って来ないとね……)
取り敢えず義弟を玄関から一番近い閲覧室へと招き入れる。
……図書館で飲食なんて基本ご法度だろうが、他に誰も居ないし、本を読みながらの飲食ではないのだし、ここは見逃してもらうとして。
「ただ今お茶とお菓子をお持ちしますね。少々お待ちを」
フィリーネは、使用人用の控室に設えられた台所へと急ぐ。
屋敷の厨房に比べればかなり狭く貧相な物だが、それでも元は天下の侯爵家。
フィリーネの知る貧民街の家に申し訳程度にある水場とカマドだけのお勝手とは違う、ちゃんとした台所。
竈も、火熾しからして薪を継ぎ足さなければならない田舎仕様の竈ではなく、火のエーテル石で火力調整までできる魔導具式の物が設置されている。
それも前世で言うコンロ的な物だけでなく、オーブンまで完備されているのだからフィリーネとしては、大助かりである。
しかも、初めこそエーテル石の支給がなく、ルノーの作る闇のエーテル石と引き換えに火のエーテル石を教会で調達して来ていたのだが、その現状を知ったお義姉様が、お義母様にかけあい、今ではある程度の量のエーテル石が定期的に貰えるようになった。
「うん、やっぱり毎日キャンプ仕様は疲れるんだよね……」
むしろ最近ではキャンプでもガスボンベを使ったコンロもあるし、むしろこんなの時代劇でしか見ないよね!? ってな日々を送っていたついこの間までを思い出せば、ありがたすぎて拝みたくなる。
まぁ、今は茶を淹れる為に湯を沸かすのが先だが。
義弟を待たせているのでのんびりはできない。
皿を用意し、冷暗所に保管していたお菓子を盛り付ける。
……まぁ、難しいお菓子じゃない。
余ったクッキーを砕いて固めたタルト生地の上にドライフルーツの蜂蜜漬けを宝石の様に積み上げただけの手抜きスイーツだが、見栄えは割りと良い……と、思う。
ついでにお茶にも一工夫。
屋敷の侍女が淹れるような高級茶葉ではないので、ティーポットにフルーツを仕込んで香り付けをしフルーツティーにする。
「お待ちどうさまです」
それをワゴンに乗せて閲覧室へ運べば。
「……あれ、ロジーネお義姉様!? トビアス様は!?」
「もう、お帰りになられました」
え、もう?
そりゃ「あっという間にすぐに沸く」某ケトルなんかないから、湯沸かしに多少時間はかかったけど、それでもお湯を沸かす程度の時間しか経っていないはずなんですが!?
「まぁ、綺麗なケーキですわね! ……貴女の作るお菓子の味は確かですからね。何やら良い香りも致しますし、私もご相伴に預からせていただいてもよろしくて?」
「は、はい、それは勿論……!」
元々義弟の望むサイズにこの場で切り分けるつもりでホールで持ってきたからそれは問題ないんだけど。
「……どうぞ」
「ふふふ、フルーツがキラキラしていて……、美しいわ。生のフルーツより輝いて見える気もするわ」
まぁ、ね。
蜂蜜にも少し工夫してるし。
「ふふふ、やっぱり美味しいわ」
「甘い、のに甘過ぎなくて……、下のがザクザクしてて……美味しい!」
ふふふ、お義姉様はさすがに優雅に食べ進められているけれど、義弟はその年頃の男の子らしくがっつくように食べている。
「こら、ニクラス。少しはしたないですわよ。人目の無い場とは言え……もぅ……。お茶も良い香りですわね。ここで使っているのは使用人の物と同じ安いお茶のはずですのに」
「あはは。ドライフルーツを下さったマルグリット様に感謝ですね」
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ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
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