ざまぁ系ヒロインに転生したけど、悪役令嬢と仲良くなったので、隣国に亡命して健全生活目指します!

彩世幻夜

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私、ざまぁ系ヒロインに転生してしまったかも……!?

学園都市……だと……?

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 「それは朗報ですね、少なくともフライハイト王国大使の思惑としては志願者は多い方が有り難い」

 ミヒャエルは、お義姉様の言葉に余裕の笑みを返した。

 「ほう、大使の……と言う事は、即ちフライハイト王国の意向……だと?」
 「勿論。……我がフライハイト王国は、基本的に外交政策は成功している方だと思うんですよ。
 当然、関税やら入国税やら細かな交渉の勝ち負けなんかはあるにしても、ね。
 例外は――言うまでもなくこの国、セイントランド聖国だ」

 ミヒャエルに出したお菓子を、彼はお義姉様にも勧めながら言葉を続ける。

 「常に揚げ足を取ろうと日々ちょっかいをかけてきてはこちらのミスを誘い、戦争の口実を虎視眈々と伺われるのもいい加減面倒でね。
 少なくともこちらにはセイントランド聖国と戦争するメリットも無ければむしろデメリットしかないのに、何故かこの国ではフライハイト王国こそがこの国を狙っていると考える人が多すぎて。」

 うん、そうだね。あの三人はちょっとで考えなしかつ極端な例ではあるけど、似たような考えをする人は少なくない。

「だから、そんな事は無いと、この国の人を堂々と我が国に招いてフライハイト王国の気風を知って貰おう、と。
 そもそもセイントランド聖国以外の国とは既に結んでいる留学制度をこの国にも適用したいんだけど、まぁ上手くいかないらしいですよ、義父の話だと」

 「つまり、私達が志望して、制度の最初の使用者になって広告塔にしたいと?」
 「まぁ、端的に言えばそう言う事ですね。
 先日いらしたお嬢様方なら身元も確かなので、入学先の学校の入学試験に合格していただく必要はありますが、滞在先の寮などのも整っていますし、問題なく過ごしていただけるかと。
 ……制度を、セイントランド聖国が認めさえすれば、ですが……あの親父の事なんで口八丁でいずれOKの返事をもぎ取ってくるでしょう。
 が、制度だけあっても利用者が居なければお飾りにもなりませんから」

 「それ。あの学園に入学しなくて済むなら、私は行きたい、フライハイト王国に。
 ……ただ、義父が許可するかどうか。それが一番の問題よ。普通に考えれば無理だと思うわ」

 「そうね……。でも、そこは根気強く説得するしかないわね……」

 「ただ、その入学試験だけど、少なくともこの国の“学園”の入試より難易度は高いと思う。
 試験の四分の三は正解しないと合格にはならないし、不合格なら当たり前だけど入学出来ない」

 この国の“学園”では、四分の一も正解すれば入学は出来る。
 四分の三も正解出来れば上位クラスが約束される。

 「けれど、フライハイト王国には我が国と違って沢山学び舎があると聞きますわ。私達が受けるのはどのような学校なのでしょう?」

 「我が国には、学園都市と呼ばれる、様々な学校や研究施設を集めた街が存在します。
 制度が整い交渉の進んだ国の物であれば、入学に足る能力を試験で証明すれば、その街の中の好きな学校に入学が可能です。
 その中でも留学生の為の学校があります。
 制度を運用し始めて間もない国の者は、その学園でのみ受け入れています。
 セイントランド聖国も、初めはそうなるかと」

 学園都市!
 それは何とも魅力的な響きですね……?

 「よければ、僕が勉強を見てあげようか?」

 ただでさえ教養が足りていないとお義姉様にも言われている私。
 独学で間に合うかどうか……自信なんてあるはずもない。
 だから、私は一も二もなく、
 「お願い致します」
 と、ミヒャエルに頭を下げたのだった。
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