ざまぁ系ヒロインに転生したけど、悪役令嬢と仲良くなったので、隣国に亡命して健全生活目指します!

彩世幻夜

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私、ざまぁ系ヒロインに転生してしまったかも……!?

不健康な国

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 「あら、そう言えば今日はランチでしたわね。
 デザートもとても美味しいわ。
 確かに屋敷で出される物に比べれば少々質素な感じもしなくはありませんけど……。
 正直、家やお友達のお屋敷で出される物を素直に全て食べる気にはなれませんのよねぇ……」

 何回目かの勉強会の合間。
 今日は昼前からの開催だったので、間にお茶休憩でなく昼休憩が入った。
 お嬢様多めとはいえ、カイやミヒャエルと言う食べ盛りのはずの年頃の男子も居るのに、お菓子だけじゃなぁ……と。
 サンドイッチを用意した。
 お嬢様がたには野菜や果物メインの。男の子用にはローストチキンの照り焼きや卵を主に使った物を。

 「ああ。欲望のままに食べ散らかした結果なら、王宮でよく見かけるな。
 ……幸い我が家の父や兄は身体をよく動かすから、そこそこ引き締まった体型を維持しているが。
 文官等は、正直見ていてあまり良い気持ちはしないよな」

 「我が父はまさにその典型ですわね。
 我が国では女性が夫に見向きもされなくなれば生きていくにも困りますから、必死に節制いたしますけれど。
 その横で好き放題にお食事を楽しまれる旦那様がいらっしゃると流石にイラッとしますよね。
 ……そのせいか、度々怪しげなダイエット商品が出回り、中には健康被害に合う方もいらっしゃると聞きますわね」

 「……美容やダイエットに金を惜しまないのはある程度世界共通だとは思うけどな。
 この国に限らず、ラクして痩せようと妙な商品に手を出して馬鹿を見る輩はどの時代にも国にも度々現れてるから」

 まぁ、食べるのに困らず好きに食べて健康被害に合うのはある意味自業自得だと思うけど。
 ……むしろ働いても働いてもまともに食料も買えずにガリガリな庶民が多い方が問題でしょうに。

 私が居た娼館でも、いかに肉付きを良くするかの方が話題になりやすかったわね。
 男は痩せた女の方が好きって言うけど、娼館じゃ骨皮筋代さんよりは少しぽっちゃりさんのがモテるのよね……。

 勿論デブスや肌が脂ぎってテカテカだとか、汗臭いとかはありえないから美容に関しての話は常に飛び交っていたけど。

 幸い今の私は前世の私と違って元の素養はかなり美少女である。
 流石乙女ゲームのヒロインスペック。
 今は目立ちたくないけど、前世の様な干物女にはもうなりたくない。

 「お紅茶に、お砂糖ではなくレモンを、甘みが欲しいなら蜂蜜をお使いになると疲れにも効きますし、美容やダイエットにも良いそうですよ?」

 だから、前世で培った知識を少し披露してみる。

 「ほう。騎士団でも休憩時にレモンの蜂蜜漬けはよく使われるから、疲労回復の効果があるのは知っていたが。
 美容にも良いのか……」

 「はい、夜のお休みの一、二時間程前にカモミールのお茶に蜂蜜を一匙垂らすのも効果的だそうですよ?」
 「まぁっ、そうなの? それなら今夜から私も試してみようかしらね、リーゼロッテ?」

 「あ、これダメな奴だ」
 「……ですね。しかしもう手遅れでしょう。我々はしばし静観する方が賢明かと」
 「だな。あ、カイ、それ美味かったぞ。タレの味が絶妙で」
 「ええ、この白い酸味のあるクリーム? の様なソースが美味しいですね。
 あとでレシピを伺ってみましょうか」

 それからしばらく、昼休憩終了まで、主従関係なく男女で分かれてかなり熱心なお喋りが続いたのだった。
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