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私、ざまぁ系ヒロインに転生してしまったかも……!?
フライハイト王国、到着!
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広し、と言えどもそこは海ではなく湖で。
湖としては広くとも、精々東京湾の端から端――千葉の金谷から神奈川の久里浜と多分同じくらい……?
横幅はもっとあって、多分四国地方丸々入るんじゃないか……、と。
いや、今それはどうでも良くて。
「そろそろ着きますよ」
ランチを済ませてしばらく。
乗船してから一時間と少し立った頃、船員に声をかけられた。
「すみませんね、遅くて。最新式の船なら三十分もあれば着けるんですけど」
「いや、充分に早いと思うぞ。
私はセイントランド聖国の船に乗った事があるから分かるが、この時間ではあの船なら湖の真ん中まで到達出来ていたかどうか……」
心底驚くマルグリット様は、船員の案内で甲板に出る。
「こ、これは……!」
そして更なる感嘆の声を挙げ。また驚きの声は他の二人からも漏れた。
……まぁ、無理もない。
私も中世の世界から大正浪漫の世界へまたしても転移してしまったのかと一瞬アホな事を考えてしまったくらい、その景色はセイントランド聖国とはまるで異なる景色だったのだから。
流石に現代日本の東京に比べれば少々レトロ感を感じるものの、列車の駅や馬車でない車――馬が引かないいわゆる自動車が走っている。
流石に大半は乗り合い車だが、中には個人車もちらほら見かける。
港は全て石畳で舗装され、横浜のガス灯の様なお洒落な街灯。
緑が溢れ、奥に見える商店街も賑わっている。
まだ船の上から見えるだけでこれだ。
ちなみに出発地のセイントランド聖国側のあの港は首都直結の港だ。
故に賑わっていてある意味当然なのだけど。
……このフライハイト王国側のこの港のある地は首都ではなく。
公爵領でも侯爵領でも辺境伯領でもなく、まさかの伯爵領だそうで。
この隣のブラッドレイ侯爵領はしょっちゅうちょっかいをかけている我がセイントランド聖国に対処するための軍港を有し、反対の隣は辺境伯領で、そちらは主にブラッドレイ侯爵家と連携を図りつつセイントランド聖国の牽制に精を出しているとあって、間のこの港が漁業や商業で賑わっているのだとミヒャエルが言っていた。
ちなみにフライハイト王国の首都である王都はここから間に一つ領地を挟んだユーノ湾に面した都らしいが。
今回そちらにはお邪魔しない。
先に制度が整った国は、試験管が自国まで出張して来てくれるので、フライハイト王国の大使館で入試が受けられるらしい。
まぁ、その辺セイントランド聖国の信頼は悲しいくらいに無いからさ……。
「本日は、港で一番ではないのが申し訳ないのですが、評判の良い高級ホテルをお取りしています。
荷物を置いてお休み下さい。
試験は明日の朝、朝食後に開始となりますので、本日いっぱいは自由時間となります」
「……とは言え遊び歩くのはお勧めしない。
明後日試験後にも一日自由時間はあるからな。
最後の追い込みと行こうか」
ミヒャエルが圧を感じる笑みで言う。
……う。大正浪漫溢れるお洒落な町並みに後ろ髪惹かれる思いなんだけど……、遊び歩いて試験不合格とか洒落にならんよな。
ここは頑張りましょう、未来の為に。
迎えの車に乗り込んだ……と思いきやすぐにホテルのエントランス前のロータリーに到着。え、五分も経ってないよね、ほらそこに今乗ってきた船がまだ見えるし。
……にしてもこの建物もお洒落……。
長崎のグラバー園とか東京の旧古河庭園の洋館とか、そういう雰囲気の建物。
ポーチがお洒落なホテルの内装は、これまた派手ではないのに趣味の良い落ち着いた雰囲気。
重厚で艶のあるチョコレート色の壁と床に臙脂の絨毯が中央に敷かれた廊下の先のスイートルームに案内される。
一部屋の中に寝室が3部屋。
「ご令嬢方で一部屋、従者達で一部屋。悪いがカイは僕と一緒の部屋で頼む」
「まぁ、男は俺達二人だけだしこのメンツだとそうなるわな」
と、部屋割りはほぼ自動的に決まり。
早速リビングで試験前最後の勉強会が開催される運びとなった。
湖としては広くとも、精々東京湾の端から端――千葉の金谷から神奈川の久里浜と多分同じくらい……?
横幅はもっとあって、多分四国地方丸々入るんじゃないか……、と。
いや、今それはどうでも良くて。
「そろそろ着きますよ」
ランチを済ませてしばらく。
乗船してから一時間と少し立った頃、船員に声をかけられた。
「すみませんね、遅くて。最新式の船なら三十分もあれば着けるんですけど」
「いや、充分に早いと思うぞ。
私はセイントランド聖国の船に乗った事があるから分かるが、この時間ではあの船なら湖の真ん中まで到達出来ていたかどうか……」
心底驚くマルグリット様は、船員の案内で甲板に出る。
「こ、これは……!」
そして更なる感嘆の声を挙げ。また驚きの声は他の二人からも漏れた。
……まぁ、無理もない。
私も中世の世界から大正浪漫の世界へまたしても転移してしまったのかと一瞬アホな事を考えてしまったくらい、その景色はセイントランド聖国とはまるで異なる景色だったのだから。
流石に現代日本の東京に比べれば少々レトロ感を感じるものの、列車の駅や馬車でない車――馬が引かないいわゆる自動車が走っている。
流石に大半は乗り合い車だが、中には個人車もちらほら見かける。
港は全て石畳で舗装され、横浜のガス灯の様なお洒落な街灯。
緑が溢れ、奥に見える商店街も賑わっている。
まだ船の上から見えるだけでこれだ。
ちなみに出発地のセイントランド聖国側のあの港は首都直結の港だ。
故に賑わっていてある意味当然なのだけど。
……このフライハイト王国側のこの港のある地は首都ではなく。
公爵領でも侯爵領でも辺境伯領でもなく、まさかの伯爵領だそうで。
この隣のブラッドレイ侯爵領はしょっちゅうちょっかいをかけている我がセイントランド聖国に対処するための軍港を有し、反対の隣は辺境伯領で、そちらは主にブラッドレイ侯爵家と連携を図りつつセイントランド聖国の牽制に精を出しているとあって、間のこの港が漁業や商業で賑わっているのだとミヒャエルが言っていた。
ちなみにフライハイト王国の首都である王都はここから間に一つ領地を挟んだユーノ湾に面した都らしいが。
今回そちらにはお邪魔しない。
先に制度が整った国は、試験管が自国まで出張して来てくれるので、フライハイト王国の大使館で入試が受けられるらしい。
まぁ、その辺セイントランド聖国の信頼は悲しいくらいに無いからさ……。
「本日は、港で一番ではないのが申し訳ないのですが、評判の良い高級ホテルをお取りしています。
荷物を置いてお休み下さい。
試験は明日の朝、朝食後に開始となりますので、本日いっぱいは自由時間となります」
「……とは言え遊び歩くのはお勧めしない。
明後日試験後にも一日自由時間はあるからな。
最後の追い込みと行こうか」
ミヒャエルが圧を感じる笑みで言う。
……う。大正浪漫溢れるお洒落な町並みに後ろ髪惹かれる思いなんだけど……、遊び歩いて試験不合格とか洒落にならんよな。
ここは頑張りましょう、未来の為に。
迎えの車に乗り込んだ……と思いきやすぐにホテルのエントランス前のロータリーに到着。え、五分も経ってないよね、ほらそこに今乗ってきた船がまだ見えるし。
……にしてもこの建物もお洒落……。
長崎のグラバー園とか東京の旧古河庭園の洋館とか、そういう雰囲気の建物。
ポーチがお洒落なホテルの内装は、これまた派手ではないのに趣味の良い落ち着いた雰囲気。
重厚で艶のあるチョコレート色の壁と床に臙脂の絨毯が中央に敷かれた廊下の先のスイートルームに案内される。
一部屋の中に寝室が3部屋。
「ご令嬢方で一部屋、従者達で一部屋。悪いがカイは僕と一緒の部屋で頼む」
「まぁ、男は俺達二人だけだしこのメンツだとそうなるわな」
と、部屋割りはほぼ自動的に決まり。
早速リビングで試験前最後の勉強会が開催される運びとなった。
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3.16公開の77の本文が78の内容になっていました。
本日78を公開するにあたって気付きましたので、77を正規の内容に変え、78を公開しました。
大変失礼いたしました。77から再度お読みいただくと話がちゃんとつながります。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
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