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私、ざまぁ系ヒロインに転生してしまったかも……!?
試験開始、終了! ……の後
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ミヒャエルの、最後の追い込みスパルタ勉強会から一夜明け。
ホテルの会議室をお借りして、私達はいよいよ入学試験を受けた。
長机を並べ、机一つにつき一人ずつ席に着き、配られた入試問題とにらめっこしつつ解答用紙に回答を記入していく。
問題は国語――これは元が同じシルヴェスター神聖国だった為、セイントランド聖国とほぼ変わらないからあえてこう呼ぶ――、数学、地理に歴史に常識問題等々、教科ごとではなく複合的な問題がバランスよく組み合わさった問題が。
入試と聞いてついつい前世の高校入試や大学入試のイメージで考えていた私は、問題用紙を号令に合わせてペラリとめくった時点でついつい「ん?」と二度見してしまった。
単純な知識量だけでなく、その知識の使い方や応用力を見る為の試験。
……これはセイントランド聖国のみたらず、日本も学ぶべきでは?
そんな事を考えつつ問題を解き進め――やがて。
「時間です。筆記用具を置いて下さい」
試験終了の号令がかかる。
そして試験官が解答用紙を回収し、試験は終了した。
「はぁ……、多分大丈夫だとは思いますけど……。もし不合格だったら恥ずかしいですわ」
「ああ。セイントランド聖国の学園の入試の過去問題は何度か家庭教師にやらされた事があったが、もっと単純な問題ばかりだった。
解くのは楽しかったが、出来と言われると少し不安だな……」
「確かに、単純に知識があるだけでは解けない問題が多くありましたものね……。
ここまで頭を酷使した気分になったのは私、初めてかもしれません……」
と。
まぁ試験後あるあるな会話が……。こういうのは世界が変わっても変わらないのか……とちょっと感心しつつ。
「でも、これで後は果報は寝て待てって事で……とは言えこんなに天気も良いのにホテルでゴロゴロしてるだけなのはもったいないから、明日はちょっと街歩きしない?」
まぁ、結果はセイントランド聖国に帰ってさらに数日は待たなきゃならないんだけど。
何せ各国で行われた試験結果を総合しての結果だからね。
そりゃ時間もかかる。
「勿論案内は僕に任せて。
……まぁ商業街で観光地ではないから遊ぶ場所は少ないけど、ショッピングや飲食店には事欠かないから」
「……おい、ミヒャエル君? 淑女と行くショッピングツアーが俺達男にとっての苦行と知っての言動かい?
従者としての業務なら止む得まいと無にもなるが、俺もこんな機会なかなか無いから少しは楽しみたいんだが……?」
「大丈夫、ショッピングったって、アパレル系のショップは少ないから。
何せこの辺りの商店の目玉は大半が……」
「まぁ、何ですの、これは!」
「こんな大きな刃物……なのに武器ではないのか? 調理器具? この棍棒みたいな物もか? ……確かに殴るには少々柔い木材が使われているようだが……めん棒、と言うのか? 何に使うんだ……」
「まぁ、こんなに大きなお魚が……、魚の解体が男性数人がかりとはすごいですわね。
しかも包丁ではなくあれはノコギリでは?」
そう。
まるで日本のアメ横と築地市場とかっぱ橋を合わせたような。
食材と調理器具や道具を主に扱う、食に特化した街。
そんな街の飲食店は勿論。
「まぁ、海鮮丼ですって! あの上の色とりどりの具、美しいですけどあれ生の魚なのですって? あのいくら? キラキラしていてまるで宝石の様ですけど、食べて問題ないのでしょうか……?
いえ、侮辱したいわけではないのですけれど……」
「あの肉も……美味そうだな。スパイスの香りがたまらない。
あの塊肉から薄く削ぎ落としてサンドイッチにしているのか。
あれなら食べ歩きも出来そうだな。本国でやったらこっ酷く怒られそうだが」
「あのサンドイッチ、あんなに大きな果物がほぼ丸々入って……クリームもたっぷりで美味しそうですし、なにより美しいですわ……」
前世の元料理人として。
「何、この美しい包丁……。
ああ、業務用フライヤーにオーブン……。懐かしや……
いや、精霊魔法を組み込んだ魔道具なだけむしろ便利になってるよね……」
調理道具を扱う店についつい足を縫い留められてしまい。
「ねぇ、こっちとこっち、どっちが良いと思う!?」
「……女性と買い物に出て、この質問で地雷踏む男の話を僕はこれまで他人事で聞いてたけど。
まさかこんな形で自分事になるとは夢にも思わなかったよ……」
「いや、俺も。包丁両手に男に迫る淑女ってのは初めて見ますよ……。
ある意味ホラーですね。下手すると犯罪臭もします」
と、男性陣に引かれている事に私が気づくのは……まだ、もう少し後になってからの事だった。
ホテルの会議室をお借りして、私達はいよいよ入学試験を受けた。
長机を並べ、机一つにつき一人ずつ席に着き、配られた入試問題とにらめっこしつつ解答用紙に回答を記入していく。
問題は国語――これは元が同じシルヴェスター神聖国だった為、セイントランド聖国とほぼ変わらないからあえてこう呼ぶ――、数学、地理に歴史に常識問題等々、教科ごとではなく複合的な問題がバランスよく組み合わさった問題が。
入試と聞いてついつい前世の高校入試や大学入試のイメージで考えていた私は、問題用紙を号令に合わせてペラリとめくった時点でついつい「ん?」と二度見してしまった。
単純な知識量だけでなく、その知識の使い方や応用力を見る為の試験。
……これはセイントランド聖国のみたらず、日本も学ぶべきでは?
そんな事を考えつつ問題を解き進め――やがて。
「時間です。筆記用具を置いて下さい」
試験終了の号令がかかる。
そして試験官が解答用紙を回収し、試験は終了した。
「はぁ……、多分大丈夫だとは思いますけど……。もし不合格だったら恥ずかしいですわ」
「ああ。セイントランド聖国の学園の入試の過去問題は何度か家庭教師にやらされた事があったが、もっと単純な問題ばかりだった。
解くのは楽しかったが、出来と言われると少し不安だな……」
「確かに、単純に知識があるだけでは解けない問題が多くありましたものね……。
ここまで頭を酷使した気分になったのは私、初めてかもしれません……」
と。
まぁ試験後あるあるな会話が……。こういうのは世界が変わっても変わらないのか……とちょっと感心しつつ。
「でも、これで後は果報は寝て待てって事で……とは言えこんなに天気も良いのにホテルでゴロゴロしてるだけなのはもったいないから、明日はちょっと街歩きしない?」
まぁ、結果はセイントランド聖国に帰ってさらに数日は待たなきゃならないんだけど。
何せ各国で行われた試験結果を総合しての結果だからね。
そりゃ時間もかかる。
「勿論案内は僕に任せて。
……まぁ商業街で観光地ではないから遊ぶ場所は少ないけど、ショッピングや飲食店には事欠かないから」
「……おい、ミヒャエル君? 淑女と行くショッピングツアーが俺達男にとっての苦行と知っての言動かい?
従者としての業務なら止む得まいと無にもなるが、俺もこんな機会なかなか無いから少しは楽しみたいんだが……?」
「大丈夫、ショッピングったって、アパレル系のショップは少ないから。
何せこの辺りの商店の目玉は大半が……」
「まぁ、何ですの、これは!」
「こんな大きな刃物……なのに武器ではないのか? 調理器具? この棍棒みたいな物もか? ……確かに殴るには少々柔い木材が使われているようだが……めん棒、と言うのか? 何に使うんだ……」
「まぁ、こんなに大きなお魚が……、魚の解体が男性数人がかりとはすごいですわね。
しかも包丁ではなくあれはノコギリでは?」
そう。
まるで日本のアメ横と築地市場とかっぱ橋を合わせたような。
食材と調理器具や道具を主に扱う、食に特化した街。
そんな街の飲食店は勿論。
「まぁ、海鮮丼ですって! あの上の色とりどりの具、美しいですけどあれ生の魚なのですって? あのいくら? キラキラしていてまるで宝石の様ですけど、食べて問題ないのでしょうか……?
いえ、侮辱したいわけではないのですけれど……」
「あの肉も……美味そうだな。スパイスの香りがたまらない。
あの塊肉から薄く削ぎ落としてサンドイッチにしているのか。
あれなら食べ歩きも出来そうだな。本国でやったらこっ酷く怒られそうだが」
「あのサンドイッチ、あんなに大きな果物がほぼ丸々入って……クリームもたっぷりで美味しそうですし、なにより美しいですわ……」
前世の元料理人として。
「何、この美しい包丁……。
ああ、業務用フライヤーにオーブン……。懐かしや……
いや、精霊魔法を組み込んだ魔道具なだけむしろ便利になってるよね……」
調理道具を扱う店についつい足を縫い留められてしまい。
「ねぇ、こっちとこっち、どっちが良いと思う!?」
「……女性と買い物に出て、この質問で地雷踏む男の話を僕はこれまで他人事で聞いてたけど。
まさかこんな形で自分事になるとは夢にも思わなかったよ……」
「いや、俺も。包丁両手に男に迫る淑女ってのは初めて見ますよ……。
ある意味ホラーですね。下手すると犯罪臭もします」
と、男性陣に引かれている事に私が気づくのは……まだ、もう少し後になってからの事だった。
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