ざまぁ系ヒロインに転生したけど、悪役令嬢と仲良くなったので、隣国に亡命して健全生活目指します!

彩世幻夜

文字の大きさ
52 / 114
私、ざまぁ系ヒロインに転生してしまったかも……!?

引っ越し準備

しおりを挟む
 「うーん、やっぱりコレだけは惜しいよね……」

 私は今、正式に隣国のフライハイト王国の学園へ入学する為荷造りに勤しんでいた。
 少なくとも在学中はあちらの寮に住む事になってるからね。
 まぁ、軽く引っ越しレベルの荷造りなのだが、私の私物は元々少ないから、作業自体は楽。

 だけど。

 私がこの屋敷で主に寝泊まりしていたこの図書館。
 その書庫と厨房の設備には満足してた。とくに書庫の蔵書はこの国でこれ以上は王宮くらいのものじゃないか?
 ここに居た短い間じゃ蔵書の1割も手を付けられなかったから。

 厨房の立派なオーブンや調理器具も、本邸の物とは比べ物にならないとはいえ、一般的な家庭にあるものよりは圧倒的に良いものだったから。

 フライハイト王国の、学園都市にはそれはそれは立派な図書館があるそうだけど、流石にこんな独り占めみたいな環境は望めないだろうし、寮生活でお菓子作りなんて……。
 ミヒャエルの話では一応自由に使えるキッチンを借りれるらしいが、あくまで共用のキッチンだ。

 「でも、この本もキッチンの美品も侯爵家の物だし、諦めるしかないか……」

 ちなみに生粋の侯爵令嬢のロジーネお義姉様は、只今お義姉様お付きの使用人総動員して荷物の仕分け中だ。

 ちなみに一緒に行くエルゼはその作業には加わらず、デリアと一緒に自分の荷造りにあくせくしている。
 こちらは使用人部屋に寝泊まりし、ロジーネお義姉様に比べれば荷物も少ないものの、それでも元々貴族のお嬢様だった二人だけあって、私より私物は多かったりするからね。

 私の私物で一番かさばるのは数着のドレス……の他は部屋着と……あれ、他に何かあったっけ?
 一応勉強道具は持ってくけど、それ以外は、部屋に元々あった備品で間に合ってたからな……。
 消耗品系の日用品を片付けてしまえばすぐに終わってしまうのだ。

 それでも、薄っぺらの服が洗い替え用合わせても数着だった以前よりは増えてるんだよね。

 でもまぁ、ちょっと大きめのトランク2つに何とか詰め込んだ。
 つか、ドレスだけで一つ埋まったんだけど。

 「学生なのにドレスなんて要る?」

 前世の記憶があるせいてついそんな考えも浮かぶけど。

 「そんな何着もは必要ないだろうけど。
 一応社交の場も無い訳じゃない。
 フライハイト王国は身分の扱いも緩いから、大概の場には平民も居るけど、だからこそ先に貴族と分かりやすい目印も必要だって場面もあるからね」
 とはミヒャエルの言。

 「そうねー。あからさまに派手なやつとかお色気系は目くじら立てる奴も居そうだけど……、清楚な感じのドレスなら持ってて損はないと思うよ!」
 とはジョゼフィーネの言。

 だから、お茶会用と夜会用、洗い替えも含めて二着ずつ、計四着詰めた結果がこれだ。

 途中様子を見に来たデリアには、「本当にこれだけで良いんですか? ……私、こんなに旅の荷物の少ないご令嬢を見るの初めてかもしれません……」

 いや、旅の荷物はなるべく少なくともコンパクトに、って常識じゃないの?

 けど、ロジーネお義姉様は、最終的に絞りに絞って馬車一台分の荷物になったようだから、確かに私の私物は相当にすくなかったらしい。
 いや、でもあっちで買えば良くない? って物も多かったから。
 でも、慣れない物より使い慣れた物、って考えもある。

 私の場合はむしろ向こうに着いてから揃えなければいけない物が多くて。
 お金の問題は、ファロンとウォルターの作る良質な火と水のエーテル石を売れば解決する。
 むしろ実家からの援助を期待出来ないロジーネお義姉様達のがこの先金銭面で少々苦労するかもしれないのか……。
 なら、荷物が増えるのも致し方ないかもしれないな……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました

オオノギ
ファンタジー
【虐殺者《スレイヤー》】の汚名を着せられた王国戦士エリクと、 【才姫《プリンセス》】と帝国内で謳われる公爵令嬢アリア。 互いに理由は違いながらも国から追われた先で出会い、 戦士エリクはアリアの護衛として雇われる事となった。 そして安寧の地を求めて二人で旅を繰り広げる。 暴走気味の前向き美少女アリアに振り回される戦士エリクと、 不器用で愚直なエリクに呆れながらも付き合う元公爵令嬢アリア。 凸凹コンビが織り成し紡ぐ異世界を巡るファンタジー作品です。

【完結】悪役令嬢の妹に転生しちゃったけど推しはお姉様だから全力で断罪破滅から守らせていただきます!

くま
恋愛
え?死ぬ間際に前世の記憶が戻った、マリア。 ここは前世でハマった乙女ゲームの世界だった。 マリアが一番好きなキャラクターは悪役令嬢のマリエ! 悪役令嬢マリエの妹として転生したマリアは、姉マリエを守ろうと空回り。王子や執事、騎士などはマリアにアプローチするものの、まったく鈍感でアホな主人公に周りは振り回されるばかり。 少しずつ成長をしていくなか、残念ヒロインちゃんが現る!! ほんの少しシリアスもある!かもです。 気ままに書いてますので誤字脱字ありましたら、すいませんっ。 月に一回、二回ほどゆっくりペースで更新です(*≧∀≦*)

【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。

樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」 大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。 はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!! 私の必死の努力を返してー!! 乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。 気付けば物語が始まる学園への入学式の日。 私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!! 私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ! 所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。 でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!! 攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢! 必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!! やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!! 必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。 ※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。 ※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。

《完》義弟と継母をいじめ倒したら溺愛ルートに入りました。何故に?

桐生桜月姫
恋愛
公爵令嬢たるクラウディア・ローズバードは自分の前に現れた天敵たる天才な義弟と継母を追い出すために、たくさんのクラウディアの思う最高のいじめを仕掛ける。 だが、義弟は地味にずれているクラウディアの意地悪を糧にしてどんどん賢くなり、継母は陰ながら?クラウディアをものすっごく微笑ましく眺めて溺愛してしまう。 「もう!どうしてなのよ!!」 クラウディアが気がつく頃には外堀が全て埋め尽くされ、大変なことに!? 天然混じりの大人びている?少女と、冷たい天才義弟、そして変わり者な継母の家族の行方はいかに!?

小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました〜モブのはずが第一王子に一途に愛されています〜

みかん桜
恋愛
第一王子と妹が並んでいる姿を見て前世を思い出したリリーナ。 ここは、乙女ゲームが舞台の小説の世界だった。 悪役令嬢が主役で、破滅を回避して幸せを掴む——そんな物語。 私はその主人公の姉。しかもゲームの妹が、悪役令嬢になった原因の1つが姉である私だったはず。 とはいえ私はただのモブ。 この世界のルールから逸脱せず、無難に生きていこうと決意したのに……なぜか第一王子に執着されている。 ……そういえば、元々『姉の婚約者を奪った』って設定だったような……? ※2025年5月に副題を追加しました。

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!

ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。 退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた! 私を陥れようとする兄から逃れ、 不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。 逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋? 異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。 この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?

【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!

ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。 ※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。

悪役令嬢ってもっとハイスペックだと思ってた

nionea
恋愛
 ブラック企業勤めの日本人女性ミキ、享年二十五歳は、   死んだ  と、思ったら目が覚めて、  悪役令嬢に転生してざまぁされる方向まっしぐらだった。   ぽっちゃり(控えめな表現です)   うっかり (婉曲的な表現です)   マイペース(モノはいいようです)    略してPUMな侯爵令嬢ファランに転生してしまったミキは、  「デブでバカでワガママって救いようねぇわ」  と、落ち込んでばかりもいられない。  今後の人生がかかっている。  果たして彼女は身に覚えはないが散々やらかしちゃった今までの人生を精算し、生き抜く事はできるのか。  ※恋愛のスタートまでがだいぶ長いです。 ’20.3.17 追記  更新ミスがありました。  3.16公開の77の本文が78の内容になっていました。  本日78を公開するにあたって気付きましたので、77を正規の内容に変え、78を公開しました。  大変失礼いたしました。77から再度お読みいただくと話がちゃんとつながります。  ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

処理中です...