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就活成功させて亡命しよう!
プレオープンです!
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雲一つない透き通るような蒼が眩しい快晴の空の下、その日、私達の人生をかけた商業施設がひっそりとオープンした。
……勿論グランドオープンではない。
その日には赤青黄と色とりどりのアドバルーンを浮かべ、風船を放ち、鳩を回せて派手に演出して話題作りに事欠かない様に手配する。
が、今日はあくまでそのグランドオープンに向けて、最終確認でもあるプレオープンの日。
今日から一ヶ月のみ、事情を理解したお客様をご招待した上で、こちらは正式サービス同様のおもてなしをする。
流石に住居棟への入居開始はグランドオープンの後となるためそこだけは封鎖させて貰っているけど、宿泊施設の方は営業している。
招待したのはオープンに際しお力を貸していただいた方々――の、関係者。
流石に六侯爵当人とか、その配下の伯爵、子爵様御本人は忙しくて時間が取れないとのこと。
休暇に合わせて、グランドオープン後にお邪魔したいと丁寧に返信いたただき、代わりに奥様や姉妹、娘さんをよろしくとお願いされている。
けど、ヘレナのご両親に成人済みの兄姉――つまり商会の幹部が揃ってやって来るという。
「うちは食品を主に取り扱う商会ですが、一応それ以外の品も扱っています。
この事業に関わり、商売の幅を広げる商機と見込み、本家と別に独立しなければならない次兄らも参加したいと……。
両親は彼らの監督と、何より私の監察が目的でしょうね。
ううっ、卒業試験よりある意味緊張します……」
勿論私やジークリンデさん、マルグリットさんの保護者枠の人物は誰一人招待していない。
私達はオープン前の朝礼で、従業員を叱咤激励し、自分達も気合を入れ直す。
既にこちらへ向かう馬車の列が見えている。
お客様をお待たせする訳にはいかない。
「それでは。
【ゆーぱーく『ヘルスラーク』】、これよりプレオープン致します。
従業員の皆さん、研修で学んだ事を存分に発揮し、お客様をおもてなしして下さい」
ヘルスラーク、施設名は安直だけどヘルスとリラックスを掛けた造語だ。
「ほほほ、娘から前評判を聞いて、この日を楽しみにしておりましたのよ。
人より一足先に楽しませていただいて、後で存分に自慢してやるわ」
「淑女として、日々美容には気を付けておりますわ。最先端の情報に触れられる良い機会をいただき感謝いたしますわ」
まずは貴族の奥様方。
続いて……
「これはこれは。いつも娘がお世話になっております。
今日は視察がてら、ゆっくり楽しませていただきますよ」
「ウチの店を贔屓にしてもろて、お陰様で商売繁盛しとりますよって」
平民のお客の中、はんなり美女がいると思えばヘレナのご家族だった。
他所からお嫁に来たヘレナのお母さんは今も故郷の衣装や言葉を大事にしているそう。
「それでは、まずは受付をお願いします」
さぁ、それではたっぷり満喫していただきましょう!
……勿論グランドオープンではない。
その日には赤青黄と色とりどりのアドバルーンを浮かべ、風船を放ち、鳩を回せて派手に演出して話題作りに事欠かない様に手配する。
が、今日はあくまでそのグランドオープンに向けて、最終確認でもあるプレオープンの日。
今日から一ヶ月のみ、事情を理解したお客様をご招待した上で、こちらは正式サービス同様のおもてなしをする。
流石に住居棟への入居開始はグランドオープンの後となるためそこだけは封鎖させて貰っているけど、宿泊施設の方は営業している。
招待したのはオープンに際しお力を貸していただいた方々――の、関係者。
流石に六侯爵当人とか、その配下の伯爵、子爵様御本人は忙しくて時間が取れないとのこと。
休暇に合わせて、グランドオープン後にお邪魔したいと丁寧に返信いたただき、代わりに奥様や姉妹、娘さんをよろしくとお願いされている。
けど、ヘレナのご両親に成人済みの兄姉――つまり商会の幹部が揃ってやって来るという。
「うちは食品を主に取り扱う商会ですが、一応それ以外の品も扱っています。
この事業に関わり、商売の幅を広げる商機と見込み、本家と別に独立しなければならない次兄らも参加したいと……。
両親は彼らの監督と、何より私の監察が目的でしょうね。
ううっ、卒業試験よりある意味緊張します……」
勿論私やジークリンデさん、マルグリットさんの保護者枠の人物は誰一人招待していない。
私達はオープン前の朝礼で、従業員を叱咤激励し、自分達も気合を入れ直す。
既にこちらへ向かう馬車の列が見えている。
お客様をお待たせする訳にはいかない。
「それでは。
【ゆーぱーく『ヘルスラーク』】、これよりプレオープン致します。
従業員の皆さん、研修で学んだ事を存分に発揮し、お客様をおもてなしして下さい」
ヘルスラーク、施設名は安直だけどヘルスとリラックスを掛けた造語だ。
「ほほほ、娘から前評判を聞いて、この日を楽しみにしておりましたのよ。
人より一足先に楽しませていただいて、後で存分に自慢してやるわ」
「淑女として、日々美容には気を付けておりますわ。最先端の情報に触れられる良い機会をいただき感謝いたしますわ」
まずは貴族の奥様方。
続いて……
「これはこれは。いつも娘がお世話になっております。
今日は視察がてら、ゆっくり楽しませていただきますよ」
「ウチの店を贔屓にしてもろて、お陰様で商売繁盛しとりますよって」
平民のお客の中、はんなり美女がいると思えばヘレナのご家族だった。
他所からお嫁に来たヘレナのお母さんは今も故郷の衣装や言葉を大事にしているそう。
「それでは、まずは受付をお願いします」
さぁ、それではたっぷり満喫していただきましょう!
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’20.3.17 追記
更新ミスがありました。
3.16公開の77の本文が78の内容になっていました。
本日78を公開するにあたって気付きましたので、77を正規の内容に変え、78を公開しました。
大変失礼いたしました。77から再度お読みいただくと話がちゃんとつながります。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
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