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第一章〜はじまりの森〜
キングゴブリンの倒し方
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「私邪魔になるからおりてます!」
アーサーくんに乗ったままだとオリバーさんが本気を出して戦えないだろう。
そう思い言ってみたが案の定2人から否定された。
「ダメだ、ここでおろした方が危ない」
『そうだよ』
「私結界を張れるので大丈夫です。絶対に攻撃をもらいません」
そんなことを言い合っていると先に戦っていた団員が苦戦しているのが見えた。
実力はみんなすごいしライリーさんとリオさんがすごい量の魔物を倒すが、数が多すぎてやはり苦戦していた。
「くそっ、絶対に魔物に近づくなよ!」
そう言ってオリバーさんは私をおろし、アーサーくんと共に魔物の群れに突入していった。
戦っている姿はとてもかっこよかった。
リオさんは炎、ライリーさんは雷、オリバーさんは水をそれぞれ剣に纏い攻撃する。
魔法剣士ってやつかな。
それに馬に乗りながら戦うのは普通よりももっと大変なはずなのに、全くブレない。
戦いを少し見るだけでこの騎士団の強さがよくわかった。
戦いに見入っていたからか、後ろから魔物が近づいていることに気づかなかった。
「カナ! 危ない!」
戦いながら気を使ってくれていたオリバーさんに言われて間一髪攻撃を避ける。
するとさっきまで私がいたところに土煙が上がった。
「あっぶな」
だんだんと土煙がおさまってくると、攻撃してきた魔物の姿が浮かび上がってきた。
「うそ、でしょ……」
そこには見たこともないほど大きなゴブリンが立っていた。
初めて見る大きさに固まっているとオリバーさんの声が聞こえた。
「カナ! 早く逃げろ!」
その言葉で我に返り、巨大なゴブリンから大きく距離をとる。
すぐに団員の誰かが倒してくれると思い振り返ったが、他の魔物がまだ沢山いてみんな巨大ゴブリンを相手にする暇はなさそうだった。
「カナちゃん!」
「カナさん!」
心配してリオさんとライリーさんも声を掛けてくれるが、魔物に囲まれているため助っ人には来れそうにない。
それなら私が倒すしかないのか。
でも異世界で初めての戦いだから倒し方が分からない。
いや、まあ倒し方なんて多分適当でいいんだけどね、グロイのとかは避けたいじゃん。
「ステータス、目の前の敵の倒し方、検索」
キングゴブリン
額にある魔石を取ると体が消滅する
魔石は手で簡単に取れる
おーめっちゃ便利!
キングゴブリンっていう名前だったんだ。
てか魔石取るだけで倒せるってすごくない?
ちなみに検索している間もキングゴブリンの攻撃は続いていた。
だが攻撃範囲が広いだけで動きは遅いから結構簡単に避けられた。
「魔石……あれか」
キングゴブリンの額には緑色の魔石が嵌っている。
体の色も緑っぽい色だから分かりにくかったけど、魔石が光に反射してくれたおかげで見つけられた。
それからの行動は早かった。
キングゴブリンが攻撃してきた腕に乗り、そのまま体の上を駆け登る。
そして顔の近くでジャンプし、額に着いている魔石を取った。
本当に簡単に取れた。
そしてキングゴブリンは大きな声を出しながら消えていった。
「よっと、うわぁー身体能力めっちゃ上がってるな……」
めっちゃ高いところから降りたのに足がジンジンしない。
それに不安定な所を平気で走れたし、ジャンプ力も格段に上がっていた。
うん、チートだ。
ハッ! そういえばみんなは?
まだ戦いは終わっていないということに気づき後ろを振り返ると、全ての魔物を倒した騎士団員達が固まってこちらを見ていた。
アーサーくんに乗ったままだとオリバーさんが本気を出して戦えないだろう。
そう思い言ってみたが案の定2人から否定された。
「ダメだ、ここでおろした方が危ない」
『そうだよ』
「私結界を張れるので大丈夫です。絶対に攻撃をもらいません」
そんなことを言い合っていると先に戦っていた団員が苦戦しているのが見えた。
実力はみんなすごいしライリーさんとリオさんがすごい量の魔物を倒すが、数が多すぎてやはり苦戦していた。
「くそっ、絶対に魔物に近づくなよ!」
そう言ってオリバーさんは私をおろし、アーサーくんと共に魔物の群れに突入していった。
戦っている姿はとてもかっこよかった。
リオさんは炎、ライリーさんは雷、オリバーさんは水をそれぞれ剣に纏い攻撃する。
魔法剣士ってやつかな。
それに馬に乗りながら戦うのは普通よりももっと大変なはずなのに、全くブレない。
戦いを少し見るだけでこの騎士団の強さがよくわかった。
戦いに見入っていたからか、後ろから魔物が近づいていることに気づかなかった。
「カナ! 危ない!」
戦いながら気を使ってくれていたオリバーさんに言われて間一髪攻撃を避ける。
するとさっきまで私がいたところに土煙が上がった。
「あっぶな」
だんだんと土煙がおさまってくると、攻撃してきた魔物の姿が浮かび上がってきた。
「うそ、でしょ……」
そこには見たこともないほど大きなゴブリンが立っていた。
初めて見る大きさに固まっているとオリバーさんの声が聞こえた。
「カナ! 早く逃げろ!」
その言葉で我に返り、巨大なゴブリンから大きく距離をとる。
すぐに団員の誰かが倒してくれると思い振り返ったが、他の魔物がまだ沢山いてみんな巨大ゴブリンを相手にする暇はなさそうだった。
「カナちゃん!」
「カナさん!」
心配してリオさんとライリーさんも声を掛けてくれるが、魔物に囲まれているため助っ人には来れそうにない。
それなら私が倒すしかないのか。
でも異世界で初めての戦いだから倒し方が分からない。
いや、まあ倒し方なんて多分適当でいいんだけどね、グロイのとかは避けたいじゃん。
「ステータス、目の前の敵の倒し方、検索」
キングゴブリン
額にある魔石を取ると体が消滅する
魔石は手で簡単に取れる
おーめっちゃ便利!
キングゴブリンっていう名前だったんだ。
てか魔石取るだけで倒せるってすごくない?
ちなみに検索している間もキングゴブリンの攻撃は続いていた。
だが攻撃範囲が広いだけで動きは遅いから結構簡単に避けられた。
「魔石……あれか」
キングゴブリンの額には緑色の魔石が嵌っている。
体の色も緑っぽい色だから分かりにくかったけど、魔石が光に反射してくれたおかげで見つけられた。
それからの行動は早かった。
キングゴブリンが攻撃してきた腕に乗り、そのまま体の上を駆け登る。
そして顔の近くでジャンプし、額に着いている魔石を取った。
本当に簡単に取れた。
そしてキングゴブリンは大きな声を出しながら消えていった。
「よっと、うわぁー身体能力めっちゃ上がってるな……」
めっちゃ高いところから降りたのに足がジンジンしない。
それに不安定な所を平気で走れたし、ジャンプ力も格段に上がっていた。
うん、チートだ。
ハッ! そういえばみんなは?
まだ戦いは終わっていないということに気づき後ろを振り返ると、全ての魔物を倒した騎士団員達が固まってこちらを見ていた。
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