28 / 110
第二章 皇帝はシスターコンプレックス。
栄光の凱旋。
しおりを挟む
シュヴァリエが凱旋した。
王都へ戻る直前にでも着替えさせられたのだろう。
戦で疲れているだろうに、効率を考えて帰城兼凱旋パレードになった為に、通常の軍服から別の衣装に強引に着替えさせられたシュヴァリエ。
きっと「何故この服ではダメなのだ。面倒だ。このまま行くぞ」と怒って、側近のマルセルさんを困らせたんだろうな…。
シュヴァリエの不機嫌な顔が想像出来てちょっと笑えた。
パレードを見に行けない私を気遣ってくれたアンナから、遠見の鏡(遠見の魔法が施された鏡)でちょっとだけ見せて貰う。
立派な黒鹿毛の軍馬に跨り、華やかな赤と漆黒の黒の軍服風衣装に身を包んだ姿は、うっとりとした溜息が出る程にシュヴァリエに良く似合っていた。
厳しい顔を保ちつつ、時々薄く微笑むシュヴァリエ。
その度に大歓声に沸き立つ民衆。
――――生まれながらの皇帝って感じよね。
戴冠式は白で天使感すらあったけれど、今回は黒と赤が主体になって暗黒魔王感が出ている。
どちらも絶世の美貌ありきなので、やっぱりシュヴァリエは凄く美しいのだろう。
――――こんなに美しいと、ヒロインが狙ってきそうよね。シュヴァリエの存在を忘れて隣国で愉しく過ごして欲しい。
ヒロインの事を考えながらシュヴァリエを見つめていると、フッと遠見の鏡の映像が消えた。
「さぁ、姫様。シュヴァリエ様をお迎えしましょうね。」
満面の笑みでアンナがクロウディアを促す。
「あ、そっか、もう王城に着くの?」
「ええ、もうそろそろでございます。お支度も終わっていますし、姫様がお出迎えになる事が1番お喜びになられますわ。」
背中にアンナの手が添えられ、さぁさぁと退出を促される。
――――アンナ、やけに今日は強引ね。
首を傾げながら、シュヴァリエを出迎える為に歩き出した。
王城の門がギギギと音を立てて開き、シュヴァリエを先頭とした騎士達が入城した。
シュヴァリエを出迎える為に城で働く高官、その下で働く文官武官に至るまでズラリと並び立ち待つ。
高位貴族が待つ場の中央に、クラウディアが居た。
アンナと護衛騎士2名に守られる様に囲まれている。
4ヶ月ぶりに見る生のクラウディア。
シュヴァリエの胸が溢れんばかりの思慕で一杯になり、騎乗していた馬から飛び降り駆け出す。
クラウディアの瞳が目一杯開かれた。
――――えっ、まさか…来ないよね?駆け出してますけど…
戸惑いわたわたするうちにシュヴァリエがクラウディアの目の前に立った。
両脇をガシッと掴まれ、高い高いをするように高く持ち上げられた。
「えっ、は?お、おにいさま!?」
絶賛パニック中のクラウディア。
「ああ、俺だ。クラウディア――――逢いたかった。」
高い位置からシュヴァリエの胸の位置まで降ろされたと思ったら、そのままギュギューーっとプレスされた。
「お、お…にいぃふぅぅ」
ちょっと待ってと制そうと出した声は、胸の中の空気が出される事で言葉にならない。
――――く、くるし…もう少しの我慢よクラウディア…戦から帰ったばかりですし…
今回の戦は思ったよりも長くかかり、4ヶ月という長期に渡った。
距離が遠いという事もあるのだろうが、交渉事と戦後処理に思ったより時間が掛かったそうだ。
――――だからシュヴァリエがこんなになるのも分からなくはないけど…
もう無理!たくさんの人に見られながらの長い抱擁は精神的に無理です!
シュヴァリエの肩をテシテシと叩いて注意を引く。
シュヴァリエは少しだけ身体を離しクラウディアを見た。
――――なんて慈愛に満ちた眼差しなんでしょう。絶世の美貌の慈愛に満ちた魔王様…これは是非写真に……
…現実逃避してる場合ではなかった。
物凄い人数が居るこの場で、兄妹愛溢れた公開羞恥プレイをするつもりはないのだ。
「お兄様、兄妹水入らずは後ほどにして、まずは臣下の皆様に帰城の挨拶を……」
こんなに人から注目された事など、前世と現世合わせても生まれてから一度たりとも無く、
クラウディアは最早涙目である。
(早く冷静になって下さい!現実に戻ってきて!)
シュヴァリエは薄く微笑むと、私を抱えたままぐるりと周囲を見渡した。
「大勢の出迎え感謝する。
此度の戦は遠い地という事もあり、少しばかり戦後処理に時間を要したが…戦死者1人出す事なく戻る事が出来た。
帝国の属国がひとつ増えぞ。喜べ。
二度と他国から侮られる事のない強国ヴァイデンライヒの復活だ。
…戦から帰ったばかりだ、今日は皆も疲れているだろう。
ゆっくり休んで英気を養う様に。
明日、祝勝の宴を開く事とする故、皆もそのつもりで。
では、私も疲れた――――これにて解散。」
シュヴァリエの良く通る声がよく響く。
大声を張り上げてる訳でもないのに、皆ちゃんと聴き取れているようだ。
高官文官武官、そして並み居る高位貴族達も崇拝の眼差しをシュヴァリエに注いでいる。
“この御方に付き従って居れば間違いない”と思わせる覇気をシュヴァリエから感じている様だ。
まだ十一歳の皇帝…シュヴァリエ。
そこには“傀儡にするか”と思われ易い甘さも愚かさもない。
戦争をいくつも経験しその全てで先陣を切って戦い、勝利を討ち取ったシュヴァリエ。
圧倒的な強さで属国を増やすシュヴァリエ。
強者の力を見せつける事で、幼い自分に対する不満・不信・不穏の種を捻じ伏せたんだろう。
――私が思う手段として使うには血生臭い戦争は却下だけど…。
シュヴァリエは確実に従え、やってのけたのだ。
クラウディアを抱っこしたままシュヴァリエは王城の中へ進み、王宮内の奥の月の宮まで足を進める。
最初「降ろして下さい……」と小さな声で言ったが、
即座に「却下」とシュヴァリエに一言言われてから、素直に諦めておとなしく抱っこされていた。
公開羞恥プレイ第二弾に耐えきれず、シュヴァリエの首に顔を隠して抱っこされる。
そんな私を見てシュヴァリエは嬉しそうにしている。
アンナも三人娘も護衛騎士の2人までウンウンと頷いていた。
私の想像する兄妹より仲良し度合いが凄い…主にシュヴァリエが。
親もおらず兄妹2人だけだったらこんな感じなのかな?
シュヴァリエは月の宮まで私を届けると「湯と着替えをしたらまた来る」と去っていった。
えっ、戦帰りだしゆっくりしなよ…とは思ったが、好きにさせとくことにした。
王都へ戻る直前にでも着替えさせられたのだろう。
戦で疲れているだろうに、効率を考えて帰城兼凱旋パレードになった為に、通常の軍服から別の衣装に強引に着替えさせられたシュヴァリエ。
きっと「何故この服ではダメなのだ。面倒だ。このまま行くぞ」と怒って、側近のマルセルさんを困らせたんだろうな…。
シュヴァリエの不機嫌な顔が想像出来てちょっと笑えた。
パレードを見に行けない私を気遣ってくれたアンナから、遠見の鏡(遠見の魔法が施された鏡)でちょっとだけ見せて貰う。
立派な黒鹿毛の軍馬に跨り、華やかな赤と漆黒の黒の軍服風衣装に身を包んだ姿は、うっとりとした溜息が出る程にシュヴァリエに良く似合っていた。
厳しい顔を保ちつつ、時々薄く微笑むシュヴァリエ。
その度に大歓声に沸き立つ民衆。
――――生まれながらの皇帝って感じよね。
戴冠式は白で天使感すらあったけれど、今回は黒と赤が主体になって暗黒魔王感が出ている。
どちらも絶世の美貌ありきなので、やっぱりシュヴァリエは凄く美しいのだろう。
――――こんなに美しいと、ヒロインが狙ってきそうよね。シュヴァリエの存在を忘れて隣国で愉しく過ごして欲しい。
ヒロインの事を考えながらシュヴァリエを見つめていると、フッと遠見の鏡の映像が消えた。
「さぁ、姫様。シュヴァリエ様をお迎えしましょうね。」
満面の笑みでアンナがクロウディアを促す。
「あ、そっか、もう王城に着くの?」
「ええ、もうそろそろでございます。お支度も終わっていますし、姫様がお出迎えになる事が1番お喜びになられますわ。」
背中にアンナの手が添えられ、さぁさぁと退出を促される。
――――アンナ、やけに今日は強引ね。
首を傾げながら、シュヴァリエを出迎える為に歩き出した。
王城の門がギギギと音を立てて開き、シュヴァリエを先頭とした騎士達が入城した。
シュヴァリエを出迎える為に城で働く高官、その下で働く文官武官に至るまでズラリと並び立ち待つ。
高位貴族が待つ場の中央に、クラウディアが居た。
アンナと護衛騎士2名に守られる様に囲まれている。
4ヶ月ぶりに見る生のクラウディア。
シュヴァリエの胸が溢れんばかりの思慕で一杯になり、騎乗していた馬から飛び降り駆け出す。
クラウディアの瞳が目一杯開かれた。
――――えっ、まさか…来ないよね?駆け出してますけど…
戸惑いわたわたするうちにシュヴァリエがクラウディアの目の前に立った。
両脇をガシッと掴まれ、高い高いをするように高く持ち上げられた。
「えっ、は?お、おにいさま!?」
絶賛パニック中のクラウディア。
「ああ、俺だ。クラウディア――――逢いたかった。」
高い位置からシュヴァリエの胸の位置まで降ろされたと思ったら、そのままギュギューーっとプレスされた。
「お、お…にいぃふぅぅ」
ちょっと待ってと制そうと出した声は、胸の中の空気が出される事で言葉にならない。
――――く、くるし…もう少しの我慢よクラウディア…戦から帰ったばかりですし…
今回の戦は思ったよりも長くかかり、4ヶ月という長期に渡った。
距離が遠いという事もあるのだろうが、交渉事と戦後処理に思ったより時間が掛かったそうだ。
――――だからシュヴァリエがこんなになるのも分からなくはないけど…
もう無理!たくさんの人に見られながらの長い抱擁は精神的に無理です!
シュヴァリエの肩をテシテシと叩いて注意を引く。
シュヴァリエは少しだけ身体を離しクラウディアを見た。
――――なんて慈愛に満ちた眼差しなんでしょう。絶世の美貌の慈愛に満ちた魔王様…これは是非写真に……
…現実逃避してる場合ではなかった。
物凄い人数が居るこの場で、兄妹愛溢れた公開羞恥プレイをするつもりはないのだ。
「お兄様、兄妹水入らずは後ほどにして、まずは臣下の皆様に帰城の挨拶を……」
こんなに人から注目された事など、前世と現世合わせても生まれてから一度たりとも無く、
クラウディアは最早涙目である。
(早く冷静になって下さい!現実に戻ってきて!)
シュヴァリエは薄く微笑むと、私を抱えたままぐるりと周囲を見渡した。
「大勢の出迎え感謝する。
此度の戦は遠い地という事もあり、少しばかり戦後処理に時間を要したが…戦死者1人出す事なく戻る事が出来た。
帝国の属国がひとつ増えぞ。喜べ。
二度と他国から侮られる事のない強国ヴァイデンライヒの復活だ。
…戦から帰ったばかりだ、今日は皆も疲れているだろう。
ゆっくり休んで英気を養う様に。
明日、祝勝の宴を開く事とする故、皆もそのつもりで。
では、私も疲れた――――これにて解散。」
シュヴァリエの良く通る声がよく響く。
大声を張り上げてる訳でもないのに、皆ちゃんと聴き取れているようだ。
高官文官武官、そして並み居る高位貴族達も崇拝の眼差しをシュヴァリエに注いでいる。
“この御方に付き従って居れば間違いない”と思わせる覇気をシュヴァリエから感じている様だ。
まだ十一歳の皇帝…シュヴァリエ。
そこには“傀儡にするか”と思われ易い甘さも愚かさもない。
戦争をいくつも経験しその全てで先陣を切って戦い、勝利を討ち取ったシュヴァリエ。
圧倒的な強さで属国を増やすシュヴァリエ。
強者の力を見せつける事で、幼い自分に対する不満・不信・不穏の種を捻じ伏せたんだろう。
――私が思う手段として使うには血生臭い戦争は却下だけど…。
シュヴァリエは確実に従え、やってのけたのだ。
クラウディアを抱っこしたままシュヴァリエは王城の中へ進み、王宮内の奥の月の宮まで足を進める。
最初「降ろして下さい……」と小さな声で言ったが、
即座に「却下」とシュヴァリエに一言言われてから、素直に諦めておとなしく抱っこされていた。
公開羞恥プレイ第二弾に耐えきれず、シュヴァリエの首に顔を隠して抱っこされる。
そんな私を見てシュヴァリエは嬉しそうにしている。
アンナも三人娘も護衛騎士の2人までウンウンと頷いていた。
私の想像する兄妹より仲良し度合いが凄い…主にシュヴァリエが。
親もおらず兄妹2人だけだったらこんな感じなのかな?
シュヴァリエは月の宮まで私を届けると「湯と着替えをしたらまた来る」と去っていった。
えっ、戦帰りだしゆっくりしなよ…とは思ったが、好きにさせとくことにした。
240
あなたにおすすめの小説
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
公爵家の隠し子だと判明した私は、いびられる所か溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
実は、公爵家の隠し子だったルネリア・ラーデインは困惑していた。
なぜなら、ラーデイン公爵家の人々から溺愛されているからである。
普通に考えて、妾の子は疎まれる存在であるはずだ。それなのに、公爵家の人々は、ルネリアを受け入れて愛してくれている。
それに、彼女は疑問符を浮かべるしかなかった。一体、どうして彼らは自分を溺愛しているのか。もしかして、何か裏があるのではないだろうか。
そう思ったルネリアは、ラーデイン公爵家の人々のことを調べることにした。そこで、彼女は衝撃の真実を知ることになる。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
嫌われ皇后は子供が可愛すぎて皇帝陛下に構っている時間なんてありません。
しあ
恋愛
目が覚めるとお腹が痛い!
声が出せないくらいの激痛。
この痛み、覚えがある…!
「ルビア様、赤ちゃんに酸素を送るためにゆっくり呼吸をしてください!もうすぐですよ!」
やっぱり!
忘れてたけど、お産の痛みだ!
だけどどうして…?
私はもう子供が産めないからだだったのに…。
そんなことより、赤ちゃんを無事に産まないと!
指示に従ってやっと生まれた赤ちゃんはすごく可愛い。だけど、どう見ても日本人じゃない。
どうやら私は、わがままで嫌われ者の皇后に憑依転生したようです。だけど、赤ちゃんをお世話するのに忙しいので、構ってもらわなくて結構です。
なのに、どうして私を嫌ってる皇帝が部屋に訪れてくるんですか!?しかも毎回イラッとするとこを言ってくるし…。
本当になんなの!?あなたに構っている時間なんてないんですけど!
※視点がちょくちょく変わります。
ガバガバ設定、なんちゃって知識で書いてます。
エールを送って下さりありがとうございました!
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる