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13、例の約束
しおりを挟む「そ、そんな事ってある?」
「じゃあ昨日の魔法の威力はどうやって説明できる?」
「レクスがなんか良い感じに魔法を使ったんじゃないの?」
「俺は何もしていない、ただ訓練通り魔法を詠唱しただけだ」
「………そっか………」
それじゃあ、彼の言う通りなのかもしれない、確かにあの魔法の威力はトンデモなかった。
「………それと、一つ確認しときたいことがあるんだが………」
「うん?」
「その、昔一緒に遊んでた俺以外の友達、覚えてるか?」
「もちろん、確か七人くらいで、兄妹とか姉妹含めたらもっといたかな」
「なんだ、ちゃんと覚えててくれたんだな」
「当たり前だよ、私にとってはかけがえのない思い出だからね」
「………そんな事言って、俺が誰だかわからなかったみたいだけどな」
「あ、それは、その、れっくんのことは覚えてたけど、まさかレクスだとは思わなくて……」
レクスに言われて思い出した、そういえば他にも仲の良い友達が何人かいたな、もちろん覚えていると返答すると、私が彼がれっくんだと気づかなかった事に少しいじけた態度をみせる、私は必死に弁解を始めた。
「ぷッ、ククク」
「?」
「冗談だよ冗談」
「タチの悪い冗談はやめてよ、もう~」
慌てふためく私に噴き出すレクス、どうやら揶揄われていただけのようだ。
「良かった良かった、それじゃあ、あの約束も覚えてるわけだ」
「や、やく……そく?」
「え?…………ま、まさか、忘れてるのか?」
「え、えっと~~こ、ここまで出かかってるんだけど~」
「………忘れてるんだな……」
「………はい、すみません………」
ほっと安心するのも束の間、レクスが不意に約束とか言い出す、私は身に覚えがなかったので、呆然と呟き返すことしかできない、その様子に固まるレクス、適当に誤魔化そうとするが、彼に核心をつかれ、正直に謝る。
「その、あれだよ、その………もし、その、万が一にもお前の婚約が破棄されたら……俺たちの中から次の婚約者を選んでくれるってやつだよ\\\\」
「…………え?」
………なんか、そういえばそんな約束したような、七人から同時に告白を受けたが、その時すでに婚約しているため、断ったが、なお食い下がる七人に婚約破棄されたら次の婚約者をこの中から選ぶとか言ってその場を収めたような記憶がある。
(……まさか、まだ覚えていたとは………)
「あの時から俺、ずっとリレの事………想ってた、愛してた」
「ーーーえ?\\\\」
私が昔の記憶を引っ張り出してる間にすぐ目の前にまで移動していたレクス、顔を真っ赤に染めながら私の肩を掴み、愛を囁いてくるレクス、そんな彼に私も顔を真っ赤になる。
「ぜ、絶対幸せにする!!、だ、だからーーー」
「それ以上の抜け駆けはずるいんじゃないかな?」
「「ーーーッッッッ??!!!!?」」
二人だけだったはずが、いつの間にか入ってきた謎の人物が私とレクスの間に入ってくる。
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