私、独立します〜妹には婚約者を取られ、馬鹿王子に追放され、殺されかけた宮廷調教師に国中の魔物と最強騎士がついてきた〜

ターナー

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15、狼達に名前を名付ける

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「よし、貴方の名前は今日からアルプスよ」

「ワフ」

「貴方はベプス、貴方はガプス、貴方はデプス、貴方はーーー」

日が暮れてきたので、森の探索を切り上げる私達、そして拠点の小屋へ戻ってきた私がまず最初にした事は狼達に名前をつける事だった…………というのも、彼らには名前が無い、魔物にとって名前をもらうというのは特別なことで名前をつけてしまったが最後、私以外の人間の指示を聞かなくなってしまう恐れがあるため、手懐けた魔物や動物達には名前をつけなかったのだ、あってもシルバーウルフNo.1とかで種族名と番号で呼び分ける感じだ、だが、もう私以外の命令を聞かないとかそんな心配をする必要がないことに今更ながら気づいた私は彼らに名前をつける、名前が違えば呼びやすい、私は彼らについているNo.プレートに紐付けた名前をつけていく。

「どう気に入ったみんな?」

「「「ワフ」」」

「そうかそうか、気に入ったかよしよしよし」

「「「「ハッッッ、ハッッッッ」」」」

私は狼達、いやアルプス達に気に入ったかと尋ねると皆、異口同音で満足そうに吠える、その様子にご満悦な私は彼らの頭を撫でる、すると全員一斉に私に甘え出す、アルプスは私の手をペロペロ舐め、べプスは顔、ガプスはお腹を見せて寝っ転がる、彼らは自由に私に甘える。

そんな彼らを順番に撫で回す私、柔らかく、適度な硬さを持つ彼らの毛の触り心地は最高だ、ご褒美のつもりが、自分の撫でる手が止まらない。

「…………」

「もーー、また拗ねて、仕方ないな……ほら、こっち来て良いよハル」

「いや、良い」

そうしていると私とアルプス達を恨めしそうな目で見るハルが視界に入る………後で拗ねられても面倒なので、今のうちにガス抜きをしておこうと、彼に呼びかけるが、ハルは私の誘いを断る。


「……とか言って、後で拗ねるんでしょ?」

「………今は本当に良い」

「今は?」

様子を見てる限り、本当に今はいらないらしい、しかし、今はという発言に違和感を感じた私は疑問を彼にぶつけた。

「この後、家の中でお前を独り占めできるからな、今くらいは我慢する…………少しぐらいはお前達にも分けてやらないと可哀想だからな」

「「「「~ーーグルルルルル」」」」

………今、行ってもアルプス達と取り合いになってしまう、ならば彼らが見張の夜に小屋の中で独り占めしてやると、鼻で笑ってアルプス達を挑発するハル、その長髪を理解したのか、低く唸って、ハルを威嚇しだすアルプス達、おそらく前回アルプス達に鼻で笑われたのが頭に残っているのだろう、丁度良いのでやり返したというわけだ。

「プッッッ、くくくくく」

「何笑ってるんだよリフィル」

「い、いや何でもないよ……ブフッッッ」

私は彼が狼系の魔物であるアルプス達にまだ張り合ってるのが面白く、つい吹き出してしまう、適当に返事をしてごまかす私。









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感想 1

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みんなの感想(1件)

dragon.9
2022.03.30 dragon.9

まわりが最低最悪すぎる。

あとから手のひら返しするんだろうが、
知らん顔でいーと思います!

新たな国を作って幸せになって欲しい(´;ω;`)

2022.03.31 ターナー

コメントありがとうございます😊、感謝感激雨霰!
ざまぁ対象達は後々思い知らせますので期待しててください♪

解除

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