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4、宮廷魔術師採用試験3
しおりを挟む「で、次はペーパーテストってか」
ここに関してはもう適当に埋めるしかない、だって私魔族だもの。
そのまま適当に埋めた後、かなり時間が余ったので寝て過ごす。
「終わりです、筆記用具を置いてください」
そのまま、合格点を満たしているものだけ実技試験へと進む。
実技試験の待合室でまたもや絡まれる。
「おい、平民、まだ生き残っていたとはな、賄賂でも渡したのか?」
「うん?よっさっきぶり~~いきなり魔法ぶっ放そうとしたバカじゃん、良く試験パスできたね~運すごくいいね~」
「きっーー、貴様言わせておけば!!」
「ちょ、ま、まずいですよウィリアム様、ここでまた揉め事を起こしては………」
「ちっーー、まぁ良い……次は実技試験だ、お前のメッキを剥がしてやる、俺が直々に格の違いを教えてやるのだ、感謝しろ!!、フハハ!!」
取り巻きに止められ思いとどまるウィリアム君、何がそんなに嬉しいのかわからん、あの魔力量で私にどう格の違いを教えるのだろうか?
「まぁいっか、実技試験頑張ろ~」
そんなこんなで実技試験会場に着く、やっと面白そうな試験が来たのだが………周りの人間の大半は下の中、十数人程度が中の下の魔法しか使っていない…………どうしようか、もしかしてそういう暗黙の了解でもあるのだろうか?、うーーーん、分からん、分からんから試験官に直接聞いてみよう、流石に聞かれて嘘はつかないだろう、聞くこと自体がいけない場合はもう仕方ない、失格を甘んじてうけよう。
「では、32番来てください、あの的に向かって好きな魔法を放ってください、威力や命中精度、詠唱速度、様々な観点から採点します」
「………あのすいません、ひとつだけ質問してもよろしいでしょうか?」
「はいなんでしょうか?」
「…………中級以上の魔法は使ってもよろしいでしょうか?」
「へ?ーー、フフ、そうですね、使えるなら使ってもよろしいですよ?」
私が質問した瞬間、周りがざわついた………そりゃ出来て中級しか使えない奴らしかいないから突然といえば当然だ。
試験官もキョトンとした後、含み笑いを浮かべながら許可を出す。
「そうですか、では『炎神融解炎弾』」
私は神級の魔法を放つ、的に向かって進む、途中にある地面はドロドロに融解、窓ガラスは一瞬で溶けた、的は当たる前にはもうすでに溶け落ちていて後ろの壁をぶち抜く、それどころか後ろにある山を軽く貫き、地平線の彼方へ消えていく。
「うっし、ここまでやればトップ合格でしょ」
「え……?、え?えええええ!!!!?!」
その場にいる全員、異口同音で驚愕の声をあげる。
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