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4章 お爺ちゃんと生配信
276.お爺ちゃんとアイドル戦国時代②
「あまり話を脱線し過ぎるのは良くないね。では次、あかりさんのプロデュースに移ろうか」
【おい!】
【いつの間にかプロデューサーになってるやんけ】
【ゲストとかの関係性はどこいった】
「よろしくおねがしもふー」
【あざとい】
【あざとい】
【あざとい】
【だがそこがいい】
どうやら視聴者さんも彼女が計算された天然だと分かってて拝聴しているようだ。それとも化けの皮が剥げれるのを見越しての視聴だろうか?
初っ端から指摘されて相談する相手を間違えてるとの疑問は尽きない。
特に事前知識なしでお話の場を設けたからね。
だが流石計算できるタイプとあって、前面にあざとい感じを打ち出した非の打ちどころのない、逆にいうとありきたり過ぎる動画に仕上がっていた。
これじゃあ彼女の設定しか語られず魅力が出てるかも怪しいものだ。
「どうでしょうか! 私的にイケてると思うんですが!」
自信満面の笑顔を絶やさず、鼻息荒く聞いてくる。
こういうところは素っぽいね。
「うん、あかりさんの長所は出てるね。でも完璧すぎると人は興味を惹かない問題もあるんだ。ちょっと抜けてるところを出しつつ、頑張ってる子を支えてあげたくなるし応援してあげたくなる。もう少しファン心理を煽っていく構成にしようか」
【なんて厳しい指摘なんだ】
【実際ファンが増えない理由はそこだからな】
【計算力が高すぎて萌えない】
【計算力言うなし】
【アイドル戦国時代やでぇ】
【いつの間にプロデュース業始めたんですか?】
【アキカゼPがいると聞いて】
【お孫さんを手がける足掛かりでしょうか?】
【ガタッ】
【ガタッ】
【ガタッ】
「落ち着きなさい。マリンがその気にならない限り、私から働きかけることはないよ」
【すごく落ち着いた】
【潜在的ファンが多すぎるからな】
【非公式のファンが多すぎる】
【知ってるか? 当時ファンスレでアキカゼさんが間男扱いされてたの】
【それは草】
【見た目お若いですし、銀姫ちゃんべったりでしたし】
「ああ、それね。その節はどうもお騒がせしました。こう言うゲームで身内宣言してもなかなか理解してもらえなくて困りましたね」
【うるさいのはガチ恋勢ですし】
【今じゃアキカゼさんの人気の方が頭一つ抜けてるし】
【ジャンル違うけど】
「あの子に妄想を抱くのは勝手だけど、自分の理想を押し付けるのはやめてね? あまり度がすぎるんなら出るとこ出てもらうから。私は今は配信者として平等に扱ってるけど、身内を優先するからね?」
【当たり前】
【リアル優先は当然ですよ】
【ファンを拗らせた害悪はどこにでも湧く物ですし】
【逆に銀姫ちゃんは非公式だからアンチも少ないで】
【そのアンチはデビューしてるアイドルのなりすましだったりするんだよなー】
「おや、あかりさん。顔色が悪いですね。どうされました?」
【これは分かってて聞いてる顔ですわ】
【急に流れ弾が飛んできて草】
【そう言うところだぞ、あかりちゃん】
【逆にそう言う姑息な手を使わないからみくるは好感が持てる】
「あたし?」
【全く話についていけない感じがなんとも】
【見ているかあかり、これが本物の天然だ!】
ワイワイとコメント欄が騒ぎ出す。
困惑するあかりさんと憤慨するみくるさんの対比を面白おかしく綴っているみたいだ。
ファンと言っても中には擁護どころか罵倒する声もあるけど、それは愛のある罵倒。
決して貶める物ではなく、気がついて欲しいと言う気持ちの現れだろう。だが天然な彼女はそれに気が付かず、ファンとすれ違いをし続けている。
なのでアンチはアンチと厳しく指摘してるようだ。
こう言った見過ごせない、見ててソワソワするのを素で出せるのが彼女の魅力だろう。
同じくらいのファンを持っていながら愛されてるのはみくるさんの持つ魅力に他ならない。
だが決してあかりさんも手を抜いてるわけじゃない。
配信回数も多く、飽きさせない作り手のこだわりも感じさせる。その手腕たるや素人っぽくなく大人な一面を見せている。
だから謎の安心感があるのだ。
無事に終わる安心感というのかな?
だから最後まで見ずともオチが分かるところに落ち着く。
対してみくるさんの方は完全にその時の思いつきで悪い方へ悪い方へと流れていく可能性が高い。
人数は一緒でも、最後まで根強く見守ってくれるファンというのは貴重なのだ。
「それはともかくとして、あたしと同期のあかりちゃんが貶されてるのは見過ごせないわ」
【みくるは同期思いやんな】
【要らぬ心配やで】
【この子は計算だから】
「その計算ていうのもあんた達の勝手な思い込みじゃないの?」
「みくるちゃん、それ以上はやめて」
「そう? あかりちゃんがいうならこれ以上は言わないけど。アンチは放っておくと言いたい放題言うから気をつけなさい」
「はーい」
【こうして見てる分にはみくるの方がお姉ちゃんなんやけどな】
【精神年齢は逆やろ】
【この年齢でミスなく配信し通せるメンタルつよつよアイドルが羊谷あかりちゃんなんやで】
【それに比べてみくるときたら……】
「なに? 喧嘩なら買うけど?」
「買わないでください。そろそろ話を戻しますよー」
ぱんぱんと手を打って意識をこちらに向けて会話を続ける。
「はい。とりあえず二人の方向性は決まりました。ゲーム内アイドルという事はそれぞれアイドルとしての下準備はできているのでしょう?」
「そりゃもちろん。あたしはバトルで魅せるアイドルだから!」
自信満々にドヤ顔を晒すみくるさん。
それに対抗する様にあかりさんもお揃いアピールをしてくる。
コメント欄に『あざとい』コールが乱舞するのを確認して、どうも彼女はコラボを組んだ相手に方向性を合わせるようだ。
逆に言えばなんでも出来る自信の前触れだろう。
そこで私はどんな無茶振りをしてやろうかと頭を働かせた。
根本的にアイドルとは偶像だ。
しかし彼女達にはその偶像が設定されてない。
一回のプレイヤーが在野にいるファンを獲得して人気をランキングに分けて収入を得るのがこのアイドルシステム。
ちなみに少女である必要もなく、中には少年もいるそうだ。
◇
そして私は場所を変えてファストリアに来ていた。
彼女達はアイドルでありながら戦闘分野も得意ということで前衛を任せることにした。
挑戦するのは記憶に新しい古代獣の一角。
ヘビーことヨルムンガンドである。
【草】
【初っ端から壁どころか城壁クラスの難問ぶち当てるなや】
【アキカゼさん、鬼畜すぎない?】
【アイドルが二人で古代獣討伐は新しいな】
【絶対無理だろwww】
【これは確かにオチが読めない】
【絶対に勝てないオチは読めるんだけどさ、最後までどう転ぶか謎ですわ】
「さて、心意気を聞いていこうか。まずはみくるさんから」
「ちょっと、初っ端からこれは鬼畜すぎない?」
「大丈夫、私もそんなに戦闘が得意じゃないフレンドさんと二人で勝った相手だから」
「聞いてます。でもその人今やすごい有名人ですよね?」
「今はね。当時は無名もいいところだよ。君たちもこれを通り抜ければ大人気間違いない。だってアイドル枠で誰もやってないコンテンツだよ? やらない手はない」
【やらないじゃなくて、やれないんだよ!】
【アイドルが泥臭い戦いしてるとこは見たくないんだよなぁ】
【推しが蹂躙される場面を見たいほど心が汚れてませんので】
「最後にあかりさんね。勝算はある?」
「ないとは言い切れないね! 勝負して見なきゃわかんないもん。ファンのみんな! あかりとみくるちゃんが勝てるように応援してね!」
「これは心強い言葉を頂きましたね」
「もちろんアキカゼさんも参戦してくれるんですよね、ね?」
【そりゃこんな無茶振り仕掛けたんだし】
【ゲスト見殺しはしないでしょ】
「えっ? 私は応援席で観戦する予定だよ」
「え゛っ゛!?」
「えっ」
その瞬間あかりさんの顔から表情が抜け落ちたのはきっと気のせいではないだろう。もしかして彼女の勝算は私だったのだろうか?
だめだよ、そう言うズルは良くない。
誰だって勝てて当たり前の試合を見にきたり応援したりはしないんだ。
ただでさえ普通のアイドルとは違ってゲーム内アイドルだ。
戦闘が売りだと聞いてたし、話題のイベントで有名になれるのなら本望だろうと我ながらプロデュース業も向いてるのではないかと思い始めた。
早くもあかりさんのメッキが剥がれ落ちて素が出始めているけど、そこから先どう転ぶかは彼女次第だ。
私は良い方に転がってくれよと祈ることしかできなかった。
【おい!】
【いつの間にかプロデューサーになってるやんけ】
【ゲストとかの関係性はどこいった】
「よろしくおねがしもふー」
【あざとい】
【あざとい】
【あざとい】
【だがそこがいい】
どうやら視聴者さんも彼女が計算された天然だと分かってて拝聴しているようだ。それとも化けの皮が剥げれるのを見越しての視聴だろうか?
初っ端から指摘されて相談する相手を間違えてるとの疑問は尽きない。
特に事前知識なしでお話の場を設けたからね。
だが流石計算できるタイプとあって、前面にあざとい感じを打ち出した非の打ちどころのない、逆にいうとありきたり過ぎる動画に仕上がっていた。
これじゃあ彼女の設定しか語られず魅力が出てるかも怪しいものだ。
「どうでしょうか! 私的にイケてると思うんですが!」
自信満面の笑顔を絶やさず、鼻息荒く聞いてくる。
こういうところは素っぽいね。
「うん、あかりさんの長所は出てるね。でも完璧すぎると人は興味を惹かない問題もあるんだ。ちょっと抜けてるところを出しつつ、頑張ってる子を支えてあげたくなるし応援してあげたくなる。もう少しファン心理を煽っていく構成にしようか」
【なんて厳しい指摘なんだ】
【実際ファンが増えない理由はそこだからな】
【計算力が高すぎて萌えない】
【計算力言うなし】
【アイドル戦国時代やでぇ】
【いつの間にプロデュース業始めたんですか?】
【アキカゼPがいると聞いて】
【お孫さんを手がける足掛かりでしょうか?】
【ガタッ】
【ガタッ】
【ガタッ】
「落ち着きなさい。マリンがその気にならない限り、私から働きかけることはないよ」
【すごく落ち着いた】
【潜在的ファンが多すぎるからな】
【非公式のファンが多すぎる】
【知ってるか? 当時ファンスレでアキカゼさんが間男扱いされてたの】
【それは草】
【見た目お若いですし、銀姫ちゃんべったりでしたし】
「ああ、それね。その節はどうもお騒がせしました。こう言うゲームで身内宣言してもなかなか理解してもらえなくて困りましたね」
【うるさいのはガチ恋勢ですし】
【今じゃアキカゼさんの人気の方が頭一つ抜けてるし】
【ジャンル違うけど】
「あの子に妄想を抱くのは勝手だけど、自分の理想を押し付けるのはやめてね? あまり度がすぎるんなら出るとこ出てもらうから。私は今は配信者として平等に扱ってるけど、身内を優先するからね?」
【当たり前】
【リアル優先は当然ですよ】
【ファンを拗らせた害悪はどこにでも湧く物ですし】
【逆に銀姫ちゃんは非公式だからアンチも少ないで】
【そのアンチはデビューしてるアイドルのなりすましだったりするんだよなー】
「おや、あかりさん。顔色が悪いですね。どうされました?」
【これは分かってて聞いてる顔ですわ】
【急に流れ弾が飛んできて草】
【そう言うところだぞ、あかりちゃん】
【逆にそう言う姑息な手を使わないからみくるは好感が持てる】
「あたし?」
【全く話についていけない感じがなんとも】
【見ているかあかり、これが本物の天然だ!】
ワイワイとコメント欄が騒ぎ出す。
困惑するあかりさんと憤慨するみくるさんの対比を面白おかしく綴っているみたいだ。
ファンと言っても中には擁護どころか罵倒する声もあるけど、それは愛のある罵倒。
決して貶める物ではなく、気がついて欲しいと言う気持ちの現れだろう。だが天然な彼女はそれに気が付かず、ファンとすれ違いをし続けている。
なのでアンチはアンチと厳しく指摘してるようだ。
こう言った見過ごせない、見ててソワソワするのを素で出せるのが彼女の魅力だろう。
同じくらいのファンを持っていながら愛されてるのはみくるさんの持つ魅力に他ならない。
だが決してあかりさんも手を抜いてるわけじゃない。
配信回数も多く、飽きさせない作り手のこだわりも感じさせる。その手腕たるや素人っぽくなく大人な一面を見せている。
だから謎の安心感があるのだ。
無事に終わる安心感というのかな?
だから最後まで見ずともオチが分かるところに落ち着く。
対してみくるさんの方は完全にその時の思いつきで悪い方へ悪い方へと流れていく可能性が高い。
人数は一緒でも、最後まで根強く見守ってくれるファンというのは貴重なのだ。
「それはともかくとして、あたしと同期のあかりちゃんが貶されてるのは見過ごせないわ」
【みくるは同期思いやんな】
【要らぬ心配やで】
【この子は計算だから】
「その計算ていうのもあんた達の勝手な思い込みじゃないの?」
「みくるちゃん、それ以上はやめて」
「そう? あかりちゃんがいうならこれ以上は言わないけど。アンチは放っておくと言いたい放題言うから気をつけなさい」
「はーい」
【こうして見てる分にはみくるの方がお姉ちゃんなんやけどな】
【精神年齢は逆やろ】
【この年齢でミスなく配信し通せるメンタルつよつよアイドルが羊谷あかりちゃんなんやで】
【それに比べてみくるときたら……】
「なに? 喧嘩なら買うけど?」
「買わないでください。そろそろ話を戻しますよー」
ぱんぱんと手を打って意識をこちらに向けて会話を続ける。
「はい。とりあえず二人の方向性は決まりました。ゲーム内アイドルという事はそれぞれアイドルとしての下準備はできているのでしょう?」
「そりゃもちろん。あたしはバトルで魅せるアイドルだから!」
自信満々にドヤ顔を晒すみくるさん。
それに対抗する様にあかりさんもお揃いアピールをしてくる。
コメント欄に『あざとい』コールが乱舞するのを確認して、どうも彼女はコラボを組んだ相手に方向性を合わせるようだ。
逆に言えばなんでも出来る自信の前触れだろう。
そこで私はどんな無茶振りをしてやろうかと頭を働かせた。
根本的にアイドルとは偶像だ。
しかし彼女達にはその偶像が設定されてない。
一回のプレイヤーが在野にいるファンを獲得して人気をランキングに分けて収入を得るのがこのアイドルシステム。
ちなみに少女である必要もなく、中には少年もいるそうだ。
◇
そして私は場所を変えてファストリアに来ていた。
彼女達はアイドルでありながら戦闘分野も得意ということで前衛を任せることにした。
挑戦するのは記憶に新しい古代獣の一角。
ヘビーことヨルムンガンドである。
【草】
【初っ端から壁どころか城壁クラスの難問ぶち当てるなや】
【アキカゼさん、鬼畜すぎない?】
【アイドルが二人で古代獣討伐は新しいな】
【絶対無理だろwww】
【これは確かにオチが読めない】
【絶対に勝てないオチは読めるんだけどさ、最後までどう転ぶか謎ですわ】
「さて、心意気を聞いていこうか。まずはみくるさんから」
「ちょっと、初っ端からこれは鬼畜すぎない?」
「大丈夫、私もそんなに戦闘が得意じゃないフレンドさんと二人で勝った相手だから」
「聞いてます。でもその人今やすごい有名人ですよね?」
「今はね。当時は無名もいいところだよ。君たちもこれを通り抜ければ大人気間違いない。だってアイドル枠で誰もやってないコンテンツだよ? やらない手はない」
【やらないじゃなくて、やれないんだよ!】
【アイドルが泥臭い戦いしてるとこは見たくないんだよなぁ】
【推しが蹂躙される場面を見たいほど心が汚れてませんので】
「最後にあかりさんね。勝算はある?」
「ないとは言い切れないね! 勝負して見なきゃわかんないもん。ファンのみんな! あかりとみくるちゃんが勝てるように応援してね!」
「これは心強い言葉を頂きましたね」
「もちろんアキカゼさんも参戦してくれるんですよね、ね?」
【そりゃこんな無茶振り仕掛けたんだし】
【ゲスト見殺しはしないでしょ】
「えっ? 私は応援席で観戦する予定だよ」
「え゛っ゛!?」
「えっ」
その瞬間あかりさんの顔から表情が抜け落ちたのはきっと気のせいではないだろう。もしかして彼女の勝算は私だったのだろうか?
だめだよ、そう言うズルは良くない。
誰だって勝てて当たり前の試合を見にきたり応援したりはしないんだ。
ただでさえ普通のアイドルとは違ってゲーム内アイドルだ。
戦闘が売りだと聞いてたし、話題のイベントで有名になれるのなら本望だろうと我ながらプロデュース業も向いてるのではないかと思い始めた。
早くもあかりさんのメッキが剥がれ落ちて素が出始めているけど、そこから先どう転ぶかは彼女次第だ。
私は良い方に転がってくれよと祈ることしかできなかった。
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