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5章 お爺ちゃんと聖魔大戦
325.お爺ちゃんののんびり時間旅行①
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探偵さんの口車で、上手いことくま君を丸め込んだ私達は、リーダー権をくま君へと渡してメンバーとなり一緒に行動する。
特に目的も決めてないのだけど、やけに探偵さんがメープルシロップの入手場所を気にしていたので一緒にその場所に向かっていた最中。
──リィイン、リィイン……
先程空で仕入れた聖典様の神話装備が鳴り始める。
それを取り出した探偵さんはやはりという顔で私とくま君を見比べる。まーた何かこの人私たちに内緒で探ってましたね?
呆れながら探偵さんに訳を聞くと、
「で、その鈴って結局どんな効果があるんです?」
「そうだね。これは要するに魔除けの鈴なんだ。魔が避けてくれるものではなく、魔が近づくと反応する鈴だね」
「ふぅん」
そういえば私達が今向かってるところはどこだったっけ?
「どちらにせよ、僕にとっては正気度を大きく減らす何かがあるのだろう。しかし事前に来るとわかればいくらでも対策を立てられるんだ」
「だろうね。まぁ私にとっての武器か、くま君にとっての武器かはわからないけど、魔導書側のものではあるんでしょ?」
「さっきからなんの話くま?」
「あー、うんこっちの話。くま君は気にしなくていいよ」
これから大いに巻き込むというのに、探偵さんは悪戯を仕掛ける子供のような笑みを浮かべて案内を促した。
納得いかない表情をしながらもくま君は先導する。
「ここくま」
案内されたのは見た事のない横穴だった。
ただしこの穴、崖下や丘に出来ていない。
マナの大木の一部に大穴が穿たれているのだ。
「この穴の中にシロップの沸く泉があるくまよ。くまはここからいつも持ち帰ってるくま」
ニコニコ顔のくま君。しかし探偵さんの腰に下げた鈴はさっき以上に鳴り響いていた。
だから彼は私に先に入れと促してくる。
「少年、お先にどうぞ」
「はいはい。君はそうやって友達を売るような人だったね」
「何を言ってるのやら。僕ほど友達思いの奴もいないよ?」
「どの口が言うのやら」
くま君に続き、私がその場所に入ると……
何かの粘膜に包まれるような感覚に陥った。
つい最近同じような状態に陥ったことがある。
あれは確か……そうそう、確かベルトを持ってすぐにその下のマップを探索した時に感じたものだ。
つまり何かが居るのだ。
ミ=ゴの民と同じような奉仕種族が。
[珍しいお客さんが来たものだ。君、この場所は選ばれたものしか立ち入ることはできないんだ。悪いけど早々に帰ってくれないか?]
チャンネルはレムリア言語。
しかし風貌はレムリア人とは大きく異なる。
虹色の鱗を持つ円錐体の触手のお化けだ。
どこかしらボール強化型/マジックに似てなくもない。
円錐体の頂部からは頭らしいものと二本の手、よくわからないラッパの様な物が生え、生物と言うより植物っぽい何かを想起させた。
[聞いているかな? いや、言語が理解出来ないか]
「くまー?」
どうやらくま君は目の前の御仁が何を言ってるかわからないようだ。つまり彼はこの場所に勝手にやってきては当たり前のように樹液を奪っている樹液泥棒なのだろう。
それとも目の前の御仁をうまく認識できていないのかもしれない。私が彼を直接見れるのは多分、地の契りを高めているからだ。
『失礼、あなた方に敵対する意思はないのです。私の名はアキカゼ・ハヤテ。一応クトゥルーに認められた者。ここへは彼の付き添いでやってきました』
胸にレムリアの銃を掲げ、念話で応じる。
[ふむ? ふむふむ。一応権利者ではあるのか。これは失礼した。私は〆※◆Ω*⁂。このエリアを管理する者だ。しかし懐かしいものを持っているね。我らの祖先の器とは……]
名前を言われたのだろう、しかしその言語はうまく読み取ることができずにいた。レムリア言語とはまた異なる独自の言語だろうか? しかしレムリア言語で翻訳できる時点で彼らの所縁のある物たちであることは確かだ。
『一応は知り合いですよ』
[ほう、ほうほう。知り合いと来たか。彼らはこの世界に存在していると?]
興味を唆られた様に食いついてくる。
レムリアの民を祖先と呼ぶ彼ら。
もし子孫が生きてると知ったら彼らは喜ぶだろうか?
『もし良ければご紹介しますよ?』
[ああ、それはなんとも素晴らしい提案だ。しかし、しかし私はこの場所から離れられない。来るべき時が来るまで此処にある門を守らなければならないんだ。済まないね]
『そうですか。貴方の役割も知らずに勝手な提案をしてすみませんでした』
[いいや、いいや。こうして意見を交わし合える相手がいることのなんと幸せなことか。もし君がそこの野生動物の様に、此処に来て勝手を働く輩なら手ずから処理をしていた所だよ。そうならなくてよかった]
『それは良かった。さて、あまり長居しては迷惑でしょう。私どもは此処らへんでお暇させていただきます。門番のお勤め中にご苦労かけました』
[そうだな。試練が始まってから来るが良い。その時は歓迎しよう]
うねうねと触手を器用に動かして、彼は人間の様な振る舞いで私とくま君を見送った。
くま君はずっと壁に向かって話をしていた私に思うところがある様だ。厳密には会話ではなく念話なので、怪しい人には見られていないと思うが。
「アキカゼさん、あの壁に何かあったくま? ずっと動かずに2時間も棒立ちで見つめてたくま」
二時間!?
ええ、そんなに時間経過してた?
彼との会話はせいぜい5分やそのくらいだったと思ったけど。
「えぇ……よくそれまで待ってくれたね?」
「待ってないくま。探偵の人に連絡とってたりして報告してたくま」
「で、その探偵の人は?」
マナの大木から出た頃にはゲーム内時間はすっかり夕方になっていた。森の隙間からはオレンジ色の光が差し込んでいる。
「いないくまね」
「あの人、先に帰りましたね?」
「いやいや、帰ってないよ」
マナの大木の反対側から、どこからか持ち出したコミックを持って現れた探偵さん。
「あ、居た!」
「随分と長居していたじゃないの。それで、今度は何見つけたのさ?」
「くまー、なんの小説読んでたくまか?」
「残念、これは漫画本さ。少年探偵アキカゼ。全32巻。よかったら君も読んでみるかい?」
「漫画くまか。とーちゃんのハマってた奴くま?」
「それそれ。待ちぼうけしてるのにはうってつけさ」
そう言って本が備え付けてある彼のメカに乗り込んだ。
機関車の中には見慣れぬ古い振り子時計があった。
「君、随分と懐かしいものを持ち出したね」
「なんの事?」
探偵さんが首を傾げる。
私が丁度指を差した時、振り子時計がボーン、ボーンと午後五時を伝えた。そろそろログアウトしようかと思った時、
「何あれ、僕は知らないよ?」
探偵さんから否定的な返答が返ってくる。
じゃああれはなんなのか?
機関車の内部にいつの間にか置かれていた古時計。
そして機関車の外では……
「あれ、此処は森じゃなかったくま?」
「どうしたの?」
「なぜか海面が見えるくま」
「なんだって!?」
マナの大木があった場所は何処へ?
私達はいつの間にか大海原の真っ只中にいた。
特に目的も決めてないのだけど、やけに探偵さんがメープルシロップの入手場所を気にしていたので一緒にその場所に向かっていた最中。
──リィイン、リィイン……
先程空で仕入れた聖典様の神話装備が鳴り始める。
それを取り出した探偵さんはやはりという顔で私とくま君を見比べる。まーた何かこの人私たちに内緒で探ってましたね?
呆れながら探偵さんに訳を聞くと、
「で、その鈴って結局どんな効果があるんです?」
「そうだね。これは要するに魔除けの鈴なんだ。魔が避けてくれるものではなく、魔が近づくと反応する鈴だね」
「ふぅん」
そういえば私達が今向かってるところはどこだったっけ?
「どちらにせよ、僕にとっては正気度を大きく減らす何かがあるのだろう。しかし事前に来るとわかればいくらでも対策を立てられるんだ」
「だろうね。まぁ私にとっての武器か、くま君にとっての武器かはわからないけど、魔導書側のものではあるんでしょ?」
「さっきからなんの話くま?」
「あー、うんこっちの話。くま君は気にしなくていいよ」
これから大いに巻き込むというのに、探偵さんは悪戯を仕掛ける子供のような笑みを浮かべて案内を促した。
納得いかない表情をしながらもくま君は先導する。
「ここくま」
案内されたのは見た事のない横穴だった。
ただしこの穴、崖下や丘に出来ていない。
マナの大木の一部に大穴が穿たれているのだ。
「この穴の中にシロップの沸く泉があるくまよ。くまはここからいつも持ち帰ってるくま」
ニコニコ顔のくま君。しかし探偵さんの腰に下げた鈴はさっき以上に鳴り響いていた。
だから彼は私に先に入れと促してくる。
「少年、お先にどうぞ」
「はいはい。君はそうやって友達を売るような人だったね」
「何を言ってるのやら。僕ほど友達思いの奴もいないよ?」
「どの口が言うのやら」
くま君に続き、私がその場所に入ると……
何かの粘膜に包まれるような感覚に陥った。
つい最近同じような状態に陥ったことがある。
あれは確か……そうそう、確かベルトを持ってすぐにその下のマップを探索した時に感じたものだ。
つまり何かが居るのだ。
ミ=ゴの民と同じような奉仕種族が。
[珍しいお客さんが来たものだ。君、この場所は選ばれたものしか立ち入ることはできないんだ。悪いけど早々に帰ってくれないか?]
チャンネルはレムリア言語。
しかし風貌はレムリア人とは大きく異なる。
虹色の鱗を持つ円錐体の触手のお化けだ。
どこかしらボール強化型/マジックに似てなくもない。
円錐体の頂部からは頭らしいものと二本の手、よくわからないラッパの様な物が生え、生物と言うより植物っぽい何かを想起させた。
[聞いているかな? いや、言語が理解出来ないか]
「くまー?」
どうやらくま君は目の前の御仁が何を言ってるかわからないようだ。つまり彼はこの場所に勝手にやってきては当たり前のように樹液を奪っている樹液泥棒なのだろう。
それとも目の前の御仁をうまく認識できていないのかもしれない。私が彼を直接見れるのは多分、地の契りを高めているからだ。
『失礼、あなた方に敵対する意思はないのです。私の名はアキカゼ・ハヤテ。一応クトゥルーに認められた者。ここへは彼の付き添いでやってきました』
胸にレムリアの銃を掲げ、念話で応じる。
[ふむ? ふむふむ。一応権利者ではあるのか。これは失礼した。私は〆※◆Ω*⁂。このエリアを管理する者だ。しかし懐かしいものを持っているね。我らの祖先の器とは……]
名前を言われたのだろう、しかしその言語はうまく読み取ることができずにいた。レムリア言語とはまた異なる独自の言語だろうか? しかしレムリア言語で翻訳できる時点で彼らの所縁のある物たちであることは確かだ。
『一応は知り合いですよ』
[ほう、ほうほう。知り合いと来たか。彼らはこの世界に存在していると?]
興味を唆られた様に食いついてくる。
レムリアの民を祖先と呼ぶ彼ら。
もし子孫が生きてると知ったら彼らは喜ぶだろうか?
『もし良ければご紹介しますよ?』
[ああ、それはなんとも素晴らしい提案だ。しかし、しかし私はこの場所から離れられない。来るべき時が来るまで此処にある門を守らなければならないんだ。済まないね]
『そうですか。貴方の役割も知らずに勝手な提案をしてすみませんでした』
[いいや、いいや。こうして意見を交わし合える相手がいることのなんと幸せなことか。もし君がそこの野生動物の様に、此処に来て勝手を働く輩なら手ずから処理をしていた所だよ。そうならなくてよかった]
『それは良かった。さて、あまり長居しては迷惑でしょう。私どもは此処らへんでお暇させていただきます。門番のお勤め中にご苦労かけました』
[そうだな。試練が始まってから来るが良い。その時は歓迎しよう]
うねうねと触手を器用に動かして、彼は人間の様な振る舞いで私とくま君を見送った。
くま君はずっと壁に向かって話をしていた私に思うところがある様だ。厳密には会話ではなく念話なので、怪しい人には見られていないと思うが。
「アキカゼさん、あの壁に何かあったくま? ずっと動かずに2時間も棒立ちで見つめてたくま」
二時間!?
ええ、そんなに時間経過してた?
彼との会話はせいぜい5分やそのくらいだったと思ったけど。
「えぇ……よくそれまで待ってくれたね?」
「待ってないくま。探偵の人に連絡とってたりして報告してたくま」
「で、その探偵の人は?」
マナの大木から出た頃にはゲーム内時間はすっかり夕方になっていた。森の隙間からはオレンジ色の光が差し込んでいる。
「いないくまね」
「あの人、先に帰りましたね?」
「いやいや、帰ってないよ」
マナの大木の反対側から、どこからか持ち出したコミックを持って現れた探偵さん。
「あ、居た!」
「随分と長居していたじゃないの。それで、今度は何見つけたのさ?」
「くまー、なんの小説読んでたくまか?」
「残念、これは漫画本さ。少年探偵アキカゼ。全32巻。よかったら君も読んでみるかい?」
「漫画くまか。とーちゃんのハマってた奴くま?」
「それそれ。待ちぼうけしてるのにはうってつけさ」
そう言って本が備え付けてある彼のメカに乗り込んだ。
機関車の中には見慣れぬ古い振り子時計があった。
「君、随分と懐かしいものを持ち出したね」
「なんの事?」
探偵さんが首を傾げる。
私が丁度指を差した時、振り子時計がボーン、ボーンと午後五時を伝えた。そろそろログアウトしようかと思った時、
「何あれ、僕は知らないよ?」
探偵さんから否定的な返答が返ってくる。
じゃああれはなんなのか?
機関車の内部にいつの間にか置かれていた古時計。
そして機関車の外では……
「あれ、此処は森じゃなかったくま?」
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