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5章 お爺ちゃんと聖魔大戦
326.お爺ちゃんののんびり時間旅行②
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私達は突如空間を乗り越え、見渡す限り一面の大海原へと飛ばされてしまった。
何が? どうして?
ただ一つ、原因ははっきりとしている。
探偵さんも設置した記憶のない、掛け時計である。
五時を知らせる音と同時に私達は見知らぬ場所へと飛ばされた。
「はてさて、一体全体どうしたものかね」
「くまー、ちゃんと帰れるくま?」
「ログアウトはできる様だが……」
一応探偵さんの機関車内はセーフエリア。
ログアウトするのに不備はない。
だがしかし、懸念はある。
「元の場所に戻れるかどうかは全くの別物だろうね」
そうなのだ。
再度ログインする時はログアウトした場所で。
これはこのゲームの決まりである。
だから拠点ではあっても、レイドボスという特性を併せ持つ赤の禁忌上ではログアウト不可だった。
なので乗り込むにも帰るにも飛空艇は必須案件。
街ほど便利ではないんだよね、あの場所は。
他の街と紐付けされてないからエリアワープもできないし。
じゃあここも危険じゃないのかといえばそうなのだけど。
「だよね。配信は……」
「やめておいた方がいいよ。普通に怪異案件だ」
「だろうね」
ちらりと掛け時計を見やるも、普通に時を刻むばかりでなんら異常はない。
「さて、これからどうする?」
「まずは此処がどんなところか調べる必要がありますよね」
「調べる必要あるかなぁ?」
探偵さんがすでに把握してる素振りで指摘する。
「なんでそんな分かりきってるって顔してるんですか?」
「いやいや、そもそもこうなった原因は君でしょ? そして海。君の召喚対象が何か忘れたわけでもあるまい。そう言うところ、白々しいよ?」
「どういうことくま?」
「多分厄介ごとの類だ。だが同時にそれを乗り越えた先に大きな力を獲得できるチャンスでもある。君たち魔導書関係者はね」
さも自分は違うと言いたげに述べる探偵さん。
ショゴスですら嫌悪対象だもんね。
可愛いのに。
「それはさておき、ずっとこのままというわけにもいくまい。一応オートドライブモードにして自動走行はしておく。何か見つけたら教えてくれ」
「分かったくま!」
「そして少年は異変を感じたら正直に答えるように」
「信用ないなぁ」
「ハハハ。信用しての言葉だとも。君なら何かやってくれると、そう思って居るだけさ。さて、何が来るにせよ腹ごなしはしておくとしよう。妻の料理でも食べながら今後の事を考えようか」
そう言って、私達は食堂へと案内された。
彼の妻は確か……ホークアイさんだったっけ?
古風な語り口の、妙齢の女性だ。
「仲直りしたんだ?」
「特に仲は悪くないよ? 君の幻影が要らぬ世話を焼いただけさ」
「自分はそう思ってても、周囲は心配しますよ」
「君にだけは言われたくないなぁ。さぁ、くま君のお母さん程の腕は無いが、食べてくれ」
そう言いながらどこか嬉しそうに奥さんの料理を振る舞う探偵さん。やはり自分の妻は特別なのだろう。
いや、今だからこそ特別扱いしてるのかな?
私と同じ様に。
食事の内容は可もなく不可もなく。
あまりよそ様の家庭にあれこれいうものでは無いのでここまでにする。ただしお金を取る料理だとしたら至らぬところもあるだろう。
「何か言いたそうな顔だね?」
「いえ、別に?」
「お口に見合わなかったかな?」
「ちょっと塩辛く感じたくまー。あとに臭いが強烈くまね」
「ハッハッハ、君は実に素直だな。その通り、彼女は自分の舌に嘘をつかない性格だ。その上食べる人のことまで考えてない」
だめじゃないの。
「それでも食べられるだろう? 汗水垂らして働いたことのある人にはガツンと来る味だ」
「君、小説家だったよね? 家に閉じこもりっぱなしの」
「さぁ、食事はここら辺で切り上げて戦闘準備だ」
柏手を一つ打ち、彼は話を切り上げた。
自分に都合が悪くなるとすぐ逃げるのは中学の時から変わらないか。
しかし戦闘準備……一体何が!?
そう思ったと同時に突如車内が揺れ、海中に引き摺り込まれる。
揺蕩う海水の中で勢いをつけて泳ぎ回るものがいる。
それは魚の顔をつけた種族だった。
サハギンと言うよりはマーマンに近い。
しかし人と同じ様な彼らが機関車そのものを引き摺り下ろすことなんて出来るはずもない。
そこで何処かで見覚えのあるシルエットが近づいてくる。
あれは確か……
「ハイドラ!?」
スズキさんことルーリエの幼馴染である乙姫さんと同じ種族。
彼女がどうしてこちらへ攻撃してくるのか、全く理解できない。
マーマンたちは手に持つ槍で機関車の関節部分を狙うけど、アトランティス製のメカはびくともしない。
せいぜいが窓に張り付いてこちらを覗き込む程度だ。
「やっぱり君関係じゃないの。配信で見たよ、確か君の眷属でしょ、あの子。行って話をつけてきなよ。待っててあげるから」
「一緒についてきてくれたりなんて?」
「僕はパス。帰るにせよ、この機関車と掛け時計を守る役目が必要だろう?」
「くまは水の中得意じゃないくまー。巨大化できても溺れる自信あるくま!」
そんな胸を張られて言われても。
なんとも情けない気持ちになりながら、私は一人彼らの元へ向かう。
と、その前に。
「変身! いあいあ、クトゥルー」
変身と神格召喚は最近セットになりつつある。
人形から明らかに容姿を変えて、私は一人マーマンの前へと踏み込んで行った。
全く、友達思いのない人達だ。
◇
≪招かれざる者よ、ここを聖域と知っての侵入か?≫
槍を構えた屈強なマーマンが声を上げる。
どうやら会話は通じるらしい。
私は少し考えるふりをしながらすっかり体に馴染んだ触腕を振るった。
≪ああ、いいや。どうも私達は意図せず此処へ迷い込んだ様だ。それと君たちが捕まえてるあの機関車には仲間が乗っている。私は君達と交渉ができないか一任されてね≫
エラを震わせながら鰓呼吸。
彼らの流儀に合わせたのだが、周囲は異形である私の話に困惑するばかりだ。
≪どちらにせよはいそうですかと通すわけには行かない≫
参ったな。会話は出来るけど話は通じないらしい。
そういえば私が竜宮城に至る前もこんな感じだったなと思い出す。
多分、此処では私の信用は全くないのだ。
それはつまるところ、私が信用を勝ち取る以前の時間軸ということであり……協力者であるルリーエが居ない時点で彼らとのコミュニケーションが一方通行になりがちと言うことになる。
『ルリーエ、居る?』
『はい』
良かった、居た。
離れ離れになったままこっちに来たからどこかでリンクが切れてたらどうしようかと思った。
『出てきて彼らに説明してくれる?』
『えと、居るには居ますけど。どうもある場所から動けないみたいで』
『動けない?』
『お手数ですが近くまで寄ってもらえませんか?』
『近くと言ってもね』
私はマーマン達に捕まえられ、一緒に機関車ごと鹵獲された探偵さんとくま君が、何故か浮上したルルイエへと連れられた。
私の見知ったルルイエは数百年以上深海の奥底に眠っていた。
しかし運び込まれた建物にはそれらしい形跡が一切見当たらなかった。
ああ、つまり此処は……
私が知るよりももっと前の、海中に沈む前のルルイエか。
それじゃあスズキさんはまだ生まれてないし、自由に移動なんて出来るわけがない。
問題は王であるクトゥルーが在宅してるかどうかだけど。
ルリーエとしての彼女がしっかりと私を認識している時点でリンクは繋がったまま。
はてさて、一体何が出てくるのやら。
何が? どうして?
ただ一つ、原因ははっきりとしている。
探偵さんも設置した記憶のない、掛け時計である。
五時を知らせる音と同時に私達は見知らぬ場所へと飛ばされた。
「はてさて、一体全体どうしたものかね」
「くまー、ちゃんと帰れるくま?」
「ログアウトはできる様だが……」
一応探偵さんの機関車内はセーフエリア。
ログアウトするのに不備はない。
だがしかし、懸念はある。
「元の場所に戻れるかどうかは全くの別物だろうね」
そうなのだ。
再度ログインする時はログアウトした場所で。
これはこのゲームの決まりである。
だから拠点ではあっても、レイドボスという特性を併せ持つ赤の禁忌上ではログアウト不可だった。
なので乗り込むにも帰るにも飛空艇は必須案件。
街ほど便利ではないんだよね、あの場所は。
他の街と紐付けされてないからエリアワープもできないし。
じゃあここも危険じゃないのかといえばそうなのだけど。
「だよね。配信は……」
「やめておいた方がいいよ。普通に怪異案件だ」
「だろうね」
ちらりと掛け時計を見やるも、普通に時を刻むばかりでなんら異常はない。
「さて、これからどうする?」
「まずは此処がどんなところか調べる必要がありますよね」
「調べる必要あるかなぁ?」
探偵さんがすでに把握してる素振りで指摘する。
「なんでそんな分かりきってるって顔してるんですか?」
「いやいや、そもそもこうなった原因は君でしょ? そして海。君の召喚対象が何か忘れたわけでもあるまい。そう言うところ、白々しいよ?」
「どういうことくま?」
「多分厄介ごとの類だ。だが同時にそれを乗り越えた先に大きな力を獲得できるチャンスでもある。君たち魔導書関係者はね」
さも自分は違うと言いたげに述べる探偵さん。
ショゴスですら嫌悪対象だもんね。
可愛いのに。
「それはさておき、ずっとこのままというわけにもいくまい。一応オートドライブモードにして自動走行はしておく。何か見つけたら教えてくれ」
「分かったくま!」
「そして少年は異変を感じたら正直に答えるように」
「信用ないなぁ」
「ハハハ。信用しての言葉だとも。君なら何かやってくれると、そう思って居るだけさ。さて、何が来るにせよ腹ごなしはしておくとしよう。妻の料理でも食べながら今後の事を考えようか」
そう言って、私達は食堂へと案内された。
彼の妻は確か……ホークアイさんだったっけ?
古風な語り口の、妙齢の女性だ。
「仲直りしたんだ?」
「特に仲は悪くないよ? 君の幻影が要らぬ世話を焼いただけさ」
「自分はそう思ってても、周囲は心配しますよ」
「君にだけは言われたくないなぁ。さぁ、くま君のお母さん程の腕は無いが、食べてくれ」
そう言いながらどこか嬉しそうに奥さんの料理を振る舞う探偵さん。やはり自分の妻は特別なのだろう。
いや、今だからこそ特別扱いしてるのかな?
私と同じ様に。
食事の内容は可もなく不可もなく。
あまりよそ様の家庭にあれこれいうものでは無いのでここまでにする。ただしお金を取る料理だとしたら至らぬところもあるだろう。
「何か言いたそうな顔だね?」
「いえ、別に?」
「お口に見合わなかったかな?」
「ちょっと塩辛く感じたくまー。あとに臭いが強烈くまね」
「ハッハッハ、君は実に素直だな。その通り、彼女は自分の舌に嘘をつかない性格だ。その上食べる人のことまで考えてない」
だめじゃないの。
「それでも食べられるだろう? 汗水垂らして働いたことのある人にはガツンと来る味だ」
「君、小説家だったよね? 家に閉じこもりっぱなしの」
「さぁ、食事はここら辺で切り上げて戦闘準備だ」
柏手を一つ打ち、彼は話を切り上げた。
自分に都合が悪くなるとすぐ逃げるのは中学の時から変わらないか。
しかし戦闘準備……一体何が!?
そう思ったと同時に突如車内が揺れ、海中に引き摺り込まれる。
揺蕩う海水の中で勢いをつけて泳ぎ回るものがいる。
それは魚の顔をつけた種族だった。
サハギンと言うよりはマーマンに近い。
しかし人と同じ様な彼らが機関車そのものを引き摺り下ろすことなんて出来るはずもない。
そこで何処かで見覚えのあるシルエットが近づいてくる。
あれは確か……
「ハイドラ!?」
スズキさんことルーリエの幼馴染である乙姫さんと同じ種族。
彼女がどうしてこちらへ攻撃してくるのか、全く理解できない。
マーマンたちは手に持つ槍で機関車の関節部分を狙うけど、アトランティス製のメカはびくともしない。
せいぜいが窓に張り付いてこちらを覗き込む程度だ。
「やっぱり君関係じゃないの。配信で見たよ、確か君の眷属でしょ、あの子。行って話をつけてきなよ。待っててあげるから」
「一緒についてきてくれたりなんて?」
「僕はパス。帰るにせよ、この機関車と掛け時計を守る役目が必要だろう?」
「くまは水の中得意じゃないくまー。巨大化できても溺れる自信あるくま!」
そんな胸を張られて言われても。
なんとも情けない気持ちになりながら、私は一人彼らの元へ向かう。
と、その前に。
「変身! いあいあ、クトゥルー」
変身と神格召喚は最近セットになりつつある。
人形から明らかに容姿を変えて、私は一人マーマンの前へと踏み込んで行った。
全く、友達思いのない人達だ。
◇
≪招かれざる者よ、ここを聖域と知っての侵入か?≫
槍を構えた屈強なマーマンが声を上げる。
どうやら会話は通じるらしい。
私は少し考えるふりをしながらすっかり体に馴染んだ触腕を振るった。
≪ああ、いいや。どうも私達は意図せず此処へ迷い込んだ様だ。それと君たちが捕まえてるあの機関車には仲間が乗っている。私は君達と交渉ができないか一任されてね≫
エラを震わせながら鰓呼吸。
彼らの流儀に合わせたのだが、周囲は異形である私の話に困惑するばかりだ。
≪どちらにせよはいそうですかと通すわけには行かない≫
参ったな。会話は出来るけど話は通じないらしい。
そういえば私が竜宮城に至る前もこんな感じだったなと思い出す。
多分、此処では私の信用は全くないのだ。
それはつまるところ、私が信用を勝ち取る以前の時間軸ということであり……協力者であるルリーエが居ない時点で彼らとのコミュニケーションが一方通行になりがちと言うことになる。
『ルリーエ、居る?』
『はい』
良かった、居た。
離れ離れになったままこっちに来たからどこかでリンクが切れてたらどうしようかと思った。
『出てきて彼らに説明してくれる?』
『えと、居るには居ますけど。どうもある場所から動けないみたいで』
『動けない?』
『お手数ですが近くまで寄ってもらえませんか?』
『近くと言ってもね』
私はマーマン達に捕まえられ、一緒に機関車ごと鹵獲された探偵さんとくま君が、何故か浮上したルルイエへと連れられた。
私の見知ったルルイエは数百年以上深海の奥底に眠っていた。
しかし運び込まれた建物にはそれらしい形跡が一切見当たらなかった。
ああ、つまり此処は……
私が知るよりももっと前の、海中に沈む前のルルイエか。
それじゃあスズキさんはまだ生まれてないし、自由に移動なんて出来るわけがない。
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