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三章 ゴミ拾いともふもふ融合
40 傾国へと至る
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激闘だったよね。
辛くも勝利を収めたのはロキ。
けどそれなりの犠牲の上に成り立つ。
頭から血を流して倒れるソニン。
山に対象ごと体を埋めたプロフェン。
そう。ロキの砲撃によるダメージだ。
決して戦いの最中で負った名誉の負傷ですらない。
当たりどころが悪かったのか、微動だにしないので心配が優った。
『勝利!』
たったの二発で終わった。
看破で相手の位置は見えていたので、その場所に向けて引き寄せを使い、引っ張られてきた対象に向けて思いっきりぶん殴った。
多少のダメージ軽減は考慮してた。
けどそれ以上の勢いが乗った。
きっと勇猛の歌を重ね掛けしたのもあるのだろう。
使用回数は上限があった。
でも再使用するまでの間隔に制限はなかった。
そこに精神集中の重ね掛け。
威力が乗った。
雑木林が禿山になった。
天変地異が起きたと説明したら信じてくれるかもしれない。
近隣住民からしたら何事かと思うだろう。
実際ロキの中にいる僕もビクビクだ。
説明責任を放棄したい。
最初に意識を覚ましたのはソニンだった。
『う、うぅ……酷い目にあった』
『必要な犠牲だった』
『そこはナイスファイトっていうところだろ? 兄ちゃん』
怒り気味にソニンが吠える。
僕がロキに変わって癒しの光を使い痛みを軽減させた。
『優しいのはもう一人のにいちゃんだけだよ』
『よしよし、頑張ったね』
あんまり甘やかすなよな、とロキが憤慨するが無視する。
妹分だからって横暴に扱っていい事はないんだよ?
『軟弱者め!』
『兄ちゃんはもう少し自分が強いことを自覚した方がいいと思う~』
『まぁ、ハンターラビットを逸脱はしてるよね』
僕のゴミ拾いのおかげで、ロキもまた恐ろしく強くなった。
『うぅ……一体なんなの?』
そしてなぜか尻尾が四本あるシルバーフォックスがようやく起きた。死んでてもおかしくない衝撃を受けてまだ起き上がれる。
そう来なくちゃな、とロキは構える。
『ゲッ、あんただったのね? 来るなら来るって言いなさいよ』
姿を知るなり狼狽した。
『何を言っている? そっちだって不意打ちを仕掛けてくるだろうに。ほら、立った立った。続きをするぞ?』
シルバーフォックスを起こし、ロキは試合の続きを促した。
これだけの惨状を生み出しておいて、まだ満足しないのだ、この子は。
『は? なんでよ。こんなに消耗してる中でやるわけ無いでしょ。降参よ、降参』
『何を寝ぼけたこと言ってるんだ? 認めるわけ無いだろう、勝ち逃げなんて。こっちは少なく無い犠牲を出してんだ』
『犠牲って何よ。そっちの都合を押し付けないでちょうだい。こっちも妹を見失って……なんで?』
シルバーフォックスが何かを察して狼狽えた。
表情は青ざめ、ガタガタと震えている。
『そんな、ルエンザ……許せないッ!』
『クカカカ! ようやくやる気を出したかキツネ。さぁ、とくと試合おうぞ』
ロキが拳を構える。
『吠え面かかせてやるわ!』
シルバーフォックスは満身創痍でありながら、こちらを圧倒するほどの殺気を放つ。
おどろおどろしいオーラがその体毛にまとわりつき、まるで魔力の本流が象って漂っているようだった。
気配に応じて尻尾の数が増えていく。
四尾だった尾が、気づけば八尾へと変化していた。
『気配が変わった?』
『クカカカッ面白くなってきたな!』
『兄ちゃん、お気楽すぎ!』
『ソニン、お前は下がってろ。あれはヤバい』
『あたしも戦うよ!』
『八重詠唱、朧車!』
ゴッ!
プロフェンのブレスを数十倍に膨らませた威力の突風が、ロキの真横を薙ぎ払った。
いや、躱し切れずに右手の一部を持っていかれてしまってる。
『ぐっ!』
『兄ちゃん!』
『んなもん唾つけときゃ治る』
『あたしを使え!』
第二撃の準備はできてる。
そんな言葉を放つソニンだが、ロキに『後ろに下がってろ』といわれるだけだった。
もうそんな余力すらない。
さっきの一撃で実力差を嫌というほど痛感する。
あれはさっきまでのシルバーフォックスではない。
災害級から傾国級へとクラスアップしたかのような錯覚を覚えた。
『悪いなぁ、俺はここで死ぬかも』
ロキの覚悟が胸中で響く。僕の意識が離された。
まるでここから先は一人で歩いていくとばかりに。
嫌だ、行かないで。
僕をおいていくなんて絶対に許さない!
何もできない、足手纏いな僕。
僕にできることは何もない。
本当にそうか?
確かにこの戦いにおいてなんの役にも立たないかもしれない。
そんなのとっくにわかってる。
だから、ロキが戦う横で作戦を立てた。
『ソニン、プロフェンを起こしにいく!』
『起こしてどうするの?』
『どうにもならないかもしれない! けど、ロキは僕たちをおいて一人で行く気だ。そんなの、嫌じゃないか!』
『兄ちゃんはどうしたいの?』
『ロキを助けたい。だからみんな、協力してくれ!』
わかった。そんな言葉が頭に直接響いた。
『プロフェン!』
山に大穴が空いている。
伸縮でプロフェンを小さくすると、その奥で絶命するもう一匹のシルバーフォックスを見つけた。
プロフェンの巨体に押し潰された形で絶命したのだ。
プロフェンの方は、気を失うだけで済んでいた。
息はある。どちらにせよ危機的な状況に変わりはない。
『ご主人様』
『まだ体は動く、プロフェン?』
呼びかけに言葉は返ってくるものの、動くことは難しいようだった。癒しの光を使おうとするも、ロキから追い出されて肉体を失った僕には上手く扱えない。
そこへ、新しい選択肢が生まれた。
<絆値がMAXになりました>
<獣神化の選択肢にソニンとプロフェンが加わります>
<条件を達成しました>
<新たにSスキル『獣神融合』が獲得出来ます>
<融合獲得にはSスコア★100.00が必要です>
融合:全ての獣神化先を複合し、全く別の獣神化を果たす
選択肢1:マッハラビット【スピードタイプ】
選択肢2:メガトンラビット【パワータイプ】
選択肢3:キングベヒーモス【ガードタイプ】
どれも聞いたことのない名前。
でも、だからこそ。そこに勝機がある。
迷わず溜め込んでいたスコアを消費して獣神融合を獲得。
それと同時に戦いの結果として敗れてしまったもう一体のシルバーフォックスを捨て置けなかった。
あの個体の暴走の原因はきっとこの子にある。
だから簡易的なお墓で悪いけど……
メガトンラビットへと変身し、穴を掘った先へと埋めた。
そして表れる新しい選択肢。
まるで自分もその場に連れて行って欲しいと言わんばかりに主張してくる。
<フォックスソウルを獲得可能です>
消費Sスコア★5.00
僕は、その子の意思を尊重する。
獲得する為のSスコアはもちろん足りないのでスピードタイプでそこら辺を飛び回り、スコアを集めて至る。
まだ絆値は低いから融合先に追加できないけど、僕の心の中で会話は可能だった。
『姉さんは暴走してる。私がしんでしまったばかりに』
『なんとかしよう、僕達で』
ロキが消えて怒りの矛先を失った八尾は、鬱憤を晴らす先を周囲一帯へと向けて破壊活動を再開していた。
辛くも勝利を収めたのはロキ。
けどそれなりの犠牲の上に成り立つ。
頭から血を流して倒れるソニン。
山に対象ごと体を埋めたプロフェン。
そう。ロキの砲撃によるダメージだ。
決して戦いの最中で負った名誉の負傷ですらない。
当たりどころが悪かったのか、微動だにしないので心配が優った。
『勝利!』
たったの二発で終わった。
看破で相手の位置は見えていたので、その場所に向けて引き寄せを使い、引っ張られてきた対象に向けて思いっきりぶん殴った。
多少のダメージ軽減は考慮してた。
けどそれ以上の勢いが乗った。
きっと勇猛の歌を重ね掛けしたのもあるのだろう。
使用回数は上限があった。
でも再使用するまでの間隔に制限はなかった。
そこに精神集中の重ね掛け。
威力が乗った。
雑木林が禿山になった。
天変地異が起きたと説明したら信じてくれるかもしれない。
近隣住民からしたら何事かと思うだろう。
実際ロキの中にいる僕もビクビクだ。
説明責任を放棄したい。
最初に意識を覚ましたのはソニンだった。
『う、うぅ……酷い目にあった』
『必要な犠牲だった』
『そこはナイスファイトっていうところだろ? 兄ちゃん』
怒り気味にソニンが吠える。
僕がロキに変わって癒しの光を使い痛みを軽減させた。
『優しいのはもう一人のにいちゃんだけだよ』
『よしよし、頑張ったね』
あんまり甘やかすなよな、とロキが憤慨するが無視する。
妹分だからって横暴に扱っていい事はないんだよ?
『軟弱者め!』
『兄ちゃんはもう少し自分が強いことを自覚した方がいいと思う~』
『まぁ、ハンターラビットを逸脱はしてるよね』
僕のゴミ拾いのおかげで、ロキもまた恐ろしく強くなった。
『うぅ……一体なんなの?』
そしてなぜか尻尾が四本あるシルバーフォックスがようやく起きた。死んでてもおかしくない衝撃を受けてまだ起き上がれる。
そう来なくちゃな、とロキは構える。
『ゲッ、あんただったのね? 来るなら来るって言いなさいよ』
姿を知るなり狼狽した。
『何を言っている? そっちだって不意打ちを仕掛けてくるだろうに。ほら、立った立った。続きをするぞ?』
シルバーフォックスを起こし、ロキは試合の続きを促した。
これだけの惨状を生み出しておいて、まだ満足しないのだ、この子は。
『は? なんでよ。こんなに消耗してる中でやるわけ無いでしょ。降参よ、降参』
『何を寝ぼけたこと言ってるんだ? 認めるわけ無いだろう、勝ち逃げなんて。こっちは少なく無い犠牲を出してんだ』
『犠牲って何よ。そっちの都合を押し付けないでちょうだい。こっちも妹を見失って……なんで?』
シルバーフォックスが何かを察して狼狽えた。
表情は青ざめ、ガタガタと震えている。
『そんな、ルエンザ……許せないッ!』
『クカカカ! ようやくやる気を出したかキツネ。さぁ、とくと試合おうぞ』
ロキが拳を構える。
『吠え面かかせてやるわ!』
シルバーフォックスは満身創痍でありながら、こちらを圧倒するほどの殺気を放つ。
おどろおどろしいオーラがその体毛にまとわりつき、まるで魔力の本流が象って漂っているようだった。
気配に応じて尻尾の数が増えていく。
四尾だった尾が、気づけば八尾へと変化していた。
『気配が変わった?』
『クカカカッ面白くなってきたな!』
『兄ちゃん、お気楽すぎ!』
『ソニン、お前は下がってろ。あれはヤバい』
『あたしも戦うよ!』
『八重詠唱、朧車!』
ゴッ!
プロフェンのブレスを数十倍に膨らませた威力の突風が、ロキの真横を薙ぎ払った。
いや、躱し切れずに右手の一部を持っていかれてしまってる。
『ぐっ!』
『兄ちゃん!』
『んなもん唾つけときゃ治る』
『あたしを使え!』
第二撃の準備はできてる。
そんな言葉を放つソニンだが、ロキに『後ろに下がってろ』といわれるだけだった。
もうそんな余力すらない。
さっきの一撃で実力差を嫌というほど痛感する。
あれはさっきまでのシルバーフォックスではない。
災害級から傾国級へとクラスアップしたかのような錯覚を覚えた。
『悪いなぁ、俺はここで死ぬかも』
ロキの覚悟が胸中で響く。僕の意識が離された。
まるでここから先は一人で歩いていくとばかりに。
嫌だ、行かないで。
僕をおいていくなんて絶対に許さない!
何もできない、足手纏いな僕。
僕にできることは何もない。
本当にそうか?
確かにこの戦いにおいてなんの役にも立たないかもしれない。
そんなのとっくにわかってる。
だから、ロキが戦う横で作戦を立てた。
『ソニン、プロフェンを起こしにいく!』
『起こしてどうするの?』
『どうにもならないかもしれない! けど、ロキは僕たちをおいて一人で行く気だ。そんなの、嫌じゃないか!』
『兄ちゃんはどうしたいの?』
『ロキを助けたい。だからみんな、協力してくれ!』
わかった。そんな言葉が頭に直接響いた。
『プロフェン!』
山に大穴が空いている。
伸縮でプロフェンを小さくすると、その奥で絶命するもう一匹のシルバーフォックスを見つけた。
プロフェンの巨体に押し潰された形で絶命したのだ。
プロフェンの方は、気を失うだけで済んでいた。
息はある。どちらにせよ危機的な状況に変わりはない。
『ご主人様』
『まだ体は動く、プロフェン?』
呼びかけに言葉は返ってくるものの、動くことは難しいようだった。癒しの光を使おうとするも、ロキから追い出されて肉体を失った僕には上手く扱えない。
そこへ、新しい選択肢が生まれた。
<絆値がMAXになりました>
<獣神化の選択肢にソニンとプロフェンが加わります>
<条件を達成しました>
<新たにSスキル『獣神融合』が獲得出来ます>
<融合獲得にはSスコア★100.00が必要です>
融合:全ての獣神化先を複合し、全く別の獣神化を果たす
選択肢1:マッハラビット【スピードタイプ】
選択肢2:メガトンラビット【パワータイプ】
選択肢3:キングベヒーモス【ガードタイプ】
どれも聞いたことのない名前。
でも、だからこそ。そこに勝機がある。
迷わず溜め込んでいたスコアを消費して獣神融合を獲得。
それと同時に戦いの結果として敗れてしまったもう一体のシルバーフォックスを捨て置けなかった。
あの個体の暴走の原因はきっとこの子にある。
だから簡易的なお墓で悪いけど……
メガトンラビットへと変身し、穴を掘った先へと埋めた。
そして表れる新しい選択肢。
まるで自分もその場に連れて行って欲しいと言わんばかりに主張してくる。
<フォックスソウルを獲得可能です>
消費Sスコア★5.00
僕は、その子の意思を尊重する。
獲得する為のSスコアはもちろん足りないのでスピードタイプでそこら辺を飛び回り、スコアを集めて至る。
まだ絆値は低いから融合先に追加できないけど、僕の心の中で会話は可能だった。
『姉さんは暴走してる。私がしんでしまったばかりに』
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